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英語と子育て

英語を通して子どもたちの夢をサポートするブログです

Halloween Day

2010-10-25 | レッスン風景
15-6年ほど前はまだハロウィンが今ほど知られていませんでした。
 そんな中、アメリカから来ていた女性の外国人講師がスタッフとその家族でハロウィンをやろう!と提案してくれました。

 私は留学中に経験していたので、その楽しさがまた味わえるのかとわくわくしました。

 幼児だった息子たちにハロウィンの話を聞かせ、どんなコスチュームにするか案を練りました。長男は「僕は絶対ピーターパンになる」と言って、色画用紙で帽子を作りました。次男はゴミ袋を改造しておばけになりました。

 キャンディーはもらえるわ、ゲームは楽しいわ、食べ物はおいしいわ、で興奮した夜を過ごしました。
 
 数年してスクールの子どもたちのために一泊二日のハロウィン・キャンプをおこないました。スタッフの家族も助っ人になっておばけに変身し、参加者は森の中をナイトウォークしました。息子たちもスターウォーズのキャラクターになりきってコスチュームパレードに参加しました。

 大きくなってもあの時の楽しい体験は忘れられないらしく、この時期になると昔話で盛り上がります。

  先週土曜日は当スクールのサタデークラスでハロウィン・デーを開催しました。子どもたちは思い思いのコスチュームに身を包んで、ご近所を'Trick-or-treat'と言ってまわり、バッグ一杯にキャンディーなどのお菓子をもらいました。

 そして午後からは、各クラスで計画したアクティビティを楽しみました。あるクラスでは「コスチュームリレー」あるクラスでは「おばけ屋敷」と趣向もさまざま。幼児から小学校高学年まで、そして講師も大いに楽しんだ一日でした。


 子どもというのは楽しかった体験をいつまでたっても忘れない、そしてそれが次への楽しいことへの好奇心につながります。

 スクールの子どもたちにはいろんな国の楽しいことをどんどん体験させたいと思います。きっとそれが国際理解につながるでしょう。今年も30-31日とハロウィンキャンプ開催です。子どもたちの笑顔を見るのが楽しみです。


単語ではなく文で

2010-10-01 | レッスン風景
長男が小学校1年生になった初めての個人懇談で、ベテランの担任の先生がおっしゃっていました。

 「先生、おしっこ!」って言う子がいるんですが、「私はおしっこじゃない!」と言い返すんです。

 聞いたときは吹き出してしまいました 

 アメリカに短期留学をした時は4歳の長男を現地の保育園に預けましたが、子どもたちがトイレに行きたい時には'Ms, can I go to the restroom?'と言っていました。サバイバルイングリッシュとして息子には'I wanna go pee.'といいなさい、と教えていたのですが、しまったな!と思いました。
 小さい頃からきちんとした文でいうことを教えていることに感心しました。

 私の教室にも、幼児がいます。
 
 ある日年長さんクラスで、一人の女の子が机のクレヨンを床にばらーっと落としました。

 女の子 「先生、落ちた」
 私    「何が?」
 女の子 「クレヨン」

 私  「それで?」と聞くと、目がパチパチっとしました。

 おそらく私がさっさとクレヨンを拾ってくれることを期待したのでしょう。ところがそうは問屋がおろしません。

 私     「どうしてほしいのかな?なんて言うのかな?」
 女の子  「拾う」
 私     「誰が?」
 女の子  「先生」
 私     「___ちゃん、自分で拾えるよね。先生も手伝ってあげるから」

こういう会話は今や日常的です。おうちではお母さんがさっさとやってくれるんでしょうか?折角の自立の芽を摘んでいます。

 幼児に限らず、小学生でもこういう状況はあります。

 生徒  「先生、鉛筆がない」
 私   「ふうーん、それで?」
 生徒  「・・・・・」
 私   「どうしてないの?」
 生徒  「忘れた」
 私   「どうしたいの?」
 生徒  「・・・・・・(首をひねる)」
 私   (ちょっと間をおいて)「①おうちに取りに帰る ②ともだちに借りる ③先生にかりる ④「鉛筆おちてこーい」と天井に向かって叫ぶ、どれがいい?」
 生徒  「(笑いながら) うーん、友達にかりる」
 私   「じゃあなんていうの?」
 生徒  「(隣の子に)貸して」

とまあ、気の長くなるような会話を続けます。それでもこれを繰り返すうちに要領を得てきて、私に対しては、きちんと文で言えるようになります。
 それに小学1-2年で'May I borrow your ___?'という文を教えますので、この文はみんな上手にいえるようになります 

 問題解決能力というのは、困難な状況にあった時にどうしたらそれを切り抜けることができるか、考える力です。
 これは一朝一夕では身につきません。子どものころから、時間をかけて考えさせることです。まわりの大人が良かれと思って手を先にだすと、こういう力は見につかないのです。

 保護者会があるごとにお母さん方にはこういう状況を説明し、ご家庭でも協力をお願いしています。

 英語文化ではとにかく意志や気持ちを言葉に出すことが一番大事ですが、本来母語の日本語もそのはずです。
 我が家では高校生にもなった息子が解決方法を提示しないで短絡的な意見を言ってくると、私は'So what?'と聞くのですが、こう言うときまって、「しまった!言われると思った」と悔しそうに言っています。

 「単語」ではなく「文」できっちりと自分の気持ちや意見を言える子どもたちを増やしていきたいです。