無駄なのか，無駄ではないのか。

鍋一杯に作った豚汁のような味噌汁を温め直しているときに，ふと思った。

僕は生粋の猫舌で，熱いものはとにかく苦手である。

豚汁をグツグツいうまで温め，お椀によそい，食べごろになるまでしばらく冷ます。


・・・。あれ，グツグツいうまで温めなくてもよくね？


ちょうど飲みごろな程度の熱さまで温めればいいような気がしなくもないが，実際にそうするかといえば，なんか嫌だ。したくはない。


焼き物なんかは冷えたままで食べるのにさして抵抗はないのだが，初めっから冷めている豚汁は何かやだなぁ。


『里芋と豚肉の冷製味噌スープ』なんていう名前でそこそこのレストランで冷めた豚汁が出たらありがたがって食べてそうだけど。不思議なものだ。


ちなみに，本当に豚肉の入った冷たいスープというのは油脂がギットリと白く固まっているだろうから，見た目も食感もろくなものではないだろう。

しかしね，油の固まったものは食べるに値しないかというとそうでもない。そんなこと言ってたらチョコレートなんか食べられなくなっちゃう。

といっても，ホワイトチョコ＝ラードというわけではないだろうけど。