私の手元に少しページの端が色ずんだ三冊の本があります。
「私はこうして英語を学んだ」
「FENを聴く」
「‘タイム’を読むー生きた英語の学び方」
これら3冊とも松本道弘氏の書かれたものですが、「松本道弘」の名前を知っている人はおそらく私と同年代あたりで、「なんとか英語をマスターしたい」と地道に英語の勉強をされてきた方ではないかと推察します 。
そういう私もそのひとりでした。
英語界の巨匠(?)と言えば、松本亨氏、國広正雄氏、そして松本道弘氏でした。
松本道弘氏は1980年代、「ディベート」というものを日本に持ち込まれた方であり、そしてなにより私が崇拝する理由は、海外留学や海外生活の経験がないのに、ネイティブ並みの英語をあやつる方であるからです。目を閉じて聴いていれば、これが日本人の話と誰が思うでしょう。「ハワイ人二世といって見破られたことがない」と著書にあるほどです。
私が学生の頃は、同時通訳として活躍し、NHKの上級英語講座の講師をされていました。
同時通訳者は一種のステータスのように輝いていました。
その松本先生にひょんなことから先日学会でお会いし、今日はなんと食事をしながら、その王道を伺うというチャンスに恵まれました。
ずーっと聞きたいと思っていました。―――どうしてそんなに英語が話せるようになるんですか?
もちろん著書「私はこうして英語を学んだ」にいろいろ書かれてあるのですが、外国人から教わったわけでもなく、留学をしたわけでもなく、それなのにこんなに、ネイティブとディベートできるほど話せるようになるその方法を知りたい
「あのね、ボクはね、13歳からずーっと英語で日記を書いてるの 」
と、鞄から分厚い本を取り出されましたが、それが日記でした。今年御年70歳といわれますが、毎日書いているそうです。
中を拝見したのですが、驚きで開いた口が塞がりませんでした
「日記」とは簡単には呼べない。B5ほどのページに埋め尽くされた英文と、カラフルなイラスト・・・まるで百科事典のようです。
私 「これ、毎日書くんですか?」
松本先生 「そうだよ、毎日」
私 「あのー、どれくらい時間かかるんですか?」
松本先生 「そうだな、40分くらいかな」
私 (たった、40分??ありえん)
どういう中身かというと、普通の日記のように「今日はこうして、ああした、どうだった」という内容じゃないのです。
毎日トピックがあって、それについて「論じられて」いるのです。
ところどころは箇条書きになっていますーそれも'pro vs. con'で。
もともと「ディベート」というのは、公のトピックについて違った立場から論じることを言います。そしてそのトピックについて肯定を'pro'、否定は'con'というのです。徹底的に分析して意見を戦わせるのです。
そしてディベートにはいくつかのメリットがあります。
論理的に物事を考える力がつく
社会問題に関する深い知識と洞察力が身に付く
相手の話をよく聴く力がつく
自分の意見を効果的に人に伝える力がつく
相手の立場にたって物事を捉える力がつく
私なんかは相手の意見を聞くと「そうだよねえ そういう考え方もあるよねえ」なんて思ってしまうので、ディベートの力が伸びません
でも松本先生は一人で毎日それをやっているわけです。
「ボクはね、いつもpro/conでものを考えているの 」
恐れ入りました 私も今日から見習いたいと思いました。
松本先生のこの技を是非、みなさんとも分かち合いたい、ということで、近いうちにセミナー開催を企画しようと思っています。お楽しみに
「私はこうして英語を学んだ」
「FENを聴く」
「‘タイム’を読むー生きた英語の学び方」
これら3冊とも松本道弘氏の書かれたものですが、「松本道弘」の名前を知っている人はおそらく私と同年代あたりで、「なんとか英語をマスターしたい」と地道に英語の勉強をされてきた方ではないかと推察します 。
そういう私もそのひとりでした。
英語界の巨匠(?)と言えば、松本亨氏、國広正雄氏、そして松本道弘氏でした。
松本道弘氏は1980年代、「ディベート」というものを日本に持ち込まれた方であり、そしてなにより私が崇拝する理由は、海外留学や海外生活の経験がないのに、ネイティブ並みの英語をあやつる方であるからです。目を閉じて聴いていれば、これが日本人の話と誰が思うでしょう。「ハワイ人二世といって見破られたことがない」と著書にあるほどです。
私が学生の頃は、同時通訳として活躍し、NHKの上級英語講座の講師をされていました。
同時通訳者は一種のステータスのように輝いていました。
その松本先生にひょんなことから先日学会でお会いし、今日はなんと食事をしながら、その王道を伺うというチャンスに恵まれました。
ずーっと聞きたいと思っていました。―――どうしてそんなに英語が話せるようになるんですか?
もちろん著書「私はこうして英語を学んだ」にいろいろ書かれてあるのですが、外国人から教わったわけでもなく、留学をしたわけでもなく、それなのにこんなに、ネイティブとディベートできるほど話せるようになるその方法を知りたい
「あのね、ボクはね、13歳からずーっと英語で日記を書いてるの 」
と、鞄から分厚い本を取り出されましたが、それが日記でした。今年御年70歳といわれますが、毎日書いているそうです。
中を拝見したのですが、驚きで開いた口が塞がりませんでした
「日記」とは簡単には呼べない。B5ほどのページに埋め尽くされた英文と、カラフルなイラスト・・・まるで百科事典のようです。
私 「これ、毎日書くんですか?」
松本先生 「そうだよ、毎日」
私 「あのー、どれくらい時間かかるんですか?」
松本先生 「そうだな、40分くらいかな」
私 (たった、40分??ありえん)
どういう中身かというと、普通の日記のように「今日はこうして、ああした、どうだった」という内容じゃないのです。
毎日トピックがあって、それについて「論じられて」いるのです。
ところどころは箇条書きになっていますーそれも'pro vs. con'で。
もともと「ディベート」というのは、公のトピックについて違った立場から論じることを言います。そしてそのトピックについて肯定を'pro'、否定は'con'というのです。徹底的に分析して意見を戦わせるのです。
そしてディベートにはいくつかのメリットがあります。
論理的に物事を考える力がつく
社会問題に関する深い知識と洞察力が身に付く
相手の話をよく聴く力がつく
自分の意見を効果的に人に伝える力がつく
相手の立場にたって物事を捉える力がつく
私なんかは相手の意見を聞くと「そうだよねえ そういう考え方もあるよねえ」なんて思ってしまうので、ディベートの力が伸びません
でも松本先生は一人で毎日それをやっているわけです。
「ボクはね、いつもpro/conでものを考えているの 」
恐れ入りました 私も今日から見習いたいと思いました。
松本先生のこの技を是非、みなさんとも分かち合いたい、ということで、近いうちにセミナー開催を企画しようと思っています。お楽しみに