けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

台湾と共同での日本の歴史問題研究を提案したい!

2013-03-13 21:51:23 | 政治
東日本大震災の政府主催の追悼式に、招待の案内が送付されていたにもかかわらず中国、韓国政府関係者が欠席することとなった。今日はこのニュースの背後にある将来への希望についてコメントしてみたい。

まず、現状の再確認から行ってみよう。韓国の欠席の理由はイマイチはっきりしないが、韓国の主張する事務的なミスというのは言うまでもなく無理があり、少し補足するならば明確な責任が誰にあるか有耶無耶にした状態で招待案内を無意識(本当は意図的)に放置し、誰もが放置されていることを認識していながら「あれ、どうなってるの?」と確認をしない暗黙の了解があった。結果として誰も手を打たないから、事務的に出席の手続きが取れなかったということでああろうが、これは意図的な不作為であるから積極的な欠席と同罪である。この程度のことは、全ての国際社会が認識している。

もう一方の中国は言うまでもなく報道の通りであり、昨年の民主党政権へは圧力をかけて台湾の指名顕花を阻止できたから、中国としても政権交代した今年になって昨年よりも日本から押し込まれた状況を許容できないから無茶な判断をしたということである。これまた、国際社会は「日本に寄り添う好意的な隣人、台湾」への民主党政権の対応よりも、「罪もない多くの被害者を追悼するのに政治も糞もない」という安倍政権の対応を評価するのは必然であり、日本政府の対応を評価する一方、中国、韓国の対応を「常識が通じない国」と評価することになるのは言うまでもない。

さて、この様な中国、韓国の特殊性を世界が認めていることを示す記事があった。

サーチナ2013年3月8日「反韓感情なぜ…韓国、台湾の挑発応援に戸惑い=WBC

台湾は試合で負けた日本に対しては、お世辞でもなかなか言えないほどの敬意を日本チームに対して示していた。過去のWBCを見れば、優勝してもいないのに、たった1試合日本に勝っただけでマウンドに国旗を立てて相手国を屈辱する韓国チームとはえらい違いである。先日のオリンピックでのサッカーの試合でもそうだった。そんなことが当たり前に起こるアジアの国の中では特殊ともいえる(日本に対してはあれだけ紳士的な態度を示す)台湾が、韓国相手には全く様相が異なるというのである。(この情報元が「目糞鼻糞笑う」の中国側の発信というのも笑えるが・・・)

話を戻せば、中国が世界から特殊な国と認識されていることを示す証拠など今更必要ないが、少なくとも韓国人は自らのことを「我々は世界中から好かれている。一方、日本人は世界中から嫌われている。」と信じて疑わないだろう。しかし、現実はそうではなく、結構、台湾人からは韓国は嫌われているという現実がある。これは、しばらく前に台湾の世界的な企業鴻海精密工業の郭台銘会長が語った「私は日本人を尊重している。特に彼らのビジネスのやり方とその伝え方が好きだ。韓国人とは違い、日本人は背後から殴ったりしない」と言って韓国人を怒らせた。ビジネス的には韓国とも深い付き合いのある企業の会長であるから、少なくともこの様な発言をしてビジネスにプラスに働くとは思えない。にもかかわらずこの様な発言をする裏には、韓国社会の非常識さがビジネス的な付き合いをも捻じ曲げる恐れがあり、今後も無茶なことをし続けるのであればそれなりの覚悟を決めるというメッセージが込められているのかも知れない。あまり、この辺の事情は知らないのではあるが、少なくとも尋常なやり取りではない。

一方で台湾という国はどうだろうか?韓国は、日本を相手に慰安婦問題などの歴史問題で戦うために、同様の問題で日本に敵対する中国と共闘することを選んだ。同じく台湾も、尖閣問題という非常に大きな問題で、日本に強行に敵対する中国がすぐ隣にいる。政治的にはともかくとして、経済的には中国とはきっても切れない関係にあり、その様な交流が高まる中で頭に血が上った状態では、一時、中国と共に台湾も日本を非難していたが、最近になって頭を冷やして「中国とは尖閣問題で共闘しない」という宣言を出している。

毎日新聞2013年02月22日「台湾:尖閣問題めぐり馬総統『中国と協力できない』

もともと蒋介石は、第2次世界大戦における日本の戦争責任を非難するよりも、未来志向でのパートナーとしての再出発を志向していた。中国共産党に追われて台湾に移ったが、もし彼が大陸に留まり権力を掌握し続けていたら、現在の緊張した日中関係はなかっただろう。つまり、台湾には蒋介石の思想を組んだ、常識をわきまえて物事を是々非々で判断できる未来志向の人達が多くいるのである。東日本大震災で何処よりも多くの義援金を送ってくれた、切っても切れない重要な隣人がそこにいるのである。この事実を日本は再認識しなければいけない。

そこで私からの提案である。日本の戦争責任などの歴史認識について、台湾の歴史家を交えて日本の専門家と共同で、証拠を拠り所としてFactベースでの歴史再認識の研究会を開くのである。ここでは、別にひとつの統一見解を示す必要はない。どの様な証拠があり、どの様な見方がありうるのか?一方で、世間に流布する常識(非常識)に対しても、どの様なことには証拠となる裏づけが存在し、どの様なことには裏づけとなる証拠が存在しないのかを整理するのである。台湾は元はといえば中国大陸から来たのだから、本来は戦争被害者であり日本に対しては厳しい目で臨むことが国際社会は期待されている。この様な人達が、例えば南京大虐殺や慰安婦問題についてどの様に答えを出すのかは興味深い。ここでの結論は、多分アメリカ国内でもそれなりに尊重されるものとなるだろうから、アメリカ内でのロビー活動で捻じ曲げられた中国、韓国関係者の言い分についても、再度、見直しを行う空気を醸成することができるかも知れない。

あまりにもこれまでは歴史問題に対して「問答無用」と切り捨てられてきた。良くも悪くも本当のことを私は知りたい。結果として日本にとって不都合な真実も浮かび上がるかも知れないが、同様に中国や韓国にも不都合な真実が浮かび上がるだろう。証拠の伴う不都合な真実には安倍政権でも短絡的な否定にはつながらないだろう。真実を有耶無耶にしたまま、お互いがお互いにとって都合の良いことを言い続けることは決して未来に対してプラスの効果を生まない。

ひとつの案としてたたき台にはなると思うのだが如何だろうか?東日本大震災の追悼式は、この様なことに思いを寄せる良い機会だったように私は感じた。

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