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ブログ的なアレです。

グローバルガバナンス

2009年11月28日 | 仕事とか堅苦しい話
会社の人たちと話をしているときに、「どうすれば会社のグローバルのガバナンスをうまく出来るんだろうか」という議題が持ち上がりましてですね、色々と喧々囂々と話合いをしたのですが、長くなるので詳細は割愛。ただ、面白いなと思った点があったので、それを幾つかピックアップしてみます。

◎ グローバルガバナンスの難しさ
いきなり元も子もないことを言うと、グローバル云々に限らず「ガバナンス(社内統制)」というのは須らく難しいというのはあると思います。やっぱり何かをコントロールするってのは至難の業なわけですよ。

ただ、「グローバル」という話で言えば、ただでさえ難しいガバナンスに加えて、色々な国における文化・言語・考え方などの違いなんかも考慮ポイントとしてあってですね、それが話をより複雑化してるんだろうなー、って思うわけです。

まぁ、要するに「そんなの統制するの無理」って話です。
やらなくちゃいけなんですけど。



◎ 業種によるグローバルガバナンス
当たり前のことだとは思うんですが、業種によってグローバルのガバナンスの方法というものは変わってくるわけです。

例えば、まぁ、製造業で言えば基本的な戦略だとかハイレベルな設計だとかは本社が大枠を決めている(はず)。なので「大体こんな感じでやるからあとは各国でよろしくね」という方法でやれないこともない(はず)。ちなみに話を簡略化するために敢えて極端で大雑把なことを言っています。

ところが、金融業だとかサービス業になってくるとちょっと話が変わってくる。

例えば、吉野家が日本だとファーストフード的な位置付けであるのに対して、中国だともう少し高級感があってファミレス風になっている・・・という記事を以前にどこかで読んだ気がします。吉野家ついでに言うと、アメリカシンガポールの吉野家では「牛丼」一辺倒ではなく、鮭丼や野菜丼などもあり、セットに付いてくる飲み物は炭酸飲料であったりと、日本のそれとは大分様子が違うことが分かるわけです(Jeyさん、すいません、勝手にリンク貼らせて頂きました)。

話が大分逸れましたが、こういう業種においてはローカルでのカスタマイゼーションみたいなのが多分に必要になってくるという話です。

ということを踏まえると、前者のプロダクトビジネスにおいては、本社主導での強いガバナンスを敷くことが出来たとしても、それを他の業種でも同じように出来るかと言われればそんなことはないわけです。

なので、「あの会社はグローバルガバナンスが上手く出来ているから、うちだって・・・」だとか「グローバルってのを一言で言うと・・・」みたいな話はあんまり意味が無いということを会社の誰かさんには理解をして欲しいなと思うわけです・・・すいません、個人的な愚痴なんですが。



◎ プロジェクトにおけるグローバルガバナンス
「会社として」というスケールの大きなガバナンスの話はさておいて、個別のグローバルプロジェクトにおいてどういうガバナンスを敷くかという話。

これはもうかなり流動的だと思います。トップダウンを強めにするのが必要な場面もあるし、ボトムアップで状況を改善していく場合もある。一概には何とも言えん。

理想的なことを言えば、そういった時流を的確に読みながら、その時々でベストなガバナンスを柔軟に敷くのが肝要なんだろうなと思うわけです。

例えば、トップダウンが上手くいく場合に、やれ標準化だ、やれこういう方法がうんたらかんたらと色々と決めていく。ただ、何となくそれが徹底され過ぎると「言われたことだけをやってりゃ良い」みたいな風潮が蔓延して、組織に鬱積感が蔓延したり柔軟性に欠けたりだとかしていくわけです。

すると今度は、「方針変えようぜ、ボトムアップでやっていこうぜ」という話になり、あっちこっちでガス抜きしたり、風通しを良くしたりする。で、物事が再び回り始めたりするわけです。ただ、これまたしばらくすると、みんなが勝手なことをやり始めて、所々でムダが生じて、コスト高になって市場競争力が無くなって・・・という話になり、じゃあまたトップダウンでやろうぜ、という話に戻るわけです。

ということを踏まえると、こういう行ったり来たりのサイクルは数年単位で繰り返されていくんだろうなと。乱暴な意見ですが。でも、サイクルの度に少しずつ状況は良くなっていくわけで、そういうアレやコレやを経ながら上昇スパイラル的に成長していくんだろうなと。

そういうわけです。
「でもそれって理想論だよね」と言われれば返す言葉は無いのですが。



◎ 会社としてのグローバルガバナンス
「そういうプロジェクトベースでの話はもう良い、じゃあ会社としてのガバナンスってどうなのよ」という話なんですが、いやー、分からんッス。すいません。

ただ、イメージとしては HSBCの "The World's Local Bank" みたいなのが一番良いんだろうなと思うわけです、個人的には。







まぁ、それが出来たら苦労は無いんですがね。



◎ 結論として
元も子もないことを再び言うと、結論は特に無いんです。
ガバナンスが強い方が良いだとか、そうじゃなくてローカルの発言権を高めようよだとか、そういうのって全部正しいし、何をどうやっても難しいことには変わりはないので。じゃあ今日のこの話は何だったんだって話になるんですが。

ただ、「お客様のために頑張ってその対価としてお金を頂く」という原理原則を起点にして考えると、それを達成するために社員が動きやすいガバナンスを敷けば良いんだろうなと。加えて、色々なトラブルは起きるだろうけれども、そういう試行錯誤の結果として「スパイラル上昇」が発生するんだから、それを計画的に、作為的にに運べるようなガバナンスが敷ければ良いんだろうなって。

ま、理想論なんですけど。

そんな感じです。
というか、もう自分でも何を言っているのか良く分からなくなってきたので終わりにします。
最悪の締め方ですけど、アレを色々とよろしくお願いします。

コメント (1)
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