トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

寝る前に 「蟹工船」

2009-01-24 02:16:28 | 文学
 小林多喜二の「蟹工船」の映画の上映が今月2日から23日の予定で東京の新宿武蔵野館で行われていますが、連日の満席状態を受けて、急遽2週間の上映延長が決まったそうです。

kani-kou-sen(01/11)


kani-kou-sen(11/11)


 本の方も売れ行きは好調なんでしょうね。おいらが学生時代は、過激派が「新左翼」などと呼ばれて、一部の評論家や文学者がちやほやもてはやしていました。「朝日ジャーナル」なんて雑誌は、結局は今までの左翼運動を既成左翼なんて言って馬鹿にしていたのではないでしょうか。当時の風潮が、のちのマスコミや評論家に影響して、真面目に運動する団体は完全に無視される状態が続いてきました。いまでも、あの世代の評論家や記者にはそうした偏見がこびりついているようです。「既成左翼」を批判するのが格好いいと思い込んでいる傾向があるようです。その後、過激派は大物右翼からの資金提供の事実の発覚や、連合赤軍事件などがあり、日本の左翼運動に打撃を与える役割を演じて縮小していく訳です。当時、高校生の時に通っていた吉祥寺には、過激派の本や新聞が売られている「ウニタ書店」がありましたが、今はどうなっているのでしょうか。

「蟹工船」ブックトレイラー


 北海道にある小樽市立文学館では、去年の12月に蟹工船のペーパークラフトを100作って売り出したところ、好評のうちに売り切れたそうです。その後、100追加製作して販売しているとのことです。税込500円也だそうです。

 夜のテレビで、チェ・ゲバラが31歳の時に日本に使節団の一員として来て、予定外の広島を訪問したそうです。当時は、日本ではゲバラはほどんど知られていない存在だったそうです。原爆資料館を見学した後に、日本人が何故アメリカに怒りを覚えないのか不思議に思ったそうです。アメリカがイラクに侵攻して、占領政策がうまくいくと勘違いしたのは、日本のケースを念頭に置いたからなのでしょう。鬼畜米英を叫んでいた日本人が、すぐに米軍で働きだしたのですから。


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2 コメント

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カニは好きだけど… (館姫)
2009-01-25 12:26:30
小林多喜二というと蟹工船を書いた作家として学生時代に作家と作品を暗記させられました。

その後 何年も経ってから三浦綾子氏の「母」という小説を読んで 小林多喜二ってどんな人だろうと興味をもって蟹工船を読みました。

貧しく、虐げられた階層の人々のために運動した人だったのですよね。

今のように恵まれた世代に生きている私たちでも、とってもじーんとくる小説です。 

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 (トッペイ)
2009-01-26 00:09:54
 多喜二のお母さんは、晩年は教会に通われていたそうです。
 神様や、教会の仲間に慰められていたのでしょう。
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