かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

南面白山にヒメギフチョウさんはやってこなかったが

2023-04-30 12:56:43 | 日記

カモシカさんを見かける。雪の上に足跡も発見。

 

         

 

4月最後の金曜日、晴れ予報だったため面白山高原駅から南面白山山頂を訪れる。 写真記録はないが、たしか昨年の連休直後山頂を舞っていた二頭のチョウはヒメギフチョウではなかったのか、という思いに駆られていたので、早い春今年は、今頃ならばまた彼らに逢えるのではないか、という期待があっての訪問である。 しかし残念ながら、山頂で出会ったのは、信州鷹狩山山頂と同様におなじアゲハ科のキアゲハさん一頭であった。それとタテハチョウ科のヒオドシチョウの一頭が三角点にじっとしていた。彼らの性別は不明だが、何か待ちぼうけをしているさみしい♂のような気がした。 山で暮らすチョウの出会いの場所は山の山頂や見通しのいい広場だと確信するに至っているが、さみしいのはいつも♂に限っていると勝手に思い込んでいる。

 

     

 

     

 

南面白山の山頂より望んだ蔵王熊野岳までの山なみ。今年の雪は少ないと言っても、山形側の斜面を中心にまだ雪がべったりだ。20数年ほど前、4月末の誕生日に、ここから蔵王縦走をめざしテントを背負って歩いた。二口峠から先は残雪を踏んでの楽しい山旅だったが、低気圧が近づいたため、熊野岳をゴールとしてバスで遠刈田に下った。 当時は、こんな季節からバスが刈田岳まで走っていたな。もう、あんな体力は残っていないし、歩いてみようなんて気にもならない。熊野

岳遠し。  可憐なピンクのイワウチワ、まだ大きな葉っぱが開ききらないスミレサイシンと雪どけの道端のところどころに咲くキクザキイチゲの愁いを帯びたウスムラサキイロに、もっとゆっくりフォーカスを当てたかったが、この山の今の季節、やや暗さを帯びてきた樹林帯は雪解けとともに発生したブユの仲間の大群が寄ってくるので長居はできなかった。虫対策を考えてこなかったので反省する。

 

    

     

 

     

 

尾根筋のブナもやさしい緑色の新芽を出し始めている。新緑のブナ林に囲まれているだけでなんだか楽しくなってくる。そしてどうだろう、深山のブナの木肌、青葉山のまっさらな白肌と違い、コケや粘菌の仲間たちと共生しているのだろうか、ヒトでいうならアザとかシミみたいに、その木肌はさまざまな色合いで豊かだ。見ていて飽きが来ない。

 

 

     

 

     

 

面白山の斜面は春真っ盛り、広葉樹の新緑にピンクのサクラがところどころ混じっているが、やや赤みを帯びている樹木はなんなんだろう。新芽の色か、カエデ科の花のシベのいろだろうか、じっくり観察したいところだったが・・・・・羽虫たちの襲撃には耐えられなかった。

 

     

 

 

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2023春・安曇野展望旅行点描

2023-04-27 12:22:51 | 日記

4.21大町市鷹狩山山頂展望台より北アルプスを望む

 

右手(北方向)より、名前が出てくるだけで五竜岳・鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳・蓮華岳・北葛岳・船窪岳・烏帽子岳・野口五郎岳・唐沢岳・餓鬼岳・有明山・左手(南方向)常念岳など北アルプス東面の山が霞んで雲が出ていたが一望できた。

 

4月18日から21日までの山岳展望のいくつかを下記に留めおく。

松本駅ホームから常念岳・横道岳

安曇野穂高から常念岳山頂付近 雪形「常念坊」が現れている

塩の道千国街道より雨飾山(左)と金山・天狗原方向

日本の原風景のような千国街道沓掛から雨飾山方向

 

白馬村から白馬本山

白馬村から白馬杓子岳・鑓ヶ岳

 

白馬村森上付近からの鹿島槍ヶ岳

白馬村森上付近から白馬乗鞍岳(右)から小蓮華岳の尾根

白馬村森上付近から白馬から唐松岳への尾根

白馬村から白馬鑓ヶ岳

 

