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日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

インドの 女子大学生とおばはん6-5

2018年04月05日 | Weblog
インドの 女子大学生とおばはん
 

バラナーシーから、デリーにいく列車は比較的すいていた。3人掛けの一等寝台車は2段になっていて、日中は下の座席に降りて、景色を楽しんだ。僕の側は僕一人で向かい側は母と娘の3人連れだった。
 バラナーシーをたってしばらく走ると、日本人の僕がもの珍しかったのか、姉のほうが流暢な英語で話しかけて来た。 聞くところによると、母と娘2人で、二人は姉妹、姉21歳バラナーシー・ヒンヅー大学文学部在学中とのこと、妹は建築の専門学校の生徒だということで、おとなしく好感が持てた。
 彼女たちはラクノウというところに住んでいて、今日は彼女の大学のあるバラナーシーへ母と妹の3人で遊びに行って、今帰るところだと言う。
姉は男勝りと云うのか、気がきついというのか、不躾に矢継ぎ早に質問してくる。
頭の回転が早く、質問は核心をついていて、鋭い。日本の経済についての話題がおおかった。英語もぺらぺらで、それはインド訛りが感じられない、いわゆる英語だった。
 習慣も風習も違うから余計なことをいって、失礼になってもいけないので、僕は自分から積極的に相手のことやインドの事 ・スずねはしなかった。
彼女は僕がビデオカメラをもっているのに興味があるらしく、「金持ちか」と聞いて来た。
僕は経済的には平均的なクラスで、上流でもなければ、下層階級でもないと説明した。
次に「サラリーマンか、もしそうだとしたら、月収はいくらぐらいか」と聞いて来た。
見知らぬ人に月収を聞くなんて、失礼な話だと思ったが、インドと日本の経済力の違いを分からせるために、正直に云った方がよいと思い、年収1000万円だといった。全サラリーマンの年収は確か700万円位のはずだ、といったら、彼女の父は48歳で学卒、銀行の支店長クラスで18000ルピーが月給だといった。18000を3倍して約6万円、12倍して70万円か。それが彼女にいわせると中流の上ということになる。僕は年間に、彼女の父の15倍の金を稼いでいることになる。
はっはっはー。インドでは僕は金持ちになった。変な気分である。日本では全然光らないのに、インドでは金持ち?だ。
それから、話は宗教の方にむかった。もちろんヒンズー教の話である。これは僕が一方的に聞き役に回った。というより知識がないから、そうせざるをえなかったんだ。話題は僕があまり知識を持ち合わせていないために、途切れ、途切れになり、ぷつんぷつんと切れた。もっと 癜ラ強して予備知識を仕入れて来ればよかった、せっかくインドの若きエリートと話が出来るチャンスに恵まれているというのに。僕は不勉強を後悔した。ただ最後に

「インドと日本が経済競争をしたら、インドは日本には絶対に勝てないだろう、その根本原因はやはり差別からくる問題、すなわちカースト制度ではなかろうか。
 遠因はヒンズー教にあるように思う。これはヒンズー教をけなして、言っているのではない。ヒンズー教は立派な宗教だ。だが差別を認め、人間の絶対平等を教えないところに問題がある。 本来人間はいろいろな能力をもっている。その能力を発揮するのに、差別社会は障害になる。差別によって萎縮したり、差別の事に精力を割いたりして弱められ、インド国民が持つ力が国の繁栄や、国力の充実にむかわないのではないか

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