あの「夏の思い出」の作詞家、江間章子さんの「花の街」が、日曜日のきらクラの冒頭音楽で流れた。大阪北部地震の被災者へのお見舞いとして流された。思わず、目頭が熱くなった。どうして、日本童謡は、こうもダメージを受けた国民感情にやさしいのだろうか。戦後すぐの歌?(1947年)
「七色の谷を越えて~♪」この際、ネットを通じて江間さんの歌詞をじっくりなぞった。
結果・・・・難解・・・不思議・・・・不可思議・・・お見舞いになっているのか。
一番の歌詞はいい。分かる。
七色の谷を越えた「風のリボン」が、やがて環になって街にかけていく・・・・詩である。童謡を超えたポエムがここにある。イメージは膨らむ。春のそよ風がが、傷ついたこころにやさしく触れる。
だが、二番 「美しい海を見たよ あふれていた花の街よ」から分からなくなってきた。何を言っているのか分からない。詩にもなっていない。・・・・突然あの記憶・・・海が見える桜満開の場所・・・といえば、オイラにとって宮城県石巻日和山公園から眺める牡鹿半島方面の太平洋・・・・(東日本大震災の記憶)
そして、三番 「泣いていたよ 街の角で・・・・・・・春の夕暮れ 一人さびしく泣いていたよ」と来た。なぜ、突然泣き始めるのか。おいおい、何があったんだよ。いよいよ悲しくなってきた。
悲しい歌だったのだ。お見舞曲としては余りにも悲しい。でも、どうしようもないほどいい。泣けてくる。悲しい時には変に元気付ける明るい歌よりは、悲しみに寄り添う悲しい歌のほうが共感できるのだ。みゆきさんの歌で経験済みだ。
二番、三番の歌詞はよく分からぬ心模様なのだが、悲しくもやさしい歌だったのだ。「花の街」 ありがとう。
http://j-lyric.net/artist/a00126c/l001050.html
本日19時52分ころのお月様。やや、絹のベールに包まれています。