かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

やっと出会えたスプリングエフェメラル・ヒメギフチョウさん

2022-04-29 07:03:30 | 日記

晴れた1日、昨年同様蔵王古道の会が整備してくれている青麻古道をつたって青麻山(799m)に登る。この登山道は宮城蔵王の絶好の展望地もあり、花も山菜も豊富で、下山後の温泉もありすっかり気に入った。人気が増しているようで平日でもあり昨年は誰にも会わなかったが、今年は10人以上の登山者とすれ違った。

それと、この山はカタクリ、トウコクサイシン、スミレ、ヤマザクラなどの植生から、春のいっときだけ現れるスプリングエフェメラル・ヒメギフチョウさんに逢えるかもしれないというなんだか不思議な確信めいた予感がしていた。途中の休憩地遠白広場や頂上広場には様々チョウが飛び交っていたので、なんだかこの山が初めての出会いの場所になるような予感がしていた。

昨年は、青麻山頂でキアゲハをギフチョウと間違えて小躍りする失態をやらかしたが、ヒメギフチョウはもっと小ぶりでおしり付近の羽根が赤く染まっていることも学習した。

そして、昨日途中の遠白広場でおにぎりを頬張っていると、なにやら付近を忙しく飛び回っている黒白の小ぶりのアゲハじみたチョウを発見。直観的にヒメギフチョウさんだと思い、カメラの動画を回したが、あまりの素早さについて行けず、しばらくするとどこかに消えていった。

下の動画は、その時回したもので唯一飛翔をとらえたものをトリミングし50分の1の速度に編集したものだが、不鮮明で何とも言えないが姿かたちはヒメギフチョウさんのものだ。

そこから1時間の登りで、青麻山山頂広場に辿り着いたが、「いたいた!」どう見ても姿かたちがヒメギフチョウさんたち、なんと広場は彼ら彼女らのデートスポットになっていて、♂は♀を追いかけ、また別の♂があらわれたり、♀が逃げ出したり、カップルが地面に降り立ち交尾めいた行動をとってすばやく大空に舞い上がったり、あるものは山頂のヤマザクラの蜜を吸っては、すぐにあっちに飛び去るし・・・と何ともはや、すばやい動きで、まったくカメラにとらえることができない。

それでも、よくよく見ていると飛び疲れたのか、ときたま草むらに降り立ち数秒程度休む個体がいたので2枚ばかりカメラに収めることができた。

特徴的な縦じまとおしり付近の羽根の朱色が確認されるので、間違いなくヒメギフチョウさんだ。「やっと、逢えた・・・・」

ポットのお湯でカップ麺をいただいたりしながら、30分ばかりチョウを目で追いかけた。

この山のもつ霊力がチョウたちを引き寄せているのかもしれない。。山頂の祠に御礼を言って山を下る。

 

    

    

 

    

 

 

    

ものすごいスピードで春を駆け抜けるヒメギフチョウの成虫たち。まもなくメスは草むらのなかからウマノスズクサ科トウコクサイシンだけを見つけ、その葉裏に真珠のような卵を産み付けるという。その仕事を果たしたらチョウたちは天国に舞い上がる。卵は、1週間ほどで孵化し、トウコクサイシンを食草にモリモリと食べながら、次第に大きくなり、初夏には黒褐色の蛹になって、落ち葉の下でまた来る春を夢見て眠りにつく。

スプリングエフェメラル(春のカゲロウ・妖精)とは言いえて妙。50分の1の速度に落としてやっと姿を確認できるほど密度のあるチョウの人生。短いと思うのは怠惰な日々を送るオイラ的なヒトだけだろう。

 

帰りの道端で花のスプリングエフェメラル・カタクリファミリー発見。7年生のお母さんから糸のような1年生まで、一つどころに集合していた。根っこたちは手を取り合って地中でどんなお話をしているのだろうか。お母さんはやがて天国に、6年生以下は、ヒメギフチョウさんたちのように、やがてまた来る春を夢見て眠りにつく。

    

 

