担当授業のこととか,なんかそういった話題。

主に自分の身の回りのことと担当講義に関する話題。時々,寒いギャグ。

台風接近中。

2011-09-20 23:58:54 | Weblog
ここのところの台風は高気圧に進路を阻まれて歩みが遅く,そのせいで各地に甚大な水害を及ぼしている。
名古屋でも天白川が溢れたとのことで,恐ろしいことである。

さて,今日もネットサーフでいろいろな収穫があった。

科学というのは,数学をほとんど必要としない分野もおそらくあるが,その一方で,極めて高度な数学を駆使する分野もある。最近はそんな分野について調べているのだが,これって,もう,数学の専門家にしかわからんのじゃないか,と思えるような極めてマニアックな仕事があることがだんだんわかってきた。

そんな様子がわかってくるにつけ,「もう解釈なんか気にしないことにして,純数学的な興味からみたら,実数にこだわる理由なんてないだろうから,いっそ超実数にでも拡張するなんてことをやってもいいんじゃなかろうか」と思い始めた。

ここで超実数というのは名前の通り,通常の実数概念を拡張したものだそうだが,そういうものがあるらしいということを聞きかじっているだけで,実のところ全く何も知らない。ただ,そういう方向性もあるだろう,と連想で言葉を組み合わせただけである。

そ,そんなことを考えていたら,その日のうちに実際にそういう理論が存在するらしいことがわかってしまった。
しかもかれこれ40年前のことである。

超実数というのは非アルキメデス的(アルキメデスの公理を満たさない)だそうで,僕が見つけ出した論文は,実数を捨てるというよりは,非アルキメデス的な理論について研究しようとしたのが動機ではないかと勝手に想像している。

超実数の理論の基礎が厳密に定式化されたのは1960年前後のことだったらしいので,当時,それを別の分野で利用しようという機運が高まったのは当然のことで,10年ほど経ったの1970年代初頭に僕が探し当てた論文が出たのは自然な成り行きかもしれない。

僕がいま調べているのは経済学うちのかなり狭い一分野なのだが,1950年ごろに深い結果がいくつか得られ,それをきっかけとして急速に発展したようで,1940年代から1970年代までの30~40年ほどの期間の重要な結果をフォローするのはなかなか大変なように思われる。
まあそうはいっても key となる論文はそれほど多くないような気もしてきたので,年内はしばらくそれらをじっくり読んで味わおうかと思っている。

ノーベル経済学賞受賞者たちの論文を読んで過ごすのは,これから迎える読書の秋の過ごし方としてうってつけではないだろうか。

・・・。いっけね,夏休みの課題図書を全く読んでいなかった・・・。

夏休みは終わったけど,僕の夏はまだ終わらない,いや,終われない,のか?
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ファンタジー仕立てのある物語。 | トップ | 台風で電車が止まる。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事