かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

富士山山開きは「空想登山」で

2024-06-30 16:21:33 | 日記

2024年6月30日午後、オイラは富士山の現在形を映し出しているライブカメラを時折のぞいている。

河口湖の北面をのぞむと、富士山山頂に黒い雲がかかり、さらにその上に傘雲状の雲まで張り付いていて、富士山の八合目から上は、悪天の兆しが顕著である。

今年の山梨側山開き前日は、梅雨前線らしき長い前線が日本海側に張り付いて、明日にかけて低気圧が北上しており、本州全体が下り坂気味である。

アプリ「登山天気」を開き、富士山頂の予報をみると、明日7月1日の日の出時刻は午前4時21分だが、その前後の予報では、天気は小雨のち雨、気温は7℃前後だが、風速が南西の風21mとあり相当な強風が吹いている予想である。

まあ、日の出時刻に吉田川山頂にいれば、雲の切れ間からあるいは日の出が望め、万歳をする登山者の後姿を撮影した新聞社の第一報が報じられないわけではないが、明日の山開きの朝は相当の悪天が予想され、山頂に立ち尽くすことさえ困難な状況ではあるまいか。

富士山オタクであったオイラは、2018年から一昨年2022年までの間に、三度、この吉田口開山に合わせて前日の6月30日に富士山に登っているが、2018年のただ一度だけ晴天に恵まれただけで、あとの2回は五合目と八合目で悪天のため敗退の憂き目にあっていて、もうそれっきりである。

日本列島、梅雨時の山開きであるのだから悪天の確率は高いのでしょうがないが、この吉田口入山料と協力金、そして登山者の人数制限と、何やらややっこしくなっているので、もう吉田口を経て7月1日に富士山頂に立つことはないのだろう。

あとはライブカメラを眺めて、山頂の今を思いながら、「空想ご来光」に万歳と行こうか。・・といいつつまだ少しは富士に未練があり、あの静岡側須走コースだけは未踏として残っているので、心残りである。

このところの運動不足と体重増で体は疲弊の一途を邁進している。だが9月末には石垣島の仲間たちと北アルプス紅葉狩りトレッキングの約束をしている。何とか体力を復活させねばならない。

体力復活のため、明日7月1日からトレーニング開始と行こうか。まずは毎日富士山をのぼる「空想登山」を階段歩きやスクワットをやりながら行おう。

その成果は9月になって、閉山前の富士山行で試そうか・・・な。

明日7月1日は、富士山の映像を眺めながらの、「復活の日」と位置付けた・・い。

北河口湖観光協会提供ライブカメラ

  

   行けるかな!9月の富士山

コメント

クマ騒動は続くよ、どこまでも

2024-06-29 14:49:25 | 日記

予想していた通り北八甲田の酸ヶ湯温泉周辺は、登山道の立ち入り規制のみならずクマ被害にあった地点を中心に半径3キロが、国有林であることから管理者である国によって「入山規制」されたようだ。

これによって酸ヶ湯温泉側から北八甲田の大岳方面、谷地温泉から高田大岳に至る一般登山道が閉鎖状態となったようだ。疑問に残るのは、猿倉温泉を起点にする、いわゆる南八甲田といわれる櫛ヶ峰(1516m)や駒ヶ嶺(1416m)方面の登山はどうなんだという疑問がわいた。報道によれば「入山規制」は、すべて観光道路となっている国道103号線を挟んで北側、いわゆる北八甲田のエリアだけのようだ。

人があまり入らないが、夏にはワタスゲが風に揺れる高層湿原とたおやかな山容が魅力的な東北百名山にも選ばれている櫛ヶ峰などの登山はできないのだろうか。と疑問を抱きつつ山と高原地図を見たら、2024年現在、南八甲田の山々をめぐる登山道の多くが難路を示す破線で、ひどい笹ヤブの表記が目立つ。かろうじてピンクテープを頼りに登る状態で、「テープを見落とすと前に進めない」状態であることが分かった。こんな道路状況なので、国はなにも入山規制せずとも人は入らないだろうとでも判断したのかもしれない。

まあ、このような登山道整備の状況では、いつ笹ヤブの中でクマさんとばったり出会うか気が気でないから、今のオイラのような一般登山者は入らないだろうから心配はいらないが、40年前に櫛ヶ峰界隈を歩いたときには「ああ静かで美しい山だな」と感動していただけに、誰も登山道を整備してくれない今の状況は少しさびしい。

オイラの思い込みにすぎないかもしれないが、① 国が予算を削って登山道整備を行わないようになった。→ ② 登山者が減った。 → ③ クマさんたちが不安なく生活できるようになって数が増えた。→ ④ますます登山者が減っていく。→ ⑤ 登山者の少ない道にはますます整備する予算がつかなくなった。という悪循環に陥ってきてはいまいか。

