英語と子育て

英語を通して子どもたちの夢をサポートするブログです

幸せの尺度

2012-07-03 | 子育て
ニュース以外あまりテレビを見る方ではありませんが、そんな中でもお気に入りの番組があります。

 NHK「仕事学のすすめ」は夜遅い時間に放映するので、たいていは録画して観ます。

 私自身仕事をしているので、それだけで学ぶことは多いのですが、その人その人の生き方が魅力的で、人間として「ああ、こういう考え方もあるんだ」と感じることが多々あります。

 先月はデザイナーのコシノヒロコさんの仕事学がテーマでした。

 NHKの朝ドラ「カーネーション」を見ていてコシノ三姉妹にはとても興味がありましたし、御年72歳とは思えないバイタリティー。そして凛とした美しさ 

 「洋服はその人の人生を語る」とおっしゃってましたが、デザイナーとして、経営者として、そして一人の女性としてコシノさんが発する言葉にはとても説得力がありました。

 30代で離婚、仕事がうまく行きだしても、それからの時代バブルがはじけ、昨今ではリーマンショックで経済状態は厳しい。どの業界も厳しいですし、家計も厳しい。

 「その厳しい中をどういうふうに切り抜けていらっしゃるのですか?』という問いにこんな風に答えられました。

 『ある時に道を歩いていて…交通量の多い道だったんですけど、ちっちゃく紫色の花が咲いていて。あれはスミレのような雑草ですね。雑草がコンクリートの割れ目から顔を出していて。いつ何時、人間に踏まれて生命を絶ってしまうかわからないような…それでも健気に咲いているんですね。
 それを見た時に、「この小さな名もない花でも、こうして生きてるじゃないか」って。頑張って生きてれば、雨も降ってくる。そして生きながらえる。必ず私にも素晴らしい雨が降ってくれると。だから私は必ず頑張る。それからですよね、何を見てもありがたかったし。』

 心に沁みる言葉でした

 人の「幸せ」というのは、遺伝子とか運とか、そういうもので決定するのではなくて、その人の心の持ちようだということだとわかりますーあるいは「技」かもしれません。

 ハーバード大学で「幸せになるための講座」が開かれたところ、登録者が殺到して大学一番人気の講座になったそうです。
 心理学者のタル・ベン・シャハルは「自分自身に人間らしくあってよいという許可をだしてあげると、自分を肯定的な感情へと解放する機会も多くなるものです」と主張しています。

 自分自身の「幸せの尺度」を押し上げることは日常生活でもできることでしょう。

 おいしいものを食べ、新しいものを買って幸せを感じることもできますが、消費すればなくなってしまいます。

 それよりも毎日の生活から「日常的」なことを幸せと思い、ささいなことにも感謝する気持ちを持つ――子育ても同じかもしれません。

 子育てでなにかうまくいかないことが起きても、「子どもは宝」「いてくれるだけでありがとう」という気持ちを持てば、親子で幸せになれるんじゃないかと思いました。

 まずは朝起きて「私は幸せだ」と声に出して、一日をスタートすることとしましょう