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透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

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テレビ視聴「きらっと生きる」/震災と障害

2010-01-15 23:58:48 | アニメ・テレビ
 この1月17日で、阪神淡路大震災も15年目を迎える。震災から、避難所生活、仮設住宅でも生活での、身障者の不便さが今検討されている。
 障害者団体でも、それぞれ、災害対策を話し合っている所もある。

 我々透析患者も、災害時の対応については、透析を中止することができないので、色々と考えている。

 さて、今日、NHK教育テレビで放送された内容は、以前に特集を組んだ番組の放送後、障害者から寄せられた声を中心に、震災と障害、必要な備えとはというテーマであった。

 それぞれの声は、皆、大切な論点を含んでいたが、特に印象の残ったものがあった。これらの声は、本当は、障害を持たない人に、1人でも多く知ってもらいたいことであった。

 視覚障害者が、震災で、白杖を紛失した場合、頭の中に記憶された街の地図は全く役に立たない上の障害となった。破壊された街を歩くことは危険であった。白杖なしで手探りで歩くことは、建物の破片や、垂れ下がった電線に接触する危険に満ちたもので、虎の口の中を歩くようなものだとの例えをされていた。ガイドヘルパーが常にそばにいるというのは不可能な事なのだ。

 聴覚障害者も、情報に関して阻害されることが多いことは、既に指摘されていることだが、夜の暗さの中では、手話を使ってコミュニケーションが出来ないことも指摘された。こうした場合に備えて、懐中電灯などの用意が必要なようだ。

 自閉症児・者、知的障害児・者に関しては、大声を出したり、奇声を発することに対する周囲の非難の目を気にして、避難所に行くことを諦めたケースもあった。

 こうしたことは、特に障害のない人たちや社会の理解を深める必要性が高い事項である。

 また、地域のコミュニティで、災害時に支援を必要とする人の存在を把握するためにも、平素からの交流が大切である。※以前は、「災害弱者」という言葉が使われていたが、今は、使われることがほとんどない。
 ただし、障害者の中には、自分や家族の情報が、周囲に漏れることを心配する声もある。お互いの交流の少ないことからの、不信感が背景のあるのかもしれない。

 阪神淡路大震災から15年目。まだまだ、高齢者の孤独死や、災害復興が全ての人にとって解決、終結してはいない。
 1月17日を中心に、障害者や支援を今でも必要とする人たちの声を聞いてほしい。