青麻山756山展望地から宮城蔵王を望む

 

 

 

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グールドのピアノを聴きながら地図にルートを書き入れる

2022-04-27 18:49:31 | 日記

今年は、カナダが生んだ世界的ピアニスト、グレン・グールドのアニバーサリーイヤー。彼は、1932年に生まれて50歳になったばかりの1982年にこの世を去っているから、今年は、生誕90年、没後40年ということになる。

そのことを、昨日放送されたNHKFM「クラシックカフェ」を録音したものを聞いて今日知った。

放送の大部分は、バッハのゴールトベルク変奏曲を、彼が1955年にモノラル録音したものと、亡くなる前年1981年にデジタル録音したものを全曲聴かせるというものだった。

1955年版は、彼が23歳でレコードデビューした記念すべきもので、技量はもちろん若さと清新さで世間をアッと言わせた作品で、何と1956年のアルバムは、ルイアームストロングを抜いてヒットチャート1位にもなったのだという。

この1955年版と1981年版は、グールドらしく粒のそろった透明感のあるタッチであることは間違いないのだが、あまりにも違いすぎて驚く。

とにかく全曲のスピード。55年版が38分24秒なのに対して81年版は51分20秒と13分も長い。81年版がバッハの楽譜に忠実にくりかえし部分を演奏していることにもよるが、タッチも確実に遅くなっている。これがグールド26年間の人生の深みへの到達なのだろうが、オイラは若きグールドの笑顔あふれるジャケットの55年版を愛する。

その55年版を聴きながら、日本ロングトレイル協会の登録コースをダウンロードできる地図アプリ「トレイル巡り」から八ケ岳山麓スーパートレイルの170kのコース地図を見ながら、2007年版山と高原地図に、当該コースを赤い蛍光ペンで忠実になぞった。

通常の登山コースでない林道等が多数含まれていて正確になぞることを苦労したが、なんとグールドの55年版が終わろうとアリアを奏でた38分すぎに、始点の野辺山駅に辿り着くことができ、なぞりの作業を終えることができた。偶然のなせる業なのだろうか。グールドには悪いが、グールドの55年版のテンポは、作業用に最適だ。

 

スーパートレイルの地図をたどりながら、八ヶ岳周囲の山岳展望のみならず、自然・歴史・文化を肌で感じる素晴らしいコース設定であることが分かった。しかも、テント場、悪天時の宿、エスケープルートに事欠かない。1日20k歩いたとして予備をいれて10日間の計画を立てれば踏破できるだろう。行ってみるか。

そしてグールドイヤーか・・・今年はあちこちの山でグールドのバッハを聴いて偲ぼうか。オイラのもう一人の「孤高の人」だ。

 

 

 

 

グレン・グールド(Wikipedia)

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青葉の森のカタクリ1年生たち

2022-04-26 07:14:51 | 日記

4月も終わりに近づいて、青葉の森のカタクリの花(カタクリ7年生またはカタクリのお母さんと呼ぼう)は大方結実して、いままさに種を飛ばしそうである。カタクリ2年生から6年生の一枚の葉たちは、いまだ太陽を浴びることにおしみなく緑の葉を広げている。

カタクリの葉っぱたちは、5月になって広葉樹がおい繁って地表への光があまり届かなくなるころ、土に溶けて眠りにつく。根には来年の春に向けた栄養をいっぱい貯めての心地よい眠りである。

カタクリ一家がそのような様子を見せているとき、お母さんカタクリのまわりに糸のような緑色の芽があちこち伸びている。これが、カタクリ1年生の葉なんだとか。糸のように伸びて、それからどうなるのか観察を続けよう。

この糸のような葉が、0年生すなわちこの春に撒かれた種が発芽したものという説もあるが、いままだお母さんたちが種をまいてないうちに伸びているということは、やはり昨年の春に撒かれた満1歳の葉なのだろう。だから、このさきこの糸のような葉をカタクリ1年生と呼ぶことにしよう。