白馬村松川から唐松岳・不帰剣尾根

 

白馬村から白馬岳本山と三方境間の斜面に現れた代掻き馬の雪形

 

仁科湖西岸の小熊山付近から鹿島槍 ツルとシシの雪形が見える

小熊山のカラマツ林から樹間に鹿島槍

鹿島槍国際スキー場付近から鹿島槍ヶ岳

同スキー場より五竜岳

 

大町山岳博物館前より常念岳

同鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳

同鹿島槍ヶ岳

同爺ヶ岳東面には種まき爺さんの雪形

 

同正面の蓮華岳は針ノ木岳を隠して大きい

 

安曇野の峰々よ さらば・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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愛するヤマガラさん

2023-04-26 06:43:25 | 日記

 

 

 

 

 

 今年は季節の時計が早く回るから、青葉の森には、きっとオオルリさんやキビタキさんたちの越冬組もそろそろ到着しているのではないか、そんな期待を込めてきのう10日ぶりに耳を澄まして歩き回ってみたが、かれらの気配はちっともしなかった。もしかしたら彼らは、周期的な南風にのって体力を奪われずに旅しているのかもしれない。昨日は、やや冷たい北西の風。

週末に、また晴れて暖かくなったら通ってみよう。ちなみに信州小熊山では、姿は見えねど、キビタキさんたちのさえずるを聴いたので、数百キロ北の当地にはまもなく声便りが届くかもしれない。

青葉の森はすっかり新緑の季節で、スプリングエフェメラルたちは長い眠りにつく頃だ。

森の出口で、ハウチワカエデの花咲く樹上で、ヤマガラさんがこちらを見ていた。同じカラの仲間でもヤマガラさんは鳴き声も然り、シジュウカラさんと比べて性格が鷹揚みたいで、オイラを見ても警戒音を仲間に発することもなく、樹上でエサを探していた。

この小鳥、オレンジお腹の色合いもいいが、シジュカラよりやや小太りで親近感があり、第一黒いオメメががカラ類の仲間では一番かわいい。雑食性だが、図鑑によると木の実を樹皮の隙間などに隠して貯食する賢さもあり、種子散布にも貢献してくれているという。

ネットで見たが、スズメ同様ヒトにも慣れやすくエサを求めて手のひらにのっかるものまでいる。留鳥で1年じゅう青葉の森にも暮らしているので、フォローしてその暮らしぶりを追ってみようか。

 

 

山の愛すべき住人、この歳になってそろそろ絞られてきたようだ。

鳥類ならば、ヤマガラ、ライチョウ、ホシガラス

蝶類ならば、ヒメギフチョウ、アサギマダラ

哺乳類ならば、カモシカ

というところか。毎年出会いを楽しみにしている。出会ったらじっくり撮影に専念してみよう。


この日の青葉の森の出会い

シソ科ニシキゴロモ

花が咲き始めたウマノスズクサ科ウスバサイシン

まだ初々しいウスバサイシンの花、これから褐色となる

モクセイ科マルハアオダモの花か

ツツジ科トウゴクミツバツツジ

バラ科ウワミズサクラ

カエデ科イタヤカエデの花

サルトリイバラ(この花がユリ科だとはにわかに信じられないトゲもあるのに)

 

満開のツツジ科サラサドウダン

 

シジミチョウ科ベニシジミ

 

シジミチョウ科ツバメシジミ♀か

 

スバメシジミを追い出したルリシジミ

 

シロチョウ科ヤマトスジグロシロチョウ♂春型か

 

ツツジ科ヤマツツジ コツバメさんの幼虫たち、もうツボミ食べたかな?

