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カイロ再利用の「鉄炭団子」で藻場再生!/頑張る高校生のニュース

2010-01-08 13:57:32 | 環境問題

(読売新聞)

藻場再生に利用している鉄炭団子

カイロ再利用の「鉄炭団子」で藻場再生!(読売新聞) - goo ニュース

 使い捨てカイロが登場した頃は、釣り人などの一部の人が主に使っていた。値段も発売当時は安くなかった。今では、安価になったこともあり、冬の定番商品となっている。しかし、使用後は、自治体によるごみの分別区分に従って捨てらている。
 この使い捨てカイロの素敵な再生利用を試み、成果を上げている高校生の話題がニュースで紹介されていた。
 使い捨てカイロは、鉄粉の酸化作用による発熱作用を利用したもので、袋の中の成分は、鉄粉、高分子吸水剤、活性炭、バーミキュライトなどが含まれている。

 『山口県立水産高校(長門市)の水産科学部の生徒らが、使用済みの使い捨てカイロの中身を再利用した「 鉄炭 ( てったん ) 団子」を作り、磯焼け被害に遭った藻場の再生に効果を上げている。』

『水産科学部は2006年度から海洋生物の生育や産卵の場として、海藻類を群生させる取り組みを行っている。特に石灰藻が岩の表面を覆い、岩礁から海藻がなくなる磯焼け対策の研究に力を入れている。

 磯焼けは全国で深刻化しており、地球温暖化に伴う海水温の上昇や、アイゴ、ウニなどによる食害、河川から供給される鉄イオンの減少などが原因として考えられている。』

 生徒らは、同部顧問の安部豊教諭から同県宇部市の農業、杉本幹生さん(61)が、水質汚濁を改善するために約30年かけて考案したという鉄炭団子を河川にまいて植物プランクトンの生育を促している活動を知った。これを応用できないかと考えた。

 『杉本さんに相談したところ、使用済みの使い捨てカイロの中身と、おかゆ、少量のクエン酸を混ぜ、直径約5センチの鉄炭団子を作るよう指導を受けた。カイロは鉄と炭が主な原料で、おかゆは団子状にするためのつなぎとして、クエン酸は海藻の栄養の吸収性を高めるために混ぜている。』

 『同校前の岸壁で06年11月に30キロ分の団子を投入したところ、09年5月には投入していないところと比べて豊かな藻場が形成されたという。また海藻のアオサを使った実験では、成長の速度が2倍になった。海水が電解液となって団子から鉄イオンが溶出され、アオサの成長を促したとみられる。』

 生徒らは、地元でこの方法による藻場の再生を広げようとする予定だと言う。この試みは、全国的に展開できそうである。

 今まで捨てられていた使い捨てカイロが、藻場の再生という環境保全、再生に利用できるようにした高校生達に大きな拍手を送りたい。

携帯の電磁波がアルツハイマーに効く?/気になるニュース

2010-01-08 00:02:15 | 科学
携帯の電磁波がアルツハイマーに効く?(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト) - goo ニュース

 不思議な話だった。今までも、携帯電話から発生する電磁波(マイクロ波)の人体への影響については、専門家の間で論争中であり結論は出ていない。
 科学者の中には、携帯電話の使用が、脳腫瘍に罹患するリスクを高めると警告している。

 しかし、今回、マウスの段階での実験であるが、その携帯電話がアルツハイマー病の進行を抑える可能性があるとする研究が発表された。

 最近の医学では、認知症の一種であるアルツハイマー病の主な原因が、ベータアミロイド斑と呼ばれる粘着性の物質が脳内に沈着して神経細胞の間に蓄積することだと言われている。現在は、検査方法に関しては進歩しているが、このベータアミロイドの沈着防止の方法は見つかっていない。アルツハイマーに使用される薬も、進行をある期間遅くする効果があるものの、根本的な治療法は見つかっていない。

 今回の実験に使用された96匹のマウスは、遺伝子操作でベータアミロイド斑が増加してアルツハイマー病様の症状が発生するようにしたもので、通常ならこのマウスはおよそ6カ月に病気の最初の兆候を示し、8カ月も経てば認知能力が低下し始めることになる。

『研究チームは、アルツハイマーにかかりりやすくなったこれらのマウスと健康なマウスの両方に対し、携帯電話並みのレベルのマイクロ波を1日に2回、1時間浴びせる実験を7~9カ月にわたって行った。

 調査の結果、アルツハイマーの兆候をまだ示していない遺伝子操作マウスに携帯電話の電磁波を浴びせると、その後の生存期間中に症状が現れる確率が低下した。』

 今回の実験では、アルツハイマーの予防に効果があるばかりか、アルツハイマー病様の症状を改善する可能性さえあることも判明している。

 『これらのマウスに記憶力や思考能力のテストを行うと、アルツハイマーにかかっていない健康なマウスと同程度の優れた成績を収めた。ここで実施されたのは、何らかの妨害を受けた後でもある物事を覚えている能力を調べる認知的干渉のテストや、3本のアームで構成されたY字迷路で基本的な記憶能力を測定するテストなどだ。

 さらに、認知能力の低下をすでに示し始めていた遺伝子操作マウスに携帯電話の電磁波を浴びせると、数カ月後には大半のマウスで記憶障害がなくなっていた。』

 こうしたシステムについては、研究チームはいくつかの仮説を立てている。

 『その1つが、マイクロ波によって脳内に細胞ストレスが生じ、そのストレスが脳内のDNA修復メカニズムを活性化させるという説だ。

 たとえば有害物質や低酸素状態などの“小さな損傷因子”があると、タンパク質やDNAの損傷を修復する脳の能力が高まることは科学者らの間では知られた事実だ』ということだ。

 しかし、この結果が、直接人間に応用できるかは、不明である。人間におけるβアミロイドの沈着は、加齢によるものである。また、実験のマウスは、脳だけでななく全身に電磁波を浴びている。

 人間に対する治療に応用できれば良いのであるが。

研究は、1月6日付けの「Journal of Alzheimer's Disease」誌に掲載。