日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

井上玲奈さん

2010年11月09日 | Weblog
井上玲奈さん

彼女のお父さんはまだ40歳代という若さで、肺がんのために亡くなった。しばらくして彼女にもガンの症状が出た。

彼女は井上玲奈さん。32歳。フュギュアースケート選手である。

やりたいことがあったから前へ進めた。と、ガンを克服したこのスケート選手は言う。また、1日1日を大切に過ごすことともいう。

彼女は、アメリカに渡り、アルバイトをしながら独力で、病と戦う。

テレビでは、この銀盤の女王が、コンビニの店員して働いている姿も放映した。

この場面を見たとき、僕は、久しぶりに感激した。テレビ画面を見て感激することは、ほとんどないから、この感激は新鮮だった。そして彼女のことは、頭の中に、くっきりとやきついた。

すごい人がいるものだ。がんばって欲しい。病気を克服してほしい。立派な選手になって、スケートリンクの上で、舞ってほしい。美しいその姿を見せてほしい。僕は心からそう願った。

そういう彼女に、大きな大きなプレゼントが、贈られた。
彼女とペアーを組んだ選手 ジョン・ボールトン選手が、彼女に、スケートリンクの上で、プロポーズしたのである。これを見た僕は心から拍手をした。
拍手は僕だけではない。リンク上で彼と彼女を見た人たちは、大きな大きな拍手を寄せて二人を祝福した。

昨日のテレビでは、彼女はガンにかかっている子どもたちをスケートリンクに招待して、一人一人に声かけ励ましていた。
言葉ではなくて、その姿や行動によってガンにかかっている子どもたちをどれほど慰めたことだろうか。子どもたちにどれほど生きる希望を与えたことだろうか。
これは作り話ではなくて、現実である。だからなによりも説得力がある。毎日毎日、暗いニュースしか放映しない、テレビ画面に比べ、これらの場面を見て、僕は心の底から気持ちが暖まり大いに励まされた。
僕が感激したのには訳がある。
人間は皆生まれ落ちるなり、死が待ち構えている。普通であれば日本人の場合平均寿命は80才くらいだ。その年頃になると覚悟が出来るというもの。30代や40だい、50代で死を目前にする人は普通ならばいないはずだ。不幸にも彼女は30代で癌という死の病にとりつかれた。それを乗り越えた所に僕は彼女の偉大さを見つけるのである。必死になって病と闘ったことだろう。死の幻影に脅かされながら銀盤で決死の努力をして生き抜き、同病の子供を招いて励ましたと言うではないか。何と素晴らしいことをするのだ。感激。ただ感激あるのみ。そして願わくば彼女に神の加護がありますようにと祈らずにはいられない。