英語と子育て

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「子育て」の方法あれこれ

2012-07-21 | 子育て
「子育て」は英語で’child-rearing’ ‘parenting’といいますが、その方法は国によっても違うでしょうし、親によっても違うでしょう。

 親はその権力に任せ、特に母親などはヒステリックに怒ってしまいますが、時々、欧米の母親が子どものmisbehavior(態度の悪さ)について、論理的かつ冷静に話す姿を目にすると感心してしまいます

 数年前に以前スクールで教えてくれたアメリカ人のKateが息子を連れて遊びに来てくれた時一緒に食事したのですが、その3歳の男の子のmisbehaviorに対して、’OK, this is the second warning. If you do , ・・・・’(いい?これが2回目の警告よ)といいながら冷静かつ厳しく注意するのを聞いて、すごいなー、私にはできんなと思いました。


 さて、先日アメリカ人女性とイギリス人男性が「子育て」についてトークしているのを聴きました。

 彼女がスーパーで見た風景です。日本人の母親が、癇癪を起こして「ママなんか大嫌い!」という息子に対して「ママは悲しいわ」と言うのを聞いて面白い!と思ったといいます。

 アメリカ人の母親ならこういうふうに言わない。要するに母親がどう感じるかが問題じゃなくて、その子の態度が問題なんだということをしっかり示すために、「明日はお友達と遊ばないこと」とか「自分の部屋に行きなさい」とか、その態度の末にどういう結果になるかを、はっきり言うという話でした。

 確かにそうだな、と思いました。「ママが悲しむからやらない」「ママに叱られるからやらない」ではなくて「いけないことだからやらない」と学ばせたいです。

 アメリカにはこういういくつかの「お仕置き」的なものがあります。

 私のスクールのサタデークラスでも時々ありますが、まずは’timeout’(タイムアウト)――態度が悪い生徒を一人で呼んで、ある決まった場所に一定の間座らせます。たいていは教室の隅です。

 ただ、実際これは「お仕置き(punishment)」ではなくて、生徒本人の’cool-down’(気持ちを落ち着かせて自分の態度を省みる時間)と考えられています。

 ほかによくあるのが’grounding’ (外出禁止)――アメリカ映画なんかでよく見ますが、態度の悪さゆえ、外出を禁止されるとか、一定期間外でお友達と遊ぶことができないとか、親に言い渡されます。学校には行けるけど、すぐにおうちに帰ってこなくてはいけないわけです。この親の「言い渡し」は絶対的で、破ることは許されません。

 私自身の子育てを振り返ると、息子たちにはなるべく冷静に話すように心がけてはきましたが、かつてヒステリックに怒ってしまって5歳だった長男を大泣きさせた経験があります。私は今でもあの時の彼の泣き顔を忘れられず、「あんなに怒らなくてもよかった」と思い出すたびに心が痛みます(長男は全然覚えていないそうですが)。

 親も未熟な人間で、「子育て」はある意味「親育て」でもあります。

 試行錯誤しながらでも、「いいこと」と「悪いこと」を毅然として子どもに教えていきましょう。「褒める」ことも大事ですが、時には「叱る」ことも大事です。

 そして感情に任せて叱らないこと、過去のことをほじくりだして叱らないこと ー子どもは「今」を生きています。

 それでももし怒って泣かせてしまった後は、「それでもキミが大好きだよ」としっかり抱きしめてあげてくださいね。