かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

白馬以北写真集

2019-07-30 12:12:13 | 日記

白馬の一週間、歩いた道から撮影した風景、花、鳥を少しまとめてみる。とくに、雪倉、朝日、栂海新道という北部は、歩く人も少なく、7月という季節は、梅雨空というマイナス要素もあるが、残雪も豊富で花も輝いている最良の季節で、G3Xの手持ちではあるが、じっくり被写体に向かうことができた。北海道大雪ほどの広大さはないが、花々も多様で、雷鳥の個体数も多く、麓には魅力的な温泉が湯けむりをあげている。この時季、元気であれば、毎年のようにコースを変えて歩いてみるのもいいのだろう。朝日から、蓮華温泉に至る道。白馬頂上から、河原の露天が楽しめるという祖母谷(ばばだに)温泉への道。これから、歩いてみたくなった。少なくとも、今季だけでは、「もうシロウマいいや。」という気持ちにはならなかった。

最良の場所は、朝日岳から栂海新道の黒岩平にいたる道なのだが、その先、今回は辛い思いをした栂海新道が待っている。驚いたことに、オイラより先輩だろうと思われる男性も含めて、海抜ゼロから登ろうとする猛者(若い女性の二人連れもいた)も何人かいた。

登りはともかく、体調良好な状態で、再度歩いてみようか。懲りないのである。

 

(花図鑑編)

 

深山東菊

 

 

深山紫

深山塩竃と高嶺爪草

水芭蕉

檜扇菖蒲

九十九草

千島桔梗

 

高嶺薔薇

高嶺撫子

高嶺菫

大文字草

白馬浅葱   

信濃金梅

駒草

車百合

嘴塩竃

 

金光華

衣笠草

得撫草の花園

 

兎菊

岩扇

 

岩団扇

アヤメ平の花園

 

 

 

 

 

(風景編)

 

照葉の池から白馬

 

雪倉雪渓

白馬大雪渓

 杓子岳天狗菱

 

毛勝三山

 

 後立山

 

白馬三山

 

白馬大池の向こうに高妻、妙高の山並

 

雪倉から旭、白馬、小蓮華

 

剣と立山

 

夜明けの富士、手前は八ヶ岳

(野鳥編)

 

雷鳥♀ 

 

雷鳥♂ 

 

雷鳥母子

 

鷽(うそ)

 

星烏

 

岩雲雀

 

 

 

           

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北アルプス北部の桃源郷から立ち眩みの下山行

2019-07-28 15:23:00 | 日記
北アルプス白馬山系の奥、雪倉岳、朝日岳を経て、長栂山を起点とし海抜ゼロの日本海に下る栂海新道は、北アルプスに属しながら、人の気配の少なく、とくに吹上のコルで蓮華温泉への下山道と別れてからの栂海山荘への道は、平日とはいえ、たった独りの若者とすれ違っただけであった。
しかしながら、長栂山の照葉の池、アヤメ平、黒岩平に下る3時間半ばかりの下り道は、大袈裟だか人生で歩いた最良の道だったのではないだろうか。遅い雪解け直後のひとときしか現れない浄土。楽園。とりわけ雪渓の急斜面をノーアイゼンで恐る恐る下ったアヤメ平の花園は、ヒオウギアヤメの紫紺、ハクサンフウロの赤紫、クルマユリの朱、トモエシオガマの薄黄などが、今まさに最良の彩りを迎えており、「ああ、オイラの死に場所は、こんな世界でありたい❗️」としばし、カメラをあちこちに向けながら時を過ごした。その後も、ミズバショウ、リュウキンカ、キンコウカ、タテヤマリンドウ、オオバギボウシの草むらが次々と現れ、北アルプスにこんな世界があったんだ、と悦び勇んで下った。

だが、人生そのような甘いことばかりでないことは、大方の予想通り。

黒岩山から栂海山荘の犬ヶ岳までのアップダウンに苦しんで、立ち眩みも自覚され、足が止まる。貧血か、内蔵疾患か、熱中症か。

翌日は、一気に標準9時間の道のりを日本海に下ろうと意気込んだが、白鳥山までのアップダウンに、前日の症状が現れ、足が止まり、標準4時間のコースを6時間で白鳥小屋にて沈。

