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日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

我が身にしみる

2011年03月21日 | Weblog
我が身にしみる

運悪く三月十一日、大震災の日から、風邪を引いて寝込んだ。起きていて体を冷やしてはと、心配になり、電気毛布を入れて、24時間温めて、ふとんに横たわった。
逃げ遅れて、海水でずぶ濡れになった人に、零下五度の寒さが襲う。その状況を我が身に置き換えてみると、身体がぶるぶる震えた。寒さが乗り移っているような気分だ。これは自分の頭の中での想像に過ぎない。もしこの状態が現実であるならば、健康を回復するだけの体力や、気力があるだろうか。

現在持病で治療を受けている人も多いことだろう。また避難所暮らしで体調を崩し、余病を併発している人も多いことだろう。お気の毒に。医薬品の不足にくわえて、医者や看護師の手も十分廻らないことだろう。ああ気の毒に。何も出来ない自分が歯がゆい。
出るのはため息ばかりで、神経は最高にいらだつ。この状態では風邪の治りも遅れるだろうが、いらいらは、どうにも止まらない。

テレビを見なければ、情報が得られないから、消そうと思うが、原子炉の冷却に命をかけて、現場で働いている人々に、熱い想いを持っているので、それが気がかりで、スイッチも切れない。

何時になったら平常心に戻れるのか。何とかしなくちゃと思い、空を眺めて春の陽気に目を移したが、明るい筈の太陽も灰色にしか見えない。

風邪を引いたくらいで、こんなに身体にこたえて、しんどいのだから、避難所で満足に治療も受けられない病人は、どんなにか苦しんでいることだろうと思うと、たまらなくなる。こんな極端な思いは生まれて初めてのつらい経験だ。

何事もそうだけど、我が身をつねってみないと他人の痛みは分からないというが、こうして1日中伏せっていると、被災者の方々の苦悩が身にしみて判る。

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