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透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

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「うつ百万人」陰に新薬?販売高と患者数比例/気になるニュース

2010-01-06 23:15:06 | 病気
「うつ百万人」陰に新薬?販売高と患者数比例(読売新聞) - goo ニュース

 気になるニュースであった。ニュースによれば、『うつ病患者が100万人を超え、この10年間で2・4倍に急増している。不況などの影響はもちろんだが、新規抗うつ薬の登場との関係を指摘する声も強い。安易な診断や処方を見直す動きも出つつある。』と報じている。

 そして、『患者急増との関係が指摘されているのが、新規抗うつ薬「SSRI」だ。年間販売高が170億円台だった抗うつ薬市場は、1999年にSSRIが登場してから急伸。2007年には900億円を超えた。』と指摘している。欧米でも、この薬が発売された80年代後半から90年代初めにかけ、患者の増加がみられたという。

 また、うつ啓発キャンペーンにより、自己判断をする人も増加、医師も安易にうつと診断することがあるようだ。ネット上で、医師に診断書を書かせ、障害者年金を請求するためのマニュアルが登場しているのも、こうした傾向を受けてのことかもしれない。

 新型のタイプのうつ病の症状も影響しているようだ。会社や学校では、うつ状態になるが、自宅や自分が好きな事をする時は、うつ症状を示さないようなタイプのものである。

 一方、年間3万人を超える自殺者を出す、先進国の中でも深刻な事態にある日本では、うつ病患者に対する社会の総合的なサポートと、一般市民への啓発は早急に求められている。早期発見と早期治療が、うつ病対策と自殺防止対策に有効である。最も、貧困などの社会的要因に対しては、政治による社会政策が必要であるが。

 ニュースの中での次の指摘は重要な事であろう。

 『安易な投薬を懸念する声もある。抗うつ薬は、うつ病治療の柱とされているが、宮岡等・北里大教授は「薬なしでも自然に回復するうつ病も多い」と話す。

 海外では、軽症には薬物療法ではなく、カウンセリングや運動などを最初に勧める治療指針も多い。渡辺衡一郎・慶応大専任講師は「日本でも、まず抗うつ薬ありきという認識を見直す時期に来た」と話す。』

 日本は、余裕のない急ぎ過ぎる国なのかもしれない。時間をたっぷりと使える環境も求められているのではないか。

ちょっと評価が違ってきましたが/絵本『バラク・オバマ 希望への道のり』

2010-01-06 00:54:34 | 絵本・児童文学
バラク・オバマ
ジョナ・ウィンター
PHP研究所

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 生存している大統領にも関わらず、早くも子供向けの絵本が登場するのも異例のことなのだろう。
 オバマという人間の、誕生から大統領当選までの自分探しの「旅」を分かりやすく描いているのだが。
 最近は、熱烈な支持者であった左派の人たちからも批判を浴びるようになっている。
 しかし、まぎれもなく、黒人の大統領が誕生したことは歴史的な出来事であった。
 鳩山首相と違って、演説の上手な人である。口で心をつかんだ後は、実践が求められるのみである。
 いずれ、本心が語られる自叙伝が出版される前に、彼の子供時代からの生き方をもう一度確認してみることは、無駄な事ではないであろう。
 でも、この本を読んだ子供達は、どんな印象を持つのであろうか。
 純粋な黒人でもない、白人でもない、アフリカやインドネシアとの関わりも考えてみると、やはり、その「旅」は並大抵のものではなかったようだ。