白鳥小屋から日本海までは、最終日、ほぼ下りの行程に助けられたが、登りに喘ぎ、休んで立ち上がると眩む症状は、海抜ゼロまで退かず、これからの山と人生に翳りか生じた=あの花園の夢に微睡みながらの絶命。

標高600mからの日本海は、優しい青さだった。木陰からそよ吹く風も優しかった。

一気に日本海に下り、波を浴びてのフィナーレとした。

ウェストン像は、北アルプスの末端だという親不知の断崖を静かに見守っていた。












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白鳥小屋でもう一泊

2019-07-26 13:01:09 | 日記
白馬山系朝日岳から日本海に下る栂海新道の途中に、栂海山荘と白鳥小屋という無人小屋があるが、前夜栂海にお世話になり、今日は一気に日本海に下り、泳いだあと、ホテルの日帰り入浴と親不知駅までの送迎のセットという親不知観光ホテルのありがた企画に予約していたのはいいが、バテぎみと日差しの強さに参り、ホテルのタイムリミット14時目処には着かないとあきらめ、白鳥小屋に沈。まあ、一生に一度、わが姓と同一の山頂で一夜を明かすのもいいかな。

それにしても、下界は35℃の予報。下りたくはなし。









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白馬三昧

2019-07-24 19:15:37 | 日記
梅雨末期の天気図にしては、白馬山域は、比較的好天に恵まれ、白馬大雪渓~白馬~蓮華温泉~栂池高原~白馬大池~雪倉岳~朝日岳とおおむね思い通り。明日からいよいよ日本海に下る栂海新道。電波事情悪いなかで、何とか書き込み。





















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予約は、登山を危うくする!

2019-07-19 12:55:15 | 日記
本日から、北アルプス白馬山塊に入る。梅雨がいまだ開けきらず、末期的前線が日本列島に寄り添っている。加えて、台風5号が週末にかけ、日本海の大陸よりに北上し、前線を刺激し、白馬、立山といった北アルプス北部は、風雨に苛まれるのだろう。
せめて、視界だけでも楽しませてくれればいいのだが、風雨に加えて濃いガスが山上を覆いつくせば、三重苦、気温が低くければ、四重苦となるのだろう。楽しくない。

そんな、諸悪な環境にわざわざ出かける阿保なのだが、それでも前に進めさせるのは、遠方から飛行機で合流する仲間がいること、高速バスや宿泊施設の予約があり、当日キャンセルだと大損するという金銭欲があること、なのだろうが、楽しくない山に出掛け、テントも張れず、バカ高い山小屋代(一泊二食10300円)二泊分を支払うのも大損なのだが、その辺が、経済観念の欠如なのだろう。

まあ、そのくらいは、まだ可愛いもんで、予約や日程に振り回され、無理して風雨の中を突き進んだあの忌まわしい「トムラウシ大量遭難事件」を思い出す。ちょうど今時分だったな、ガイドも含めて8人が低体温症で、北の大地に命を落とした。雨による濡れに、強い風が当たると、いともたやすく熱が奪われ、行動不能に陥る。標高3000近い白馬あたりも雨の日は、日中でも10度を越える程度だろう、風速1メートルで気温一度下がると習った。台風のおこぼれでも稜線は、10メートルを越えるのだろう。いかに高機能素材の雨具を纏っていても、ガチガチだろう。楽しくなんかない。
さらに、今回のメインは、おいらもはじめての白馬大雪渓なのだが、雨だと落石の危険がますのだという!楽しくなんかない。
さらに、さらに今回は、白馬三山から雲上の露天風呂の白馬鑓温泉を計画していたが、まだ営業していないとのことで、もう楽しくなんかない。


そんな、何をしに行くかわからん週末なのだが、わざわざ遠方からくる仲間には、来てよかった、登ってよかったという思い出を残してもらいたい。山の女神は、少しでいいから微笑んで欲しいな。

仲間が帰ったら、翌日からソロで朝日岳から栂海新道を日本海に下る。梅雨明けは、月末だとか。せっかくここまで来たのだから、と楽しくない旅を続けるのだろう。阿保なのだから。



信州の登山基地に胸おどる



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