かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

青葉山そろそろ冬を迎える

2019-11-27 19:41:14 | 日記

最低気温は4℃をきった。あと3日もすると師走である。青葉山は、有終の美を迎えようとしている。ハウチワカエデ、コハウチワカエデ、イタヤカエデ、イロハカエデ(モミジ)の葉たちが、最後の輝きを見せている。

北国とはいえ、太平洋側に位置するため、根雪にはならず、何度か降雪があるものの、降っては融け、融けては降りを繰り返し、やがて、3月ともなると、マンサクの控えめな黄花が森に滲み出すのだろう。偽かけの沈黙世界から脱するように、木の芽や草の芽、虫の卵が陽に照らされて踊りだし、それを目当てに、また小鳥たちも歌いだすのだろう。

年を重ねるごとに、季節の循環が短くなるのは、「ときめき」がないからだとか。この年、春から夏にかけては遠く長い時間だったような気はするが、それは、それなりに旅をしていたからだろう。輪行や山旅。が、11月は、旅から離れて、日々モミジの葉を覚えたり、北国からの来客の名を確かめたり、「ルーティンワーク」の日々が続いた。そのため、冬が、年の瀬があっという間に訪れたようだ。これではいけないのだ。気を入れなおそう。

12月は、初頭の岩手・賢治の旅からはじまって、10日になると「18きっぷ」の世界がやってくる。銀世界が恋しくなったので、この冬は、津軽や、男鹿といったみちのくの未知数世界も歩いてみようか。もちろん湯けむりスポットを欠かさずにいれてと。春や夏ならば輪行とテントなのだが、さてと、雪国はどうする?地吹雪ウォーキングと湯治場か。雪道のどこをどれぐらい歩けるか。ああだこうだと、計画するだけでたのしみなのである。ホワイトアウトとなって野垂れ死にだけはすまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有終の美

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ハヤブサカップルもおこしやす

2019-11-25 10:59:07 | 日記

日曜の午後は、「きらクラ」散歩の日。でも、昨日は全日本実業団女子駅伝「クイーンズ駅伝」のラヂオをイヤホンしながら、観戦に。観戦といっても、選手は一瞬に目の前を通りすぎるだけなので、戦いの場を垣間見るにすぎない。が、選手たちのあらん限りに発する熱を一瞬でも感じ取れれば良しとしよう。

 

 

優勝したJP日本郵政グループの5区大西選手 

 

選手21人が通り過ぎた後、レースの模様を聴きながら散策。秋の深まりを感じる

 

 紅葉(イロハ)とカエデ(イタヤ)のコントラスト

 

広瀬川を経由して帰る。おや?ハトか?。色ずんだ断崖に羽ばたくもの。

 

 

 

対岸の断崖の木立に留まったので、カメラの望遠を向ける。二三百メートルは離れているのでボケた記録になったが、おおきな黄色い鋭い目と黄色いくちばし。胸の横斑。帰って図鑑で調べたが、まぎれもなく、あの「隼=はやぶさ」。最速の猛禽。

 

 

 

 

じっとして、何を狙っているのか。川面には、カルガモの一団がのんびりと泳いでいて、何ら警戒の様子はない。隼、にわかに飛び立ち、狩りをするのかと思ったら、上空で弧を描くトンビにちょっかいをかけている。遊んでいる風。川面のカモたちを襲う気配はない。

 

図鑑によると、留鳥とも冬鳥とも。でもこの川で春から目撃したのは初めてではあるので、多分カップルのハヤブサ、きっと.北国から「移動」してきたのだろう。すこし、観察を続けたい。でも、猛禽のいる鳥社会ってなんか、緊張感があっていいな。ハヤブサ君、おこしやす。

 

 

 

 

 

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新雪を踏んで

2019-11-23 11:05:06 | 日記

初雪の報に、早く新雪を踏みたいと、北面白山を歩いてくる。面白山高原駅から遊歩道を登り天童高原から三沢山経由のコース。すでに、紅葉は終わって、雑木林の向こうに樹氷に輝くキタオモが輝いている。カラマツ林も黄金の葉を落として、銀の鎧に身を固める。

わずかに光彩を放つハウチワカエデの赤が新雪にまぶしい。北国から大勢で渡ってきたマヒワが冬芽をついばみ、コゲラやシジュウカラは虫の卵や蛹を探しているのだろうか、初冬の森は、意外にもにぎやかだ。

