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透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

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日本最後のトキと金太郎さんの心の交流/絵本『トキのきんちゃん』

2010-01-29 12:06:40 | 絵本・児童文学
トキのキンちゃん (レインボーえほん)
いもと ようこ
岩崎書店

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 人間達は、地球上の仲間である多くの生物を、自分達の都合で滅ぼしてきました。ニュージーランドのモアも、北アメリカのリョコウバトも、現在はこの世界から姿を消しました。
 日本でも、昔から日本中に生息し、人々に馴染みの深かったトキが滅んで行きました。学名のニッポニア・ニッポンをいう名前を残して。
 その美しい羽をとるための捕獲と、田んぼにまかれた農薬により、次々と死んでいきました。
 最後の一羽の「キンちゃん」に関するお話は、いくつも書かれました。本書は、キンちゃんと宇治金太郎さんの心の交流を描いた作品で、たくさんのメッセージを含んだ本です。読者自身が、それぞれに投げかけられたメッセージを受け止めることです。

 キンちゃんと呼ばれるのは、金太郎さんの名前に由来します。

 ある日、田んぼで発見されたたった一羽のトキの子どもがキンちゃんでした。保護センターは、このトキを捕獲しようと試みましたが、うまくいきません。そこで、宇治金太郎さんに依頼をします。金太郎さんは、毎日同じ時間に、同じ服装で、キンちゃんのいる田んぼに出かけていきました。今まで、人間によって痛めつけられてきたトキの心を開くのは困難なことでした。でも、あきらめずに続けた行為により、キンちゃんは、金太郎さんには心を開き、金太郎さんの手から餌のドジョウを食べるようになります。やがては、金太郎さんに甘え、ひざの上で昼寝をするまでになりました。

 金太郎さんの思いとは別に、保護センターでは捕獲の催促を執拗に金太郎さんに続けます。

 金太郎さんは、捕獲をいつも明日へと先送りしていました。

 そのうちにも、センターによる網を使った捕獲作戦が何度も行われ、キンちゃんは、ついには、金太郎さんが読んでも姿を見せなくなりました。

 餌の少ない冬場、吹雪の中を金太郎さんのキンちゃんを呼ぶ声がする日が続きました。

 ついに姿を現したキンちゃんは、金太郎さんの腕の中で、幸せそうに抱きしめられました。でも、今度は、キンちゃんを捕まえてセンターに渡さなければなりませんでした。心の中で、何度も詫びながら、キンちゃんをずっと抱きしめるだけでした。涙がぼろぼろ流れます。いつもと違う様子に、キンちゃんの悲しい声が田んぼ中に響き渡りました。

 ケージの中で暮らすようになって、「キンちゃん」という名前が付けられたのです。

 金太郎さんは、キンちゃんのために毎日神社へお参りに出かけました。

 やがて金太郎さんも亡くなり、キンちゃんも、人間でいえば100歳となりました。その間に、保護されていたトキたちも次々に死んでいきました。
 
 2001年10月10日午前6時29分。日本最後のトキ「キンちゃん」は金太郎さんのいる場所に飛び立ちました。
 それまでケージの中で眠っていたキンちゃんが、突然飛び立ち、ケージの扉に衝突したのでした。何を夢見て、どこへ向かって飛翔したのでしょうか。

中日、私設応援団を入場禁止 名古屋地裁「無効」判決/気になるニュース

2010-01-29 10:51:45 | 法律・裁判
中日、私設応援団を入場禁止 名古屋地裁「無効」判決(朝日新聞) - goo ニュース

 裁判の記事でも、プロ野球の私設応援団に関するもので、変わった訴訟だなと思って記事を読んでみました。
 私設応援団の主張は、プロ野球を応援する権利を侵害されたというもので、主な論点は2つあるようです。
 1つ目は、ラッパなどを使った「鳴り物応援」の禁止の適否の判断で、今回の原告側の私設応援団は、鳴り物応援の許可を求めていました。
 2つ目は、球場への入場拒否は認められるかという問題です。私設応援団の中のメンバーに問題行動があった場合は、入場券の販売拒否対象者を指定するケースは、社会常識的にみても妥当だと思われます。また、私設応援団のメンバーの中に、暴力団との深い関係が認められた場合の、かかるメンバーへの入場券販売拒否対象者指定処分は、当然妥当だと思われます。

 さて、今回の訴訟では、原告が、私設応援団「名古屋白龍会」、「全国竜心連合」と、その会員ら約100人で、被告は、12球団のほか、日本シリーズを主催する日本野球機構(NPB)と日本プロ野球組織でした。

 プロ野球12球団と警察庁などでつくるプロ野球暴力団等排除対策協議会が、中日ドラゴンズの二つの私設応援団の応援を許可せず、応援団の一部会員の全球場への入場を禁じた措置について、会員らが措置の無効の確認を求めたというのが、訴訟の内容でした。この判決が28日に、名古屋地裁(増田稔裁判長)でありました。
 なお、同協議会については、記事の中で『03年に発足。04年に私設応援団に暴力団関係者が関与しているとして、巨人、阪神の私設応援団4団体に対して全球場への出入りを禁止した。06年シーズンからは、鳴り物を使った応援を原則禁止にし、私設応援団を許可制にした。』と紹介しています。


 判決では、鳴り物を使用した組織的な応援については、「応援方法によっては、他の観客に迷惑をかけ、球場の秩序を乱す恐れがある」として、「観客席の雰囲気をどうするかは(主催者である)球団の裁量である」として、訴えを棄却しました。なお、球団側が「応援団の一部会員が暴力団関係者と密接な付き合いがある」などとして不許可措置としたことには、「明らかな事実誤認はなく、著しく妥当性を欠くものではない」としていることにも注目する必要があるようです。この判断については、妥当だと思われます。

