喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

ふるさと「松地区」を離れた同級生からの便り 3

2015-01-15 | ブログ
 ふるさとを離れた同級生に、
「離れてもふるさとを大切に思ってくれてありがとう。
そんな気持ちに感動しています。」
という返事をしたら、次のような返事が返ってきた。

『えー、こちらこそ感動してます。
守り続けてくれている人がいて~。本当にありがとう。

 二名津中学校まで閉校。
ふるさとの松地区は、ゴーストタウン。
漁に出ても釣れず、獲れずでしょ。
里へ行くにも獣道でしょ。
 
 年寄りが、みーんな順番にいなくなり、いつのまにか、子どもも減って。

 やっぱり寂しくなるよ。
自分の歴史がなくなるようでね。

 そんな中、まだ、田舎を守ってくれている人って貴重です。
ふと一人になって、辛いとき、悲しい時に、思い出すのはやっぱりふるさとよ。
苦しい時、思い出すのはふるさと松地区での生活だよ。
だから、都会でふんばれます。

 あっ、「Nのために」というドラマ見てる?
そこの三崎の生活を思い出してたわ。
だから、これからもよろしくお願いします。』


 彼女のふるさと松地区には、「もうな」という独特な初盆行事がある。
亡くなった人の人形送り。





 この貴重な伝統行事を絶やすことなく、受けついでいる人たち。
なくするのは、簡単。
でも復活させるのは、ものすごい力が必要だろう。

 先祖や伝統、歴史を大切にするふるさとの人たち。



 私もそんな一人でありたい。

        岬人(はなんちゅう)

コメント
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