 

レンプクソウ科ガマズミ属ガマズミのツボミが葉に映ってきれいだな

こちらもガマズミ属のオトコヨゾメ

 

ユリ科チゴユリさんの季節です

うつむき加減がなんとも好き

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      

 

 

        

 

        

 

 

 

 

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にぎやかすぎた湖畔の星夜

2023-04-23 16:02:25 | 日記

今回の安曇野行には、Ⅾ750くんも同行させたのでもっと星夜につきあって星景写真のトレーニングをやっておけばよかった。

ちょうど新月の時期だったので、晴れてさえいれば信州の星はうんと輝いてくれるだろうと考え、20mと魚眼レンズまで持ち込んだが、Ⅾ750くんの出番はわずか30分程度だった。

理由は、

① 昼の疲れとアルコールで寝入ってしまったこと

② 晴れて星が輝いてくれたのは三夜のうち一夜だけだったこと

③ 止まっていた木崎湖畔からは北向きで、星の円周運動撮影にはもってこいであったが、正面の海ノ口集落の灯りが明るすぎたこと

④ 周囲のアルプスの山影が入らず撮影意欲を欠いたこと

などで、少し残念ではあるが、懲りずに次の撮影スポットを探そう。

比較明合成用にと、20mレンズで20分間、ISO1600、10秒、F1.8で90コマ撮影して仕上がったのが下記の1枚であるが、この設定では少し明るすぎて、風景がにぎやかすぎて詩情に欠ける。

ISOをもっと下げるか、シャッター時間を短くし星の数を押さえればよかったかもしれないし、もっと水面を入れた方がよかったか、いずれにしても90コマはたかが20分程度だから、何回か試行錯誤を繰り返せばよかった。だらしがない。

次の目標地は、この写真のようなポラリス(北極星)を中心とした円周を描く夜空に山影を写し込むこと、雪のある山であればもっといいし、できるだけ人工の灯りは避けたい。探そう、そんな場所。

 

     

               長野県木崎湖畔からの星夜

 

 

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心残りの安曇野行 結局、ヒメギフチョウさんに会えていなかった

2023-04-22 10:13:44 | 日記

少し霞んで雲も多少湧いていたが、春の安曇野最終日も晴れて後立山から常念山系まで見渡せた。大町の展望スポット山岳博物館から鷹狩山まで歩いた。

鷹狩山で展望を楽しんでいると一頭の黄色のアゲハがタンポポの花を探しながら舞っていた。「おっと、またヒメギフチョウさんが会いに来てくれた!」と、追いかけていた何度もシャッターを押した。

展望といい、花といい、チヨウといい、恵まれた旅だった。と感慨無量で宿につき心地よい眠りについた。

今朝目覚めて、昨日の映像を振り返っていたら、「アレレ?昨日の鷹狩山のヒメギフチョウさん、何だか変だぞ」と心配になり、ネットでヒメギフチョウの図鑑で翅の紋様などを確認したところ「ア、チガウ …」、「マタ、やってしまった」ヒメギフチョウさんと思っていたのは、キアゲハさんだった!

「マサカ…」と一昨日感動を与えてくれた小熊山のチョウの映像を確認したところ、何とこちらもキアゲハさんだったではないか。この時期の黄色いアゲハはギフチョウだけだ、という思い込みがおとといといい、昨日といいはずかしい錯誤を生じさせたのだ。

 

結局、安曇野ではヒメギフチョウさんに会えなかったことになる。そういえば、ヒメギフチョウさんの大好きなカタクリの花にもほとんど会えなかったし食草のサイシンの葉にも出会えなかった。安曇野のヒメギフチョウの生態はどうなっているのだろう。

心残りだ。田淵行男さんの愛した安曇野の春真っ先のチョウ。もう少し早い次期にまた訪ねてみよう。

 

今春は安曇野や白馬の大展望に恵まれたが、またまだ田淵行男さんの撮影スポットのほんの僅かしか行けなかつたし、伊那谷からの中央アルプスの春の展望も気になる。

もう、来春の信濃路のこと、考えはじめている。

 

鷹狩山展望地から

アルプスを見つめるカモシカ親子

 

博物館から爺と鹿島槍

 

爺ヶ岳晴れて種蒔き爺さんも見えたよ

 

 

鹿島槍の鶴と獅子もくっきり!

 

 

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