that blog-ish thingy

ブログ的なアレです。

ペイ・アズ・ユー・ゴー

2009年11月03日 | ロンドン探訪
ロンドンの交通機関を利用するには、この Oyster Card というものが必要になる。



言ってみれば、日本の Suica や ICOCA みたいなもので、使い方も同じ。
一定金額を予めチャージしておいて、残高が足りなくなったら再びチャージする。
地下鉄のみならず、バスでも使えるので便利だ。



さて、この「チャージする行為」をイギリスでは、Top Up(上乗せ)もしくは Pay as you go(都度支払う)と呼ぶ。
Oyster Card のみならず、携帯電話なんかでも同じ課金制度がとられていることがある。

ということを踏まえて、このニュースが気になった。

「見合い財源」に省庁腐心=税制要望、30日に再提出

2010年度税制改正に向け、各省庁による要望事項の取りまとめ作業が急ピッチで進められている。前政権下で策定した要望を見直し、30日までに政府税制調査会(税調)に再提出する予定だが、減税要望に見合いの財源案を同時に求める「ペイ・アズ・ユー・ゴー原則」が悩みの種になっている。財源を捻出(ねんしゅつ)するには実質的に同規模の減税措置をやめるしかなく、「ない袖は振れない」と財源のめどが付かないまま要望する動きも出てきた。

(後略)


なんだこれ。
さっきの Oyster Card じゃないけど、要するに「金が足りなくなったらどっかで追加チャージ」しろってことか。



何かの間違いかと思い調べてみたら、ちゃんとそういう言葉が存在していたから二度ビックリ。

RIETI:財政規律の立て直しが不可欠

(前略)

ペイアズユーゴーとは、義務的経費の歳出を伴う法案や修正案を提案する場合には、議員はその財源を別の歳出削減か、増税でみつけなければならないというものである。提出される政策案が財政面で中立になるようにするルールである。これによって、財政規律が高まり財政均衡への道のりが短くなった

(後略)


なんというか、まぁ、そういう単語が存在しているのであれば何も言うことは無いのだけれども、何だかオカシイ。感覚的には、「あっ!いっけね!Suica の残高が切れてたから改札通れなかったわ!ちょっとチャージしてくるから待ってて!」ぐらいの軽いノリだ。そんなフワッとした他愛も無いノリで増税(もしくは歳出削減)が行われそうな響きがあって、ちょっとどころか、だいぶ嫌だ。

・・・言葉はちゃんと選んで欲しいものですね。

コメント
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