今回は、Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACROの魅力を中心にご紹介しようと思う。
そうしたら、このレンズを再評価するムーブメントが起こるかもしれないw
Canon EOS 5D + SIGMA 24mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO
5s, f/11, ISO100
まずはこのレンズのちょっと特殊なところから。まずはこのネーミングです。キヤノンのレンズでマクロ機能が付いている機種は結構ありますが、その場合、レンズ名の中に「MACRO」という表記がある場合が多いですが、「COMPACT-MACRO」と書いているのは、このレンズだけです。ここから想像するに、このレンズは他のマクロレンズとは違うコンセプトで作られているんだな。と。
さらに、このレンズ専用の「ライフサイズコンバーター」というアタッチメントも発売されており、それを装着すれば等倍撮影も可能になると。
(このレンズ、ただでさえそんなに明るくないのに、アタッチメント付けて、さらに暗くしたら…。しかもコンパクトがウリのこのレンズを長くしちゃうと言う、ちょっと…無理矢理感を感じてしまいます。そうしたら、素直にCanon EF 100mm 1:2.8 MACRO USMを使うのが良いでしょうなw)
Canon EOS 5D + SIGMA 24mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO
5s, f/11, ISO100
このレンズはコンパクトがウリのはずなんですが、マクロ撮影時はこの様に鏡筒の長さが伸びます。初めて見たときはびっくりしましたw
しかも、伸びた鏡筒の倍率の文字は…ライフサイズコンバーターを装着したときの数値。単体で使うときは数値を2倍に計算しなきゃならない。なんて不親切w
Canon EOS 5D + SIGMA 24mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO
6s, f/11, ISO100
またこのレンズの特徴のひとつが、かなり奥まった位置にある前玉。なんと、この設計のため、レンズフードが不要になったとか。
うん?この様な設計のレンズは他にも見たことがあるかも?
ズイコーデジタル 35mm F3.5 Macroだったかな?
Canon EOS 5D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/30s, f/11, ISO100
さて、また例によって自動販売機でレンズのポテンシャルを見ていこうと思います。
f/11という結構絞っての撮影ですが、このレンズのウリは「シャープさ」なので、よりその特徴を強調するようなシチュエーションにしました。(一説ではf/5.6が一番シャープらしいが…)
上の写真の等倍トリミング(中央)
中央部分は全く問題なく描写されています。
上の写真の等倍トリミング(右下)
右下の隅でありながら、ほとんど収差っぽいものが感じられず。
この収差や歪みのなさが、このレンズの大きな特徴です。
また50mmというのも良いですね。理屈では1/50のシャッター速度があれば手ぶれの心配はないですから。結構手持ち撮影でもバシッとピントが来ます。このレンズを俺は「お手軽マクロ」と呼びますが、ホント失敗写真になる要素を寄せ付けないレンズと言った感じでしょうか?
あといくらか写例を貼っときます。
Canon EOS 5D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/100s, f/4, ISO200
シャープがウリというレンズでも、そのボケは結構キレイだと思います。
Canon EOS 5D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/400s, f/7.1, ISO200
この写真、ブログ用に縮小して分かりづらくなったけど、原本は、花のシベの細かさ、その濡れたような感じとかバッチリ表現されています。
Canon EOS 5D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/250s, f/5.6, ISO200
夏休みあるある。
倒れないようにしっかり地面に挿したロケット花火が、固定されちゃって、飛ばなかった図。
…てか、何本失敗してんだよw
Canon EOS 5D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/200s, f/5, ISO200, +0.7Ev
ちょっとローアングルから、空を絡めるように。
コスモスは風で良く動く。なかなか思うようには撮影出来ないw
Canon EOS 5D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO(トリミング)
1/200s, f/5, ISO100
水玉も期待通りにくっきりと。
水玉写真は今まで色々撮ってきたけど、水玉の影が光っているのなんて初めてかも。天気は良かったです。
Canon EOS 5D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/250s, f/5.6, ISO100
マクロは等倍じゃないけど、ここまで大きく撮れれば、必要十分。劣等感を感じることは無いんじゃないかなぁ?
Canon EOS 5D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/80s, f/11, ISO100
花全体をシャープに、f/11。
Canon EOS 5D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/100s, f/3.5, ISO100
ボケを楽しむf/3.5。
ボケのコントロールも簡単だし、被写体に22センチまで寄れるからいろんな構図での撮影が期待できる。
結構使えるレンズだと思います。
Canon EOS 5D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM
1/250s, f/5.6, ISO100
レンズチェンジ。
結構近い位置で、コゲラを撮影。
最近はセミの声で、小鳥のさえずりなんかは聞こえにくく、小鳥を見つけるのは難しいんだけど、コゲラのドラミング(キツツキ)は結構良く聞こえる。
Canon EOS 5D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM
1/500s, f/5, ISO400
さらに近くで激写!
コゲラは結構警戒心が薄いので結構近づける。カワセミも、これくらいおおらかになって欲しいw
えーっと、ここでリスナー(?)のお葉書を紹介したいと思います。
ペンネーム「くぼち君」からのお便りというか、質問ですね。
「さとうさん、こんにちわ。」
はい、こんにちわ。
「いつも、川瀬水樹のカワセミ好きを、鳥と虫しかないじゃないかと文句を言いながら見ています。
ほっとけ。電車や、花の写真なんかもあるよ。
「ところで質問なんですが、記事を見ていると、マクロレンズと言うヤツで、近くの写真が大きく撮れるというのは分かりました。ということは逆にマクロレンズで遠くは撮れないのですか?」
うーん、面白い質問ありがとう。俺が偏った写真ばっか撮ってるから、そう思っちゃうんだよねw。
結論から言うと撮れます。以上! … では寂しすぎるのでw
以下の写真も参考にしてください。
Canon EOS 5D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/320s, f/6.3, ISO100
この写真では一番手前の花びらにピントを合わせています。
Canon EOS 5D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/320s, f/6.3, ISO100
手前の花より1mほど奥のヒマワリにピントを合わせました。マクロレンズが接写オンリーでないことは分かっていただけたと思います。
Canon EOS 5D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/400s, f/7.1, ISO100
さらに一番奥のヒマワリにピントを合わせました。すると、遙か遠くの繁みまでピントが合っています。
これが遠くまで撮れているということです。
こうして改めて見てみると、マクロレンズは守備範囲が広いなと。レンズの数センチ先から遙か遙か遠くまで撮影出来るんだから。
Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACROは軽いし小さいから、常にカメラバッグに入れとけるレベル。常に持ち出すのが吉かも?
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