マヒワ♂

シジュウカラ♂♀不明

コゲラ、たぶん♀

冷い風に吹かれて、小さな白蛾が舞う。雪の上を蜘蛛や虫が静かに歩き、オイラの気配に歩みを止める。

お名前検索中

お名前不明

昼過ぎまで晴れていて、青空の向こうい月山、鳥海山、朝日連峰が白く輝く。山頂のお地蔵さまも、やがて深い雪にお隠れになることだろう。

葉山の奥に月山

鳥海山

朝日連峰

このコース、雪崩や滑落の危険もなく、電車は通年運行。日本海側が晴れそうだったら、通ってみよう。

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高山に住まう季節

2019-11-21 09:39:13 | 日記

冬型の気圧配置となり、いよいよ最高気温も10℃を割るようになってきた。報道では、今朝初雪を観測したとか。昨日は、ウォーキング中、久々に手袋を「履いた」。部屋では、セーターに首を突っ込んだ。春まで、南西諸島の通算12年暮らしていたものだから、いまだ十分適応していないのかも知れず、寝起きはいつも微熱なのであるが、最高気温10℃の世界は、3000m程度の高山の夏山、秋山では普通なのであり、これからの季節に平地で暮らすという環境は、「夏山、秋山の山の世界に暮らしているんだ。」と言い聞かせ、強気に生きていこう。

南西諸島に行く前の、1年間だけ県北の港町に過ごしたが、山岳愛好家であるとの気負いから、一切暖房器具を使用しないで冬を乗り切った。六畳間にエスパースの大型テントを張り、テントマットと寝袋で寝たが、ちっとも寒くなかった。(毎日、酒で温めていたせいもある。)。風呂場ではお湯で体をふく程度で、乾布摩擦にも努めた。厳寒の朝もランニングを欠かさなかった。そのように体を寒さにならせたおかげで、職場の暖房が苦痛になるほどだった。

当時は、高血圧というリスクを背負っていなかったし、そのような生活習慣を今やろうとしても、勇気がいるが、高山生活の知恵を暮らしに生かし、できうる限り暖房のお世話にならず、東北の厳寒を生きていこう。部屋でも毛糸の帽子、手袋、厚手の靴下、上下のあったかアンダーウェア、ダウンウエア、などに身を包んでいこう。(この春買った家具調こたつ用の布団、こたつ敷きセットをそろそろ注文しようとはしているが・・・)

初雪が降ったとの知らせに、近郊の面白山や泉ヶ岳の雪を踏みに行きたくなった。明日、出かけてみようか。この冬スノーシューで、それらの山域を跋扈したいが、トレラン時代のアトラスのレース用スノーシューとマジックマウンテンのアルミカンジキしかないので、どうしよう。雪山用の古い靴は、すべて処分したし。3シーズン用山靴とこのスノーシューで少しやってみて、不具合であれば、また、すこしずつ買いそろえていこう。もうすべてが、一生ものなので、大事にしよう。

 

 

 

 

 

 

 

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曙杉(メタセコイア)の化石

2019-11-19 08:18:40 | 日記

歩いて15分、近所の広瀬川の河床に、そのメタセコイア化石群は存在している。このところ、大きな台風が来ないので、川は澄んで浅瀬となって、歩いてその化石の前に立って、手で触れることができる。300万年前に存在した胸高径1.5mほどの巨木の根元に手をあてがうことができる。まさに、石だ。とても固く爪を立てても削れそうにない。

300万年前、ここいらはどのような風景だったのだろう。すこし調べたが、日本列島は、まだ今のような形をしていなくって、やっと大陸から引きちぎられたような形で、この東北地方は、半ば海岸、半ば海のような細長い格好をしていたようだ。気候は温暖、500~600万年前に生まれたとされる類人猿は、今のアフリカとか遠いところに生まれていたが、この辺にはまだ、シカ、ゾウ、オオカミの類がうろうろしていたのだろう。海にはクジラが捕鯨の恐怖もなく悠々としていた。四季はあったのだろう。メタセコイアの巨木の森は、秋になると今のように黄金に輝いて、さらさらと落ち葉を落としていたのだろう。

それから何百万年のあと、氷河期が来て、マンモスなんかが歩きだすころ、北半球のメタセコイアは、絶滅への道を歩んだというのかな?

広瀬川の化石は、300万年前に火山灰に埋もれて珪木化や炭化したものと記されている。さあ、どこの火山が爆発していたのだろう。大きな地震や津波も繰り返されていたのだろう。シカやオオカミの悲鳴も聞こえてきそうだ。

秋の静かな午後、化石木の根元にアキアカネがあったかな陽を浴びてじっとしている。地球の歴史を1年のカレンダーにしたら、人類の誕生は、12月31日大晦日の午後11時36分(そろそろ、紅白が終わるころ)、この化石が生きていたのは、同じ大みそかの午後5時過ぎ、オイラの人生は65年・・アキアカネの人生は1年・・1秒にも届かない、いまの命たちに言い知れぬ愛着が今日も湧いてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

http://lifeplan-japan.net/index.php?%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%81%A8%E7%94%9F%E5%91%BD

 

http://watasumu.web.fc2.com/05ShizenKa/130307_NihonRetutou.pdf

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