西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

フランチェスコ・ジェミニアーニ

2007-09-17 12:09:02 | バロック
今日は、イタリアの作曲家フランチェスコ・ジェミニアーニが亡くなった日です(1762年)。
ジェミニアーニは、コレリやA.スカルラッティに学んだ、イタリア・バロックの最後期の作曲家で、有名なヴィヴァルディとほぼ同時代に活躍しました。主にイギリスを活動場所としていて、バイオリン奏法の著作なども残しています。
私は、彼の師にあたるコレリをイタリア・バロック音楽の中では愛好し、エドゥアルト・メルクスの演奏による、有名な「ラ・フォリア」を含む12曲からなる作品5のソナタ集のレコードを所持していますが、一つ分からないことがありました。それは、本来ならば、コレリの作曲した形で全12曲録音すべき所、なぜか第7曲だけは他の作曲家による編曲版を用いているのです。その編曲をしたのがこのジェミニアーニでした。今、久しぶりにその第7曲を聴きましたが、コレリのよさはそのままに合奏協奏曲に移し変えられたといった印象を持ちました。
このジェミニアーニとマンフレディーニを最後に、イタリア・バロックは終焉を迎えるのであった。

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