上野の美術館では、東京都美術館では、1月16日から「ボルゲーゼ美術館展」が、国立西洋美術館では、2月23日から「フランク・ブラングイン 伝説の英国人画家―松方コレクション誕生の物語」という興味深い企画が予定されている。
残念ながら、2日には開催されていない。
でも、国立西洋美術館では、常設展示として松方コレクションを観ることが出来た。いつも、ロダンの作品を中心に観ている。青銅時代は、制作時には、人間から型をとったなどと言われた作品である。まとまったロダンの彫刻を観ることが出来るのが、この美術館の良い所である。もちろん、モネの睡蓮も有名な作品であるのだが。
ロダン以外の彫刻家の作品も展示してある。ブールデルの弓を引くソクラテスも屋外で観ることが出来る。
上野の森美術館では、「聖地チベット ポタラ宮の至宝」が、11日まで開催中だった。前回も鑑賞に行ったが(本来は信仰の対象であるが)、今回は、初詣を兼ねてみた。チベットでは、布をかけられている仏たちが、日本での展覧会では間近に観ることが出来る。密教という特異な仏教の世界を垣間見ることが出来る。日本の国宝に相当する中国の国家一級文物が36件も展示されている。
カーらチャクラ父母仏立像、ヤマーンタカ父母立像は、陰と陽の調和を、男女の交接という姿で表わしている。後者の像では、若いアベックが、直接的な表現に気付いて、何事か話しながら、ずっと観ていた。性的なものに関しては、日本の密教の経典でも、男女の交わりは浄いとするものがある。
付記:会場の外では、以前来た時にはいなかった、ダライラマのチベットを支持する日本人が、抗議の展示を博物館の前でしていた。日本の僧侶と見られる人物が、博物館に向かって、他の支持者と般若心経を唱えていた。
民主党の小沢氏が、仏教はキリスト教などの他の宗教と違って、寛容であると言っていたが、実際は、仏教も社会と関わってきた。ダライラマは、今回も、長野の善光寺を訪れている。成田山新勝寺にも過去に訪問している。
戦時中、戦争に反対した竹中彰元師や新興仏教青年同盟の活動もあった。その反面、本願寺は戦争に協力したし、また、密教系の寺院では、調伏護摩が焚かれていた。
キリスト者にも、明石順三のような反戦を訴えたケースがある。
宗教も多分に政治的でありうるのは、仏教も例外ではない。
残念ながら、2日には開催されていない。
でも、国立西洋美術館では、常設展示として松方コレクションを観ることが出来た。いつも、ロダンの作品を中心に観ている。青銅時代は、制作時には、人間から型をとったなどと言われた作品である。まとまったロダンの彫刻を観ることが出来るのが、この美術館の良い所である。もちろん、モネの睡蓮も有名な作品であるのだが。
ロダン以外の彫刻家の作品も展示してある。ブールデルの弓を引くソクラテスも屋外で観ることが出来る。
上野の森美術館では、「聖地チベット ポタラ宮の至宝」が、11日まで開催中だった。前回も鑑賞に行ったが(本来は信仰の対象であるが)、今回は、初詣を兼ねてみた。チベットでは、布をかけられている仏たちが、日本での展覧会では間近に観ることが出来る。密教という特異な仏教の世界を垣間見ることが出来る。日本の国宝に相当する中国の国家一級文物が36件も展示されている。
カーらチャクラ父母仏立像、ヤマーンタカ父母立像は、陰と陽の調和を、男女の交接という姿で表わしている。後者の像では、若いアベックが、直接的な表現に気付いて、何事か話しながら、ずっと観ていた。性的なものに関しては、日本の密教の経典でも、男女の交わりは浄いとするものがある。
付記:会場の外では、以前来た時にはいなかった、ダライラマのチベットを支持する日本人が、抗議の展示を博物館の前でしていた。日本の僧侶と見られる人物が、博物館に向かって、他の支持者と般若心経を唱えていた。
民主党の小沢氏が、仏教はキリスト教などの他の宗教と違って、寛容であると言っていたが、実際は、仏教も社会と関わってきた。ダライラマは、今回も、長野の善光寺を訪れている。成田山新勝寺にも過去に訪問している。
戦時中、戦争に反対した竹中彰元師や新興仏教青年同盟の活動もあった。その反面、本願寺は戦争に協力したし、また、密教系の寺院では、調伏護摩が焚かれていた。
キリスト者にも、明石順三のような反戦を訴えたケースがある。
宗教も多分に政治的でありうるのは、仏教も例外ではない。