何も八甲田に限ったことではないが、このクマ騒動で、有名山域を除き、今後ますます登山者が減っていくだろうから、静かに歩ける山道がどんどん荒れていくのが心配ではある。仄聞するに.、この間のクマ騒動によって登山者やキャンパーが激減し、あるキャンプ用品メーカーは赤字に転落しているとのことであるが、事実なのだろうか。アウトドア業界の行く末が心配である。

 

  南八甲田櫛ヶ峰(平川市観光協会)

 

八甲田山入山規制・ABA青森朝日放送

クマ騒動は、日本全国に広がっているような状況であり、宮城県もこの時期異例だが、「くま出没警報」なる警報を28日に発したとのこと。人身被害こそまだないが、6月の目撃情報が例年を大幅に上回っているとのことが理由のようだ。(前年までの5年平均139件に対して今年は178件と3割近くアップしているようだ。)

ますます静かな山歩きを楽しむ層にとって不安な状況となっているのが昨今である。人気の少ないキャンプ場でのキャンプも不安・・・そろそろ夏山の計画も立てたいところだが・・富士山のような人混みもいや、人の気配のない山もいや、宿泊料金の高い山小屋もいや・・・では選択肢がドンドン狭まりそうで・・・・いやになってくる。

 

宮城県クマ出没警報・東北放送

コメント

酸ヶ湯温泉周辺、登山道、そしてキャンプ場まで閉鎖の憂き目に

2024-06-26 14:30:56 | 日記

ATV青森テレビの報道によれば、クマによる人身事故を受けて八甲田山の酸ヶ湯温泉から睡蓮沼までの間にある登山道の入り口が立ち入り禁止となり、何とオイラが憧れていたキャンプ場まで閉鎖になったとか。おそらく、酸ヶ湯温泉方向からの今季の登山は絶望的だろう。登山道にある毛無岱の広大な高層湿原などは、これからが高山植物の見ごろを迎えるだろうに残念がっている登山者も多いことだろう。

被害者の近くにいたクマを猟友会や警察が取り逃がしたということで、そのようなクマが危険であることは、先月の鹿角市での二次被害からも明らかであり、当然の措置だろうが、一個体のクマの行動範囲を考えるとそれだけでいいのか不安である。また、山菜採りの者は、何も登山道を利用せずともどこからでも入山できるので、登山道入り口だけを閉鎖しても、山に入ろうと思えば入れるので、自動車道を閉鎖でもしない限り措置としては不十分なのであろうが、青森と酸ヶ湯温泉を走る国道103号線は、八甲田と奥入瀬渓谷や十和田湖をつなぐ観光道路でもあり、まず閉鎖はありえないだろう。

 

国道沿いにあって、酸ヶ湯温泉も歩いて10分、温泉割引券ももらえて、公営なので安価、星空も360度見渡せそうな絶好の立地条件の酸ヶ湯キャンプ場、さて、吾輩の目の黒いうちに訪れることができるかな。

 

 

ATV NEWS

 

       

 

 

酸ヶ湯キャンプ場

    

コメント

酸ヶ湯温泉周辺における不都合なニュースと不気味なコメントの傾向

2024-06-25 20:43:31 | 日記

青森県北八甲田の酸ヶ湯温泉からほど近い地獄沼付近で、25日までタケノコ採りの高齢女性がクマに襲われて死亡が確認されたとの報。この付近では、二、三日前も同じようにタケノコ採りに向かったグループが、クマに襲われたり、持ってきたおにぎりを奪われるという報道もあって、入山規制があってもおかしくはなかったが、死亡事例までに発展したことは、残念でならない。

先月は、八甲田から直線距離で五、六十キロ南に離れた十和田湖の南岸方面の秋田側でも、同じようにタケノコ採りの男性が人身被害にあって命を落としており、まじめな話、北東北の八幡平から八甲田にかけた山岳エリアのクマさんには、何やら得体のしれない脅威を感じざるを得ない。

ヒトを攻撃対象とするクマの子孫たちが、このエリアに広がり始めていないかという脅威なのかもしれない。

山菜採りだけではなく、登山するにも直近の情報はできるだけ拾うようにしたいが、クマ鈴でもサイレンでもクマが近づいてきたとなれば、騒ぎが落ち着くまで入山を控えざるを得ないのだろう。

この北八甲田の酸ヶ湯近辺は、1980年代に過ごした八戸から近いことから山岳会の仲間たちと.庭のように歩いたところ。もう、40年も歩いていないことから、この夏には、酸ヶ湯温泉に隣接した気持ちのよさそうなキャンプ場を基地にして、温泉も楽しみながらゆっくり歩いてみようかなと画策していたところであっただけに、このニュースには愕然としてしまった。

被害にあわれた方には、お悔やみ申し上げざるを得ないが、このところのyahooニュースなどのコメントを見ると「この機に及んでタケノコ採りに行くやつが悪い」のような自己責任論的な論調が多く、果は「自衛隊や国の予算で特別部隊を組織してクマを絶滅させよ」的なヒステリックな意見までもが当たり前に寄せられるようになっており、なにやら雲行きが怪しい。次元は違うが、アメリカのトランプや西欧の移民排斥にヒステリックな声を上げる自国民ファーストの極右活動家の声みたいに聞こえてしまうのはオイラだけか。

たしかに、北海道のヒグマだけではなく、最近のように本州のツキノワグマ関連の人身被害の報道が多発するようになってしまっては、「国民感情」が「クマ排斥」に傾くのは致し方ないし、オイラの潜在意識にもそんな気持ちがないかというととウソになってしまうが、ここは、人間ファーストではなく万物ファーストに基本に立ち返って、落ち着いてこの問題を考えたい。

もう一度、「山に入るにはクマの聖域に入ること」だと自覚して、「おーい、このヤマさ入っていいがー?」という、賢治さんが描いた「狼森と笊森、盗森(おいのもりとざるもり、ぬすともり)」の精神に立ち返り、どうやってクマさんたちと共存していくか、まじめに考えていくべきかなと思う。

40年前には、ほとんどクマの脅威も感ぜずに北東北の山を歩いていたが、実はそれが「不自然」だったのであり、日本の山を歩くことは、じつはグリズリーやピューマが跋扈する北米や、ライオンやヒョウの闊歩するアフリカ大陸と同列に「自然の脅威」を自覚して歩くエリアだと認識することから始めなきゃいけないのかもしれない。

でも、ああ八甲田、ああ酸ヶ湯温泉、城ヶ倉温泉、猿倉温泉、谷地温泉、蔦温泉・・(もう一度、歩きたい、浸かりたい・・)

 

 

Yahooニュース

 

47NEWS

 

       

            北八甲田睡蓮沼 (LF)

 

 

 

 

 

コメント

されどフィルムカメラ、思い出だけが美しいか・・・

2024-06-24 16:20:24 | 日記

ミドルエイジ以降のカメラ愛好家なら「ペンタックス」というカメラの愛称で呼ばれていたカメラを知らない人はあるまい。かつては旭光学工業という会社のカメラメーカーがつくるカメラだった。

とくに風景写真を目指した方なら「ペンタックス67」や「ペンタックス645」などの中版カメラに憧れたもんだ。昭和の終わりから平成の半ばまで、おいらは幾度となくこれらの機材(交換レンズまで含めて)購入を検討したが、山歩きには重いという理由のほか、新品で一揃い購入したら数十万はかかるだろうという、おもに経済的理由でついに手を出さなかった。あるいは、手を出していればほかの遊びをやめて、別の人生を歩んでいたかもしれないのだが・・

たとえば、90年代の半ばに知り合ったある団体の事務局長は、重たくて大きい「ペンタックス67」の愛好者で、日本全国の「滝」の写真撮影に熱を入れ、週末ともなるとあちこちの深山幽谷を歩き回っていたようだ、その疲労のためか、若くして脳卒中で命を落としたように・・

その「ペンタックス」が、いつのまにか「リコー」の傘下になっていたことは知らなかった。2001年の沖縄行き以降、おいらはやれマラソンだ、トライアスロンだ、トレイルランだ、富士登山だ・・など体育会系遊びにうつつを抜かしていたため、すっかりカメラ界の事情には興味を失っていたわけだ。

ついこないだの話だが、ネットのニュースで、「ペンタックス17」というリコーから発売されようとしているカメラが、「注文殺到のため新規予約を中止した。」との報道に接した。その時初めてペンタックスブランドがリコーのものになっていることを知ったわけだが、驚いたのはそのことではなく、その「ペンタックス17」という新製品は、今主流のデジタルカメラではなく、プロや一部のハイアマチュアを除いて、庶民にはすでに過去のものとなったと思っていたフィルムカメラなのであった。

発売価格は10万円で、昔よくあった35ミリフィルムを半分に分けて撮影できるようにした、ハーフサイズ専用のカメラのようだが、注文殺到って、いったい誰が買うんだろうと疑問を生じたが、どうやら今の若い女性を中心とした若者層みたいなのである。

フィルム購入→カメラに装てん→撮影