かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

一条の光さす山頂となるのか

2021-06-28 19:37:17 | 日記

令和参年辛丑(かのと・うし)、2021年は、「干支」という東洋の陰陽思想のこよみ、すなわち「十干」と「十二支」の組み合わせ(60年に一度の計算)でいうと「辛」(かのと)と「丑」(うし)の組み合わせになるという。

で、この年は、東洋的占いではどのような年といわれているかというと、「辛」は文字通り辛く(からく)、辛い(つらい)=「痛みを伴う幕引き」なのだそうだ。

で、「丑」は、といえば「殻を破ろうとする命の芽吹き」という、何かしら一条の希望を内包したような前向きな予言となっている。

これを、いまのニッポンに当てはめれば、令和3年という年は、

① オリンピックは、海外から持ち込まれるコロナ変異種の展示会となって感染爆発を引き起こし、散々な目にあってしまう

② 戦後の焼け野原から劇的に回復したように、「赤いリンゴにくちびるよせて~♬」、ワクチン効果もあって年末には一条の光が焦土を照らす

というシナリオとなっているのだろうか。

まあ、「当たるも八卦当たらぬも八卦」なのかもしれないが、オイラは明日、第〇の故郷、山梨県富士吉田にむかい、7月1日の午前4時21分の御来光を待とう。富士山頂は、0℃、曇りのち雪の予報。

令和参年、ニッポンの後半戦が鳥瞰できるのかもしれない。

 

       

        2019年閉山時の富士山頂の夕暮れ。あれ以来のあかね雲と再会できるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

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富士登山競争中止の潔さと東京2020の危うさ

2021-06-27 12:08:16 | 日記

今朝になって気づいたことだが、この7月16日(金)に2年ぶりに開催されることになっていた第74回富士登山競争が、6月18日付で大会会長より中止がアナウンスされていた。

中止の理由について「中止基準にもとづいて、7月1日時点で緊急事態宣言が出されている地域がある」と述べているが、緊急事態宣言が出されているのは開催地から最も遠い沖縄県だけで、東京をはじめ10都府県に出されているのは、まん延防止等重点措置なのであって、中止基準からみると、おやっ?と思った。過去のオイラのように、沖縄県からエントリーしている者は2、3人はいるかとは思うが、それなら別の基準に従って彼らの出場を拒否ということで足りたのではないかとも思った。が、大会本部は、たとえ沖縄県だけであっても宣言地域が日本に存在するというだけをもって、「より安全・安心の観点から」潔く大会中止を決定したものと思われる。もともと大会の中止基準を読んでもあいまいで、「一カ所でも宣言地域がある」と読んでも、「全国的に宣言が出されている」と読んでも、どっちでもいいような基準だったが、大会本部は一番厳しい解釈を行ったものと推測する。

あまり知られていないが、一地方都市の富士吉田市(陸上競技協会)が主催・主管しているこのレースの優勝者は、「内閣総理大臣杯」の栄誉にあずかる。富士山という日本を象徴する山岳で開催されるからなのだろうか、競馬やサッカーの「天皇杯」にはかなわないものの、国技の大相撲優勝者と同レベルであり、国のトップの名を冠された賞杯を授与される大会というのは名誉なことである。それで大会本部は、「選手や関係者に感染者が出たらこの名誉に泥を塗ることになる」と考えたのかもね。(そうと信じたい)

だが、振り返って、その内閣総理大臣たるや、天皇にも、科学者にも、8割ほどのニホンジンの「懸念」にも耳をかさず、臆面もなく東京2020開催に突き進んでいる。この、大会には「中止基準」というものもなく、「観客を入れる入れないの基準」もなく、「水際対策基準」はボロボロの運用だし、ルールブックはすり抜けOKというはじけ飛ぶようなバブル対策となっている。これではジンルイを危ない目にあわせそうで、「参加することに意義がない」国際大運動会になりそうなのであり、おっかなくて恥ずかしくて、オイラは大会の成り行きを直視できそうにもない。(オイラは、戦火を避けて山に逃げ込む予定)

