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主に自分の身の回りのことと担当講義に関する話題。時々,寒いギャグ。

いや,ひょっとしてこっちの方が源流だったかも?!

2013-03-20 02:02:24 | 工作・実習
つい最近のこともろくに覚えていないのに,子供の頃のことなんかほとんど覚えちゃいない。

冒頭から逆ギレぎみに書いてしまったのは,僕が電子工作の洗礼を受けた最初は何だったのか,はっきり思い出せなくて困っているからである。

僕がこの道に足を踏み入れた初期の頃のこととして,強く記憶に残っているのは次の三つである。

一つ目は,小学館入門百科シリーズ 167,丹羽一夫著『作って遊ぼう!おもしろ電気工作 エレクトロニクス工作入門』という子供向けの入門書である。

二つ目は,ソニーのラジオキット ICR-K10 である。

そして三つ目は,いつだったかの年のクリスマスプレゼントとしてもらった学研の電子ブロックである。

学研の電子ブロックの方が先だったか,キットが先だったか,本が先だったか,もう思い出せない。

僕が持っていたのは EX-100 という型番のものだったと思う。けれども,付属の回路集にはそれよりもパーツや機能の多い EX-150 という商品のものも含まれており,それが面白そうで強くあこがれた覚えがある。

この電子ブロックというのは,抵抗やコンデンサ,トランジスタなどを一つずつ小さなブロックに入れ,それらを並べることで一つの機能を持った回路を実現するという,今にして思えば実に画期的な商品だった。

電子ブロックが世に登場したころは,まだブレッドボードというのが今ほど一般的ではなかった時代である。専門の技術者の間では「ブレッドボード」という実験的な仮組の装置は使用されていただろうが,現在のように商品化されて広く出回っていたわけではないだろう。

はんだ付けは不要で,同じパーツを繰り返し利用し,組合せを変えるだけでいろいろな回路が実験できるというのは,子供には過ぎたおもちゃだったかもしれない。

自分なりのオリジナルの回路を試そうとしたか,あるいは実際に試したこともあったかもしれないが,うまく行った覚えはない。EX-100 で試せる回路を全て試したかどうかも記憶にない。けれども,電子ブロックを傍らに,とても楽しい時間を過ごしたことは確かである。

何年か前に本屋で復刻版を目にしたとき,感激して買おうと思ったほどであったが,そこそこのお値段がするので,結局買わずじまいであった。また,ブレッドボードという代替品を手にした今,改めて電子ブロックに手を出そうという気は起らない。

ただ,もし今この復刻版を買ったとしたら,今度は確実に全回路を試し,しかも個々の回路の動作原理も理論的に理解し,さらにはオリジナルの回路を設計して実験する,という段階まで極めたいものである。

それにしても,こんなものまで復刻されるわけだし,秋葉原のパーツ屋さんの賑わいもなかなかのものだし,電子工作はそこそこの規模のホビーなのかな,と認識を新たにしつつある,今日この頃である。特にパーツ屋さんは軒並み PC ショップに変わってしまったものかと思っていたが,昔の電子工作雑誌の広告で名前を見かけた覚えのある有名どころはたくさん残っている。きっとこの先も当分,電子工作文化は存続していくことだろう。


さて,一ヵ月ほどかけて過去を振り返ってきたが,これで一段落である。そろそろ,子供の頃よりも一段上のステージに進む頃合いかもしれない。二十数年前に比べ,さまざまなデバイスが新たに登場したが,一番の変化は何といってもパソコンの普及である。パソコンの電子工作への利用が,僕にとっての今後の大きなテーマである。
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