かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

もうフィルム写真にはもどれないのか・・・

2021-12-24 14:12:05 | 日記

眼を疑ってしまった。

20年前までには、山の花撮影などに普通に使っていたリバーサルフィルム(スライド用ポジフィルム)のひとつフジフィルム・ベルビア50の現在価格はどうなっているか調べた結果、36枚撮りで1本1800円程度、中型カメラ用のブローニーサイズ12本撮りで1本1000円程度となっていた。

当時の価格を正確に覚えていないが、20年前より4,5倍は値上がりしているようだ。フィルムに関しては、いまやプロ写真家やハイアマチュア以外に手を伸ばす程度の需要しかないので、一般的な需要供給曲線の経済法則→価格を下げれば需要が伸びるという時代ではなくなっているようだ。別の見方をすれば、価格を4,5倍に上げても、フィルムをいまだ熱心に求める者が買ってくれるので、メーカーは細々ながら生産を続けているともいえる。

オイラのカメラ保管用防湿庫には、フィルムカメラの一眼が2台、中型が1台眠っている。稀少なものでも、外国製でもないので、「高価で買い取り」は無理だし、「一般家庭用ごみ袋」にいれて断捨離をするのも忍びないので、せめて年に1,2度フィルムを使ってみようかなという気持ちで、フィルム価格を調べてみたのに、「フィルム1本1800円」、現像料金「36枚スリープで1500円」では、年に1,2度でも手を出しにくいかな。

でも、メーカーがフィルムを作ってくれていて、カメラ屋さんが現像をやってくれているといういう時代は、そう長くは続かないと思っている。なので、中型は「涸沢の紅葉風景」や「蝶ヶ岳からの槍穂」に、一眼は「佐渡の雪割草」に、と一発勝負をもくろんで、もう一度だけ彼らを日の当たる場所に連れて行ってあげたいな。この冬、銀電池を入れ替えて、レンズを拭いてやろう。

1枚でも満足のいく写真が撮れたなら、二束三文でも、場合によってはただでもどこかに引きとってもらおう。「家庭用ごみ袋」だけは勘弁してほしい。彼らの名誉のために。

 

ベルビア50ヨドバシ価格

プリント価格キタムラ

 

     

                  冬眠中の彼ら

 

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