その内閣総理大臣とその取り巻きは、今からでも遅くはないので、富士登山競争主催者の爪の垢でも飲んで、「五輪狂乱病」を癒してほしい。(無理だろうけど)

来週、オイラは開山祭に合わせこの日本の最高峰遥拝に出かけるが、日本のトップをなんとか諫めてほしいとコノハナサクヤヒメさまにお祈りしよう。そして、はやまって怒りを爆発させ、噴煙を上げないようにとも。

 

富士登山競争中止メッセージ

富士登山競争中止基準

第70回優勝者に内閣総理大臣杯

 

     

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富士山八合目のシングルルーム

2021-06-25 02:33:12 | 日記

こないだのブログ。富士山山開きに合わせて富士吉田クラッシックルートを「山小屋という感染リスクを回避して」弾丸登山的に登ろうと豪語していたが、無節操に発言撤回します。

日本気象協会アプリ「登山天気」による富士山頂付近のお天気、6月30日晴れ時々曇り、最低気温2℃・最高気温5℃、降水確率50%、7月1日曇りのち雪、最低気温2℃・最高気温4℃、降水確率60%という情報に接して、「ツェルトにくるまって夜明けを待つのは、やはり辛いか・・」とこころの軟弱派の意見が多数を占めてしまったため。(これも老いということなのか)

そんで、6月30日に営業している山小屋に予約を入れてしまった。2度ほど宿泊経験のあるその山小屋、たしか3年前は、10,000円だったが、定員を絞り、寝床を布で間仕切りし、幅90センチ、奥行き2メートル程度の空間を設け(ソロテント並み)シングルルームに変身したとして、12,100円に料金設定されていた。

感染リスクについては?が残るが、灯りや充電設備もあるとのことで、戸外が風雨の場合もあることを想定すれば、「納得価格」として予約したものであるが、風雨の場合は、標高2400mの経ヶ岳までとしていた「達観」は、何が何でも登りたいという「執着」に置き換えられた。

2019年のような豪風では、経塚山で断念せざるをえないが、多少の風雨ならば、オイラは経塚山からその山小屋へと1歩を踏み出すのだろう。(前にも記したが、そのような心理が遭難の要因ともなろう)

予約した以上は、早めにその山小屋に到着し、午前零時ころまで仮眠・休憩し、さらなる上をめざそう。自称MZのオイラは、3000m以上高所のアエギが富士愛の要因でもあるのだから、薄い空気を堪能しながら標準3時間のコースを4時間かけてゆっくり久須志山頂に向かおう。そして、午前4時15分過ぎ、標高3710m久須志(薬師)神社からの山開きの御来光に向かって世界平和を願って両手を掲げるのだろう。(希望的観測)

山小屋シングルルーム料金12,100円。梅雨時の今、いわば、富士山登頂の保険料であり、かけ金でもあり、お賽銭でもある、と自らの変節を合理化しながら、2021年の山開き、コノハナサクヤヒメの頬笑みを祈願してやまない。

 

時事通信記事

 

    

            河口湖畔にあった富士登頂をめざす親子像(再掲)

 

 

    

              精進湖から4月の富士2019年(再掲)

 

 

 

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お天気情報と開花情報からキタダケソウお花見登山行は断念します

2021-06-23 11:33:02 | 日記

ヤマレコや山小屋の情報を総合すると、南アルプス北岳界隈にしか咲かないキンポウゲ科の固有種キタダケソウは、今年はすでに満開期を迎えて、登山基地である広河原までバスの開通する明後日以降に登ったとしても、かろうじて数株見られるか見られないかの状況みたいだ。

加えて、こないだ登録した日本気象協会の「登山天気」による北岳の月末のお天気は毎日のように☂マーク。

こんなだから、情報化社会を生きる使徒として、すっかり戦意を奪われていた矢先、今度は南の熱帯低気圧が台風5号に発達し、週末には本州に接近し、海水温が低くたとえ温帯低気圧に変わったとしても梅雨前線を活発化して「大雨」をもたらすとのお天気情報。

「ああ、これは、だめだ!」。今年、夢見ていたキタダケソウのお花見山行は、躊躇なく断念することにした。テント場の予約をキャンセル。(クレジット支払い済の半分程度戻ってきそうだ。1000円に満たないが、なんだかうれしい。)

温暖化のせいか、6月末に開花を迎えるというキタダケソウが6月15日から20日の間に、満開を迎えるという傾向は変わらないだろう。だとすれば、来年は、6月15日から20日ごろまで、北岳界隈に滞在する計画を立てよう。コロナ禍で困難な状況ながら、今年は北岳山荘さんが、すでに6月15日からテント場を含め営業してくれている。ただし、麓の登山口までのバスは、季節運行としているのでアクセスをどうするかが問題だ。数年前、1日で農鳥小屋まで強硬し、暗くなってヨレヨレと到着し小屋のオヤジに叱られた奈良田温泉~|大門沢~農鳥岳コースはなんかは、身延⇔奈良田温泉は、バスが走っているから行けそうだ。途中一泊すれば稜線に出られるだろう。(ちょっと気が早いか)

残念ながら、北岳の乙女との年に一度の逢瀬の機会は、ことしも失われようとしているが、もう来年の計画をたてているところなんか、まだまだ気だけは若いといえる。

 

日本気象協会台風情報

北岳情報BURAVO MOUNTAINさん

 

     

   来年は、南アルプス集中の年としようか。2020.2、飛行機の窓から見えた南ア南部の山々。(再掲)

 

 

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笠ヶ岳再訪への思い

2021-06-21 16:43:31 | 日記

日本アルプスの峰々で、いまだ山頂を踏んだことのない山は数多くあるものの、それらの未踏峰を「つぶしたい」という気持ちは最早ないのであって、それよりも、かつて山頂を踏んだ山、歩いた道で愛着のあるところ、も一度いい思いをしたい山をよみがえらせたいという気持ちが強い。また、せっかく山頂を踏んだのに悪天のためいい思い出が残っていない山に、晴れた日にもう一度訪れてその山の魅力を再認識したい山も、数少ないが念頭にある。

北アルプスならば、後者の山は「笠ヶ岳(2897.6m)」。あれは2004年ころだったろうか、いまはないみたいだが、新穂高温泉のテン場から標準タイム15時間の笠新道コースを朝3時スタートで往復して登ってきたが、ほぼ1日中雨だったと記憶している。ガスってて槍穂は見えなかったが、風はなく、静かな山行だったからそれなりに満足してはいるが、頂上の三角点をなでて狭い頂上を後にするときには何か切ない気持ちになって「また来るよ」とつぶやいた記憶がある。体が冷えていて頂上直下の笠ヶ岳山荘でのワンカップとカップ麺をいただいたが、その温かさが今も体温の一部?として残っているから不思議だ。ぜひ、晴れた日の笠の山頂をも一度踏んで、今度はテントを張って槍穂の絶景を堪能したいと思っている。

そして、いい思いをして、もう二度ならず、何度でも歩いてみたいという道は、双六岳から双六小屋に向かう広大な尾根から遠望する槍穂の絶景。

そんな思いをしているものだから、この夏の盆明けで人通りがすこしやんだ頃を見計らって、ヤマケイのヤマタイムを使って富山の有峰口から折立~太郎兵衛平~薬師岳~北股岳~黒部五郎岳~三俣蓮華岳~双六岳~笠ヶ岳~新穂高温泉という1週間程度のテントの山旅計画を作成した。もう、計画段階で燃え上がっている。

晴れて、台風さえ来なければ、極上の山旅となるのであろう。笠ヶ岳界隈にも、ライチョウさんが住んでいるともいう。会えるかしら、そして、小屋でまたワンカップいただこうかしら。

 

 

     

           2019乗鞍を登っている道から仰いだ笠。りっぱだねえ。

 

 

 

     

       ここです。双六のビューポイントは。双六小屋にテント張って星空を眺めよう。

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