けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

アタックへの道のり

2016-05-13 00:05:10 | エベレスト&ローツェ&ロブチェ隊2016
けんけん@エベレストベースキャンプです。

ほんとに ほんとに たくさんのコメントありがとうございます!

バンバンが読み聞かせてくれる皆さんの応援メッセージに耳を傾けて、
元気もらったり、ウルウルとしたり、ガッツ出したり、癒されたり…。

隊員達もみな同じ気持ちだったと思います。ありがとうございます!


そして、重なる急な日程変更のお知らせに一喜一憂させてしまったと思います。
大変ご迷惑おかけしました。

しかしAG隊は、しっかりとチャンスを見極めて、
新たなスタート日を模索しています。

近いうちにまた“急に”お知らせしますね。(笑)


それにしても…

あのアタック出発日の朝は奇跡的な出来事が続いて…

山頂付近の風が予想以上に強く吹く可能性が高まり、
それをどうにか出発前にAG隊に伝えようとしていた飯田橋留守番隊の美人秘書が…目ざとく、鋭く!?

先行チームが出た2時間後に、後行チームとして出発するけんけんが、
たまたま、エベレストネットがつながり、
フェイスブックを一瞬覗いた時の軌跡に気づき、
メッセンジャーに“出発を見合わすよう”にカキコミをしたんです!

しかし当然ながら、出発寸前にフェイスブックなんて見ることは普段は無いんですが、
なんと!さっちんが出発する僕らの為に僕のスマホの応援コメントを隊員に読み聞かせていたいたんです!

その最中に…「ピコン」っとメッセンジャーが画面に届く!

「なんか来た~。気象のことについて?!」

さっちんもこの時間に来るメッセンジャーが普通では無い事を察したらしく僕に伝えました。

“ん?” 準備に追われ始めはそんなに気にして無かった僕も
なんとなく気になりだしたそのメッセンジャー。

全ての準備が完了し、ザックも背負いストックも握り、
ダイニングテントを出発しようとした時に改めて、
メッセンジャーを再確認。

飯田橋留守番隊からのメッセージを読み考えました。

その内容に中止を再考。先行したチームにも無線で連絡するが…出ない。

焦り始めているとプラチリからの無線が入り、

数分前に起こった崩壊によりアイスフォールの一部が通行不能となり、
今日中の復旧ができず下山を強いられてるとのこと!

運命を感じました。
今日は登ってはいけない日だと。

天候に関しては多少厳しくとも、決定した以上はC2までは行かざるおえないとも思ってはいたけど…

こんな奇跡的な出来事の重なりでC1までの道程を引き返すことになると、
やはり決行すべきでは無いという思いが強くなり、
アタック中止を決意させていただきました。

今後の天候の変化や登山者の動向が気になりますが、
これで良かったんだと、今は思いたいです。


さて、隊員達はベースキャンプでクッチャネクッチャネを繰り返し、
鈍った身体を動かすべく、
本日はゴラクシェプへのトリップを実行!

實ちゃん、なすび、バンバンはさらに一泊して明日に帰ります。

ホントはね、ブラチリに運動した方が良いですって言われて渋々…σ(^_^;)

今日明日で有意義なエクササイズ&リラックスができればと祈ってます。

その珍道中もまた報告できればと。


昨日は2シーズンぶりに先鋭のシェルパ達がフィックスを張りながら登頂、

数日の雪でエベレストは真っ白になりました。
数日ぶりに見たその白さに見とれてしまいました。

AG隊、まだまだ頑張ります!
応援宜しくお願いします!

ではではまたまた!

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