先週、足しげく通っている青葉の森なのであるが、歩道を外れ山中に入り、あちこち出ている新顔のキノコたちに挨拶して、いろんな方向から写真を撮ったり、図鑑とにらめっこして名前の同定に夢中になっていたりして、はっと我に返った時、オイラが一体どの方向からこの山中に入り、もとの歩道の戻るにはどちらに行けば分からなくなって、20分程度山中を彷徨った。ほんの近所の山中であっても、少し背筋が寒くなった経験をした。
これが、もっと山奥のヒトがあまり歩かない山中だったらと思うと、キノコ採りや山菜採りって、もしかしたら登山よりずうっと危険な野外活動ではないかと思った。
yahooニュースなどで山岳遭難関連の見出しがあれば、必ずクリックして内容を確認することとしている。
秋になって目に付くのは、キノコ採りに出かけた人が行方不明になって捜索がはじまったニュース。
もちろん昼日中にそのような目的で山に入るヒトは、(オイラのような)家で何もすることがない高齢者が多いので、行方不明者は圧倒的に高齢者で、80歳以上のヒトも目立つ。
80歳以上であれば、どれくらいのヒトがスマホなど携帯して出かけるのだろう。
たしかに、キノコ採りといえば、携帯がつながらないエリアが多いだろうから、道に迷ったりケガをしたとかのアクシデントの連絡手段がないので、持って行っても役に立たないと思うかもしれないが、スマホにはGPS機能があって、専用のアプリをインストールしておけば、地図上の現在位置がわかる仕組みになっているので、登山に限らずキノコ採りをする者の携行はいまや「必須条件」なのではないだろうか。
オイラの場合は、普通の登山には、昭文社の「山と高原地図」アプリを使用しているが、登山道から外れるキノコ採りや山菜採りには、「Geograhica・ジオグラフィカ」がぴったりだと思っている。「山と高原地図」は主要な山岳のみの地図だが、ジオグラフィカは日本列島すべてをカバーしており、地図は国土地理院の二万五千分の一地図と同様の地図に自分の現在位置が表示されるので、また自分がどの方向を向いているかが明らかになるので、道に迷っても登山道はどこを走っているか、登山道に出る安全な斜面はどの方向か一目瞭然なのだ。さらに、自分の位置の標高のみならず、緯度、経度まで表示されているので、尾根筋の開けた電話の繋がる場所に移動できれば、警察や消防に現在位置を正確に伝えることができる。
GPS利用による現在表示なので、スマホのバッテリー節約のため「機内モード」にしていても利用できる。
さらにさらに、このジオグラフィカは、「山と高原地図」と違って、無料でインストールすることができるので、至れり尽くせりなのである。
何かのきのこ図鑑で読んだのだが、スマホに頼らんでも、道に迷わない極意は登山道などの歩道を軸に、あまり山中に深入りしない程度にジグザグに歩きながらキノコを探せば、道迷いを防止できるとあったが、まずはそのような行動をとるべきだろう。
でも、そんなことは分かっているけど、もっと他人より山中に分け入り、あこがれのキノコの群生を見つけたいと思うような「魔性」と「ヒトの業」がキノコ採りという道楽にはあるのかもしれない。気を付けよう。
キノコ図鑑
柄が金色に輝く小さなズキンタケ。採りません。
紫が美しいムラサキアブラシメジモドキ。おいしかった。
不思議なカサのササクレヒトヨタケ。食べられるというが手を出しません。
幼菌は食べられるというツチクリ
魔法使いの防止のようなアカイボカサタケ
紅いのはドクベニタケだが隣に黄色いキシメジの仲間か。いずれも毒キノコ。
ホンシメジかもしれないが、シメジの仲間は、毒キノコも多いので、まだ手を出しません。
誰も手を出さない大型のカラカサダケだが、食べられるという。オイラは手を出しませんが。