 次に、場の禁止措置(入場券の販売拒否)については、増田裁判長はまず「応援団による応援を認めるかどうかの場合と異なり、観戦自体を制限するから、その制限は慎重にすべきだ」として検討をして、その上で、応援団のメンバー22人が問題行動をした事実は認められず、入場券の販売拒否対象者に指定した球団側の措置は「権利乱用(裁量権の逸脱)として違法であり、無効である」との判断をしています。その上で、入場を禁止された会員22人について、「球場での野球観戦を希望してもできないことによる、精神的苦痛を受けた」と認め、1人当たり1万1千円の支払いを命じました。

 なお、事実関係については、判決によれば『応援団側は2007年12月、「特別応援許可規程」に基づき、08年シーズンの応援団方式での応援許可の更新を申請したところ、不許可とする通知を受けた。白龍会の一部会員が全球場への入場を禁止された。』とされています。

 同協議会は『03年に発足。04年に私設応援団に暴力団関係者が関与しているとして、巨人、阪神の私設応援団4団体に対して全球場への出入りを禁止した。06年シーズンからは、鳴り物を使った応援を原則禁止にし、私設応援団を許可制にした。』と記事で紹介されています。

 『判決について、原告の一人は「控訴する方向で検討したい。入場禁止が解かれたのはうれしいが、全員そろって鳴り物で応援したいとの思いが今もあるので、その点は残念だ」と話した。

 一方、NPB側は「コメントは差し控えるが、控訴の方向で検討すると思う」としている。』(朝日新聞)

 最近は、色々な分野の事件で、裁判所に判断を求めるケースが多くなっています。今回の、プロ野球と応援団、観客を巡る訴訟の判決も興味深いものでした。原告、被告共に控訴の方向にあるということなので、まだまだ、この争いは続きます。控訴審の判決がどうなるかも興味のある所です。

眠い日記

2010-01-29 00:39:12 | 日記
 去年のいつ頃からか、夜更かしの癖がすっかりついてしまった。冬になれば、寒さで改善できるかと思っていたが、最近の温暖化と、ユニクロのヒートテックのおかげで、相変わらずの夜更かしが続いている。

 それ以前は、不眠症が続いていて、医師から睡眠導入剤を色々と処方してもらっていた。アモバンに始まり、ハルシオンも全く効かなかった。最終的には、透析の合併症でもあるむずむず脚症候群のための処方の薬で、睡眠に入りやすくはなったが。抗不安薬や抗けいれん薬のようなパーキンソン病に使用される薬が、むずむず脚症候群には有効であるという。この病気と治療法は、比較的最近判明したものだ。脚を虫が這うようなむずむず感が起これば、寝てはいられなくなるのだ。透析患者以外でも、睡眠障害として苦しんでいる人が少なくないことが分かっている。
 ところが、夜更かしをするようになったら、当然、不眠症なんて、どこかに飛んでいってしまった。でも、喜べない。この悪習を改善しなければ、いつか、身体と脳にダメージが来るかもしれない。

 最近は、食べ物をとった後に、知らないうちに寝ていることが多くなった。消化器官に血液が集中するので、脳の方の血液量が足りなくなるからのようだ。短時間の眠りだが、そんな時は、悪夢ばかりみている。当然、寝覚めは最悪である。昨日も、透析から帰ってから、間食をした後、寝てしまった。

 ブログも去年から、まだ書いていないことが溜まっている状態だ。年末の、クルミ割り人形の鑑賞に記事も、もう、すっかり気が抜けてしまった。いまさら、書くこともできない。テレビ番組に関する投稿も、書かなくてはいけないのがまだ残っている。いずれ、書くつもりだが。

 寝る前に、記事を書こうと思っていた予定は止めておこう。今は、ぐだぐだと日記を書いてお終いにしよう。

 やたらと眠くなるというと、リバー・フェニックスの「マイ・プライベート・アイダホ」という映画を思い出す。リバー・フェニックスが早世してから、今年で何年目になるのだろうか。

 この映画だったら、マイノリティと映画とか、LGBTと映画というカテゴリーで書ける話なのだが、今は、エネルギー不足なので書けません。

 主人公のリバー・フェニックスは、ナルコレプシーという設定で、突然、睡魔に襲われて寝てしまうのである。予見が出来ない病気である。

 映画の内容は、腐女子が好むBLの世界からは、程遠い、男に身体を売って生きていくアメリカのストリートチルドレンを描いている。
 LGBTを描いた映画作品は、HIV/AIDSが社会的に問題になった時期を前後して、内容に大きな変化をもたらしている。この映画は、エイズ以前の作品であろう。なお、今、探しているのは、「運命の瞬間 そしてエイズは蔓延した」という映画のビデオ。アフリカにおけるエイズの発見から描いた作品で、テレビで放送した時の録画のビデオは持っているのだが、カットされている可能性もありなので。リチャード・ギアなどのハリウッドスターが出演している。歌手のフィルコリンズが、ゲイサウナの店長役で出ていた。真面目な作品である。

 さて、眠れないのではなく、眠らない習慣を直すべく、ここら辺で投稿を止めておこう。

マイ・プライベート・アイダホ(1991) - goo 映画マイ・プライベート・アイダホ(1991) - goo 映画

My own private idaho trailer


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