トッペイのみんなちがってみんないい

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ミュージアム初詣①「国宝土偶展」

2010-01-02 23:49:42 | 芸術
 縄文時代は、約1万年続いた平和の時代だったらしい。僕らが、小学生・中学生の時に習った縄文時代の理解は、その後の考古学的発見により、大きく変化した。
 気候が温暖だった縄文時代は、豊かな自然の恵みを受けながら人々が暮らしていたようだ。三内丸山遺跡の発見などで、植物の栽培が行われていたようだ。また、元始的な稲作を行われていた遺跡も見つかっている。
 日本の伝統といった場合、古事記などによる歴史の改ざんが行われていなかった貴重な時代である。事実、歴史修正主義者の面々は、日本神話を教えることには熱心だが、縄文時代は都合の悪い時代のようだ。
 縄文土器と共に、土偶の持つ魅力は、人々を惹きつけるようだ。今回、東京国立博物館で開催中の「国宝土偶展」に初詣で出かけて行った。2日の今日から、今年の展示が始まる。

 僕が、持っている「縄文のビーナス」のレプリカ。今回は、この国宝の土偶に会うことが出来た。



 こちらのレプリカの実物は、今回、展示されなかった。



 今年初めての2日の開催にも関わらず、多くの人々が展覧会に訪れていた。



 国宝の土偶は、「合掌土偶」と「中空土偶」が展示されていた。「合掌土偶」は思ったより小さかった。「中空土偶」は、北海道にある唯一の国宝であるが、北海道からも土偶が出土するということは、驚きであった。

 「仮面土偶」「ハート型土偶」「みみずく土偶」「遮光器土偶」も見ることが出来た。この他にも、多くの重要な土偶を観ることが出来る。土偶の仲間達というコーナーでは、土面や、顔や人型装飾のついた器の類いも見ることができる。

 縄文時代の土偶や、土器は、現代のアートの視点から見ても興味のあるものである。

 土偶の意味については、豊穣を祈って破壊されたという外国にある同類の遺物と関係が深いのかもしれない。女性の豊かな体系を表しているものが少なくないし、女性器を確認することもできる。

 なお、展示室の他の部屋にも、土偶や土面などの仲間を観ることが出来る。


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