かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

2022からのブログテーマは「山と星」

2021-12-14 12:44:41 | 日記

今朝と明日の未明には、ふたご座流星群が極大になるという情報はいただいてはいるのだけれども、未明の気温が3℃とあっては、寒さに強い山岳愛好家を自称しているオイラでも、戸外に出るのは勇気がいる。最近は、優秀なユーチューバーさんたちが、ライブカメラを提供してくれたり動画で撮った画像を提供してくれているので、家で布団にくるまりながら、夜空を眺めていられる。

しかし、こんなことではいけないのだと思う。防湿庫で一眼カメラや超広角レンズが泣いている。

GOOメールから、1年前のブログが届いた。忘れていたが、昨年12月13日のブログで、2021年の抱負として「山岳展望や星空撮影に適し、かつ歩いて行ける温泉が近くにあり、かつ交通利便にすぐれたキャンプ地」に行って、数日過ごしながら、じっくり写真を撮りたい。と語っていた。

残念ながら、ぞの抱負は抱負だけに終わってしまった。コロナによる移動制限もあっただろうが、2022年に三脚を持ち込んだキャンプ地はなく、星の写真も皆無だ。

昨年のブログに貼り付けた立山雷鳥沢から未明に撮影した金星とスバルを含むおうし座の写真をみると、月明かりで明るいが、ずうっと眺めていられ、心が落ち着いてくる。

         

 

「やっぱり山の写真と星の写真を一眼で撮りたいし、山に星が輝く星景写真も撮りたいしタイムラプスの動画写真も流星の写真も自らの手で撮りたいな。やっぱり、オイラは山と星でてくる風景が好きなんだ。」とあらためて自覚した。

この間、深田百名山登頂を回顧しながらマップを見ていたら、百名山のふもとにキャンプ適地も数多くあるので、山に登らなくても重い機材をキャンプ地に持ち込んで、百名山と星をセットにした写真を撮ることは、「高齢になっても」可能だ。昼間は、軽装で山を歩いて、夜間は星と対面する生活っていいじゃないか。よし、これでいこう。

2022年の抱負を抱負のままで終わらせないために、このブログも山と星を中心としたものにしていこうと構想を練り始めた。

好きなことをやって、生き抜いていこう。

 


深田日本百名山登頂の思い出  98 霧島山(きりしまやま・1700米)

 

深田さんの「山の文学全集」Ⅻ巻所収の年譜を見ると、深田さんは、百名山を連載していた山と高原誌275号(昭和34年)に、「大朝日岳・高千穂峰」の2座を掲載している。だが、その年譜には、「高千穂峰は『日本百名山』には収録されず」と書いてあるが、新潮社から発行されている「日本百名山98霧島山」の記載内容は、高千穂峰オンリーといった内容で、最高峰の韓国岳(からくにだけ・1700m)は、ただ、かつて登った山の一つにすぎず、そこから高千穂峰の美しい峰を眺めたと記してあり、深田さんにとって霧島山とは日本神話を由来とした美しい山容の高千穂峰のことなんだと分かる。

なので、新潮社版は、山と高原版の「高千穂峰」という山名を高千穂峰の属する霧島連山を象徴する山名「霧島山」と改め、標高を韓国岳の1700mに書き換えただけにすぎないのではないか。山と高原の「高千穂峰」の内容はそのままなのであり、けっして収録されなかったといことではなかったのではないか。

こういう深田さんの文章を読んでいたものだから、オイラは1998年11月に霧島東神社から登って天ノ逆鉾が突き刺ささり、日の丸はためく高千穂峰(1574m)の山頂を踏んだことをもって、「霧島山」を終えたものと思っていた。

だが、山と渓谷「日本百名山地図帳」や数多ある百名山解説書では、百名山の霧島山は最高峰の韓国岳に登ることみたいになっていたので、百名山全山登頂を期していた2007年頃には、「韓国岳にも登らにゃいけんかのう」という思いが募っていた。

そのため、2007年の仕事納めの翌日から、オイラは「青春18きっぷ」をポケットに入れ、二日もかけて熊本まで行って熊本在住のKさんの運転する車のお世話になり、韓国岳の登山口であるえびの高原まで行きついたのだ。しかし、年末の寒波で霧島山は前日からの降雪で登山道は雪に埋もれ一帯はガスで覆われ真っ白な世界だった。冬山装備をしてこなかったオイラはあえなく登山口で記念写真を撮っただけで、改めて出直す決意をもってKさんと撤退した。

年が明けて、2008年の3月、お彼岸の休日に合わせた年休をとって、おいらは再び「青春18きっぷ」とKさんの車のお世話になり、えびの高原の登山口から登って快晴の韓国岳の山頂を踏んだ。そして、韓国岳こそオイラにとって記念すべき百座目の深田日本百名山となった。快晴の韓国岳から、オイラも深田さんのように、煙をあげる新燃岳(1395m)の向こうの秀峰・高千穂峰を眼で追い続けた。やっぱ、霧島の盟主は高千穂峰でなければならない。と深田さんに賛同する。

 

        NHKBS こころ旅 2021.12放送で宮崎県都城付近を走る正平さんたちむこうに秀峰高千穂が映っていた。

 

   

 

 

 

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