ただし、もう少し観察を続けると、カタクリ0年生という子等も顔をだすのかもしれない。

 

 

 

 

青葉の森に花咲いた新しい仲間たち

   

   オトコヨウゾメさん

 

   

    ミツバツツジさん

 

   

    フデリンドウさん

 

   

    チゴユリさん

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幸福の青い鳥オオルリ君にまた出会えたよ 

2022-04-25 18:43:00 | 日記

青葉山の稜線に甲高い美しいさえずり。「ヒーリ ピーリ リリリ」。目を凝らすと目の前の枝にオオルリ君(♂)の青い姿が。しきりに鳴いていて、こだまするように谷あいから別の個体種の鳴き声が聞こえる。

その鳴き声方向に向かって、しばらくすると目の前のオオルリ君が飛び去って行った。

帰って、かろうじて3枚だけシャッターを押せた画像を見てみると、今日のオオルリ君は険しい顔。いわば戦闘モード。野鳥にも表情があることが分かる。

専門家ではないので想像の域を出ないが、青葉の森に南から渡って来たオオルリさま御一行は、これから相手を見つけカップルとなり、子供を授かり、秋までにはまた南の国に旅する。

いまは、やっと南の国から到着した時分にすぎないが、♂の青い鳥君は忙しい。まず、ライバルとなる♂同士で縄張り争い、それぞれのテリトリーを確保する必要がある。

それで、今日出会って写真に納まってくれた彼は、ライバルに「ここはオイラのなわばりだよ~ん、はいってくるなょ~」と、同じ♂同士で境界争いをしていたものと想像する。それで、こんなけわしい表情をしていたわけだ。

一昨年出会った5月末のオオルリ君♂表情はこんなではなく、甘いやさしい顔立ちだった。あのときは、愛のさえずりだったのだろう。近くの♀さんを呼び寄せる恋のアリアだったか。

でも、険しい顔立ちのオオルリ君でも、今日会えてよかったよ。そして、恋の瞳のオオルリ君にまた会える日を願って、しばらくは青葉の森通いが続きそうだ。

彼がやさしいカンバセになるころに、ウクライナに平和が戻りますように!

 

 

    

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新緑を浴びてのロングトレイル

2022-04-24 18:07:27 | 日記

5月のGW明けは、かねてから信越トレイルのロングトレイルを計画していたが、信越方面の雪深さから、5月はコース上に雪が多く標識なども雪に埋もれている箇所があることが分かった。まして今年は例年より雪が多いとの情報なので、5月の計画はまたとする。今年の日本海側や中部から東日本の背稜地帯は、雪の多さに要注意である。

日本ロングトレイル協会のHPによる登録コースを見ると、中部以北で、今の時期そうした雪の心配はなく5月の新緑を浴びて季節の贈り物を堪能できそうなルートは、二カ所。八ヶ岳山麓スーパートレイルと富士山ロングトレイルである。

どちらも、5月半ば以降なら雪も消えて、広葉樹の新緑や野鳥のさえずりを楽しみながら歩けそうだし、ルートは大会や山歩きで断片的に踏破している土地勘もある。さて、どちらにしようか。

今回UTMFの大会の模様を眺めながら、あまた富士山周辺を歩き走ったの感動を思い起こせば、改めて残雪の富士を眺めながら、この170kのロングトレイルを踏破したくなった。今年の夏、予定している麓からの富士登山のラスト「須走ルート」で、富士登山を卒業したいと考えている。このロングトレイルで、その卒業年にふさわしいフィナーレトレイルになるのでは、と考えたが・・・・UTMFで経験しているが、西面・北面・東面のルートのアップダウンがかなりのもので、軽装ならまだしもテント・食料を背負っての歩きはかなりきついと予想される。今の体力ではきついか・・

であれば、八ヶ岳か? 残雪のアルプスの展望と点在する温泉は魅力だ。

研究してみよう、あと数日。

 

日本ロングトレイル協会

 

 

     

           白馬山荘から南八ヶ岳とその向こうの富士の夜明け(2019年)

 

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