西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

「熱狂の日」音楽祭見聞記

2008-05-04 23:14:46 | 音楽一般
去年に続いて、「熱狂の日」音楽祭に行きました。今年は4年目ですが、1・2年目は行きそびれてしまいました。今年のテーマはシューベルト。私は常々3番目に好きな作曲家と言っています。(1番目ベートーヴェン、2番目ブルックナー)CD時代になったからか、これまでなら演奏されなかったようなものまで、出してくれています。そのおかげで、ほとんどの作品を聴くことができます。ハイペリオンからのリート全集が、もう2・3年前になるでしょうか出た時は嬉しくてしようがありませんでした。合唱曲の全集なども出されました。もちろん交響曲、弦楽四重奏曲、教会音楽、などなどシューベルトの作品のうちの多くの分野の全集が出されています。膨大すぎるせいか、「シューベルト大全集」などはこれまで聞いていませんが、各分野の全集が揃えば、「シューベルト全集」と言っていいでしょう。
そのくらいシューベルト好きを自認しているのですから、すべてのコンサートを聴きたいくらいですが、そうもいきません。また珍しい作品もあり聴きたいなあと演奏の一覧表を眺めるばかりです。今日はロッシーニとシューベルトの作品を取り上げたものとやはり最初にシューベルトの舞曲を、その後にシュトラウスやブラームスの作品を取り上げたコンサートの2つを聴きました。もう少しネットなどで、早くチケットを購入しておけば良かったかなと思っています。来年はそのようにしたいと思っています。
この他にもいくつかの演奏を堪能しました。その中で、最後に聴いたギター・デュオ「いちむじん」の「セレナーデ」は本当によかったですね。良い演奏であってこそですが、このシューベルトの「セレナーデ」は本当に何度言っても言い足りないくらいの名曲です。ずっと以前、この曲を聴いてクラシック音楽を好きになった人がいることを聴いたことがあります。このような素晴らしい曲を蔵するクラシック音楽をまだまだそのような宝を捜し求めたいという気持ちは自然なことだと思います。この曲は、以前私もバイオリンで弾いたことがありますが、今日のようなギターでの演奏が合っているのではと追認した次第です。