かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

赤トンボも暑いと言っています

2023-08-30 18:45:50 | 日記

今日の野草園散策も炎天に追われるように、小1時間で退却。

いつのまにかあのセミたちの合唱も力尽きたかに見え、ツクツクが木陰で淋しそうに音を出していた。

だが、帰り際いきなりミンミンが大きな音を奏でた。9月になっても生きていてくれるのだろうか。

何かの記事で、セミさんたちも熱中症でポロポロと倒れている地域もあるとか。命を全うできず哀れである。

それでも園で元気なのは、チョウたちやトンボの仲間。セミたちは天敵にすぐやられるから、飛んで風を切ってそれで体温を調節する音ができないだろうが、チョウやトンボと言った飛翔の名手たちは、飛んで風を浴びて暑さをしのいでいるのかしら。

真っ赤な赤トンボ二種が、アザミの花やイチイの枝先にじっとしていた。いずれも真っ赤なのは♂の方で、顔が水色なのはマイコトンボ、赤いのはアキアカネの種だろう。

やっと「小さい秋の使者」たちが登場してきたといっていいが、炎天の33℃では、抒情を感じるあの歌は浮かんでこなかった。

これも何かの記事で読んだが、気温が35℃に近ずくと蚊などの小さな羽虫は活動せずに涼しい夕刻を待っているとのことである。トンボたちも彼らの糧となる羽虫が飛ばねば、満足なエサにありつけないのだろうか。

異常気象は、昆虫の世界にもなにやら影を落としているのかもしれない。

マイコトンボ♂

 

アキアカネ♀

 

 

 

ほかに今日撮った写真下の3枚だけとさびしい

ツバメシジミ♀ 卵を産む食草はマメ科というから、ただ休んでいるだけでしょう

 

 

クサギはもう宝石のような青い実をつけ始めています

 

 

水辺のサワギキョウもこころもちお疲れのよう

 

 

 

 

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お月様の季節(とき) スーパー・ブルームーンのお月見へ

2023-08-29 19:49:24 | 日記

いつまでも続く真夏日、いつまでも続く熱帯夜。2003年の南東北の夏は、そんな「ありえない日常」で推移しようとしている。お盆をすぎれば、窓を開けていては寝冷えをしそうなほど、冷たい「白秋」の風が涼やかな虫の音とともに訪れてはいなかったか。もうそのような季節のバトンリレーは、「昭和と平成の心地よい思い出」となってしまったのか。今、窓を開けた戸外からは、その心地よい虫(コオロギでもスズムシでもない、際限なくリリリリリ・・と音を出すヤツ)は聞こえるのだが、「白秋」はいまだしである。

 

だが、昨日から晩の7時ごろには、美しく黄色い大きなお月様が顔を出している。昨日は、12.1歳、今日は13.1歳と十三夜の晩で、明後日の8月31日に満月を迎える。外に出ると、いつまでもお月さまを眺めていたい。

今年の8月は、2日に続いて31日と2回目の満月の夜をお迎えするので、いわゆる明後日はブルームーンだ。だが、手帳によるとその夜の月は、地球との距離が1年で最も近い、いわゆるスーパームーンのお月様でもある。誰もこんな呼び方をしていないようだが、「スーパー・ブルームーン」と呼ぼう。だから、十三夜であってもあんなに大きく黄色に輝いているのだ。

年間計画では、富士の須走コースをゆっくりゆっくりお酒を傾けながら登る「スーパー弾丸お月見登山」を行う予定であったが、昨今の報道ぶりを見ていたら、「弾丸登山者」が「たわけもの」扱いにされていて、ましてやオイラのように登山道の脇に座ってお月見のお酒でも飲んでいたら、さっそくTVカメラがやってきそうなので、今年の富士は断念した。少し富士混雑の成り行きを眺めよう。

さてどこに行こうか、あしたテントと寝袋を干そうかな。

 

 

 

   

        8月28日 12.1歳のお月様

 

    

     8月29日 13.1歳のお月様

 

 

 

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キレンゲショウマ (Kirengeshoma plmate yatabe) の花はまだ開かず

2023-08-18 19:22:54 | 日記

今朝のNHK朝ドラ「らんまん」では、東大の田邊教授(実在は、矢田部良吉教授)が牧野万太郎(実在は、牧野富太郎博士)と四国の石鎚山で採取したキレンゲショウマの研究と新種の発表を巡って同時進行の争いがあり、結局田邊教授が先を越して「Kirengeshoma plmate tanabe」と名付け、世界に発表した物語となっていた。

実在の矢田部良吉教授が新属新種の草本として四国のキレンゲショウマを「Kirengeshoma plmate yatabe」と学名を授けたのは史実のようだ。

このドラマを見ていて感ずるところなのだが、現在日本には約7000種の植物が存在しているそうで、そのうち島国日本の地理的条件からか約2000種が日本の固有種ということである。なので、植物学の黎明期である明治の半ばにそんなに新種を発見発表することが稀で名誉であることなのか疑問を持たざるをえない。2000種が固有種ということなら新種と解明することはさして困難なことではなかったと思うのだが、どうなのだろう。

7000種ということであれば、東大の経済力があれば、日本の全草本、木本を標本化することは困難ではなかったろうし、そのうち約30%が世界でまだ発表されていないのだから、世界中の文献を集めていたこだろうし、文献を漁って新種を見つけることは、さして困難ではなかったような気がするのは、素人考えか。世界中の植物学者が特異な環境を持った日本の植物に着目して、当時大勢採取に来日していて、新種の研究競争が行われていたなら分からないでもないが、どうもドラマの新種発表の喜びようは腑に落ちない。(と思うのは、オイラだけなのだろうか)

 

それはともかく、この8月3日に野草園でお目にかかったキレンゲショウマはまだツボミだったので、もうそろそろ咲いているだろうかと、本日熱中症の危険を顧みず炎天下の同園を訪れて、さっそく「その場所」にいって確かめたのだが、何とまだほとんどがまん丸いツボミのままだった・・・・・・アレ?

おかしい、図鑑には開花が7月~8月とあるので、いかに北国であっても、10日以上たっても変化がないというとはどういうことなんだろう。

もしかしたら、この花、当地には自生しておらず、紀伊半島から四国、九州などの山地に自生しているということなのだが、今年の暑さだと山地の冷気とちがうため開花を渋っているのではないか。と勘ぐる。

念のため近くで草むしりをしていたお姉さんに尋ねてみたら、この株は例年9月頃に開花するということなので、少しは安心した。異常気象のせいではなかったということか。

いずれにしても、あの矢田部教授や牧野博士が新種発表で競わずにはいられなかった特異な美しい花株の末裔が、東北地方の野草園の草むらに、けなげに育っていてくれていることに、心がうごいてその場を後にした。

今年は、花開くまで、何度かここを訪れてみよう。

 

その矢田部教授だが、Wikipediaによれば、東大を「非職」されたあと、現在の筑波大学の前身の東京高等師範の教授、校長を3年務めており、庶民的には、それほどの失意の立場と思われないのだが、おそらく来週のドラマと同じく、その校長在職時、鎌倉の海で遊泳中に不帰の客となっている。1899年8月7日、47歳の若さでである。あの(ドラマでは)美しい妻と幼い子供らを残してである。(合掌)

野草園で、キレンゲショウマの花の前を通る時、いつも田邊(矢田部)教授のことを思い出すのかも。

 

矢田部良吉先生Wikipedia

 

2023年8月3日のキレンゲショウマ(仙台野草園)

 

2023年8月17日のキレンゲショウマ(仙台野草園)

 

 

本日であったキタキチョウさんがマツカゼソウの蜜をいそがしく吸っていた。まるでキレンゲショウマの花のようだ。

 

 

 

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マウイケアと木曽の空を眺めた2023年の夏

2023-08-14 10:37:39 | 日記

結局、2023年8月のペルセウス座流星群は、どこにも出かけず、国立天文台の高度4200mのハワイ島マウナケア山からと東京大学木曽観測所からの北東の空に映し出された星空のライブ中継を眺めて過ごした。

しかし、ハワイ時間13日の深夜と日本時間14日の未明の空は、3分画面を見つめれば画面のどこかに流星が飛ぶほどにぎやかだった。そのうち幾本かの線条は、美しい緑色に彩られていて、思わず息をのんだ。二三日、数は減るだろうがライブを楽しみたい。

そのうちどなたかが素晴らしい動画を編集してYoutubにアップされるのだろう。楽しみに待ちたい。

ちょうど今年のペルセウス極大はお盆と台風とに重なって野外観察の機会を逃したが、台風もお盆も去ったらどこかの山のキャンプ地に三脚持って出かけようか。まだ月が暗いうちに晴れ予報をきいたら出かけよう。たとえ流星がみられなくとも、リアルな夏の夜空を仰ぎたくなったな。

 

 

2019.10.10 北八双子池の空に残された線条(流星か人工衛星か?だ)

 

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永久凍土が融け始めて訪れる世界

2023-08-10 17:50:29 | 日記

台風7号が週末に日本列島に近づいている。13日の日曜日に極大を迎えるというペルセウス流星群撮影のため尾瀬のキャンプ地を予約していたが、天気予報により好天は望めないためキャンセルをした。場合によっては翌日以降の交通機関にも影響が出るとの判断もある。尾瀬のキャンプ地は6月の初めミズバショウ風景撮影のために予約していたが、これも悪天のためキャンセルしており、今年は尾瀬にふられつづけている。流星群の撮影は、もし近場の暗そうな海岸が晴れそうなら、夕涼みをかねて出かけようか。

 

46000万年の蘇り線虫ニュース

異常な気候変動に伴う驚くべき情報に接した。世界中のあちこちからもたらされる異常な高温現象の一環としてロシアの永久凍土も融けはじめ、融けた地層から何と46000年前に眠っていた線虫の仲間が息を吹き返し動き始めたとのことである。

つまり、今の高温は46000年ぶりともいえ、また、融けだした地層からこの線虫ばかりでなく、まだ人類が接したこともなく抗体もないようなウィルスが発生する可能性もあるのだという。また永久凍土の溶解とともに二酸化炭素やメタンも大量に大気に発散し、温暖化に拍車をかけることにもなりそうだとか。まあ、このニュースは「アサ芸」なので、すこし眉唾かもしれないが、線虫の蘇りは他のニュースソースにも現れているので事実らしい。

「永久凍土」が融けだしたので、もはや「永久」の呼称は消えゆく運命にあるのだろうし、それとともに人類の存在も消えゆく運命にあるのだろうか。科学者は、この線虫の命を永らえさせる回路の研究おこない、やがて人類も〇〇万年と眠る能力を得るのだろうが、〇〇万年後に目が覚めた時に人類が生きられる環境がもはや存在しないとしたら、目覚めた人類は「悪い夢を見た」とつぶやくのだろう。

 

       

     2020.8.6.3:00AM 立山真砂岳山上の金星とおうし座のスバルなど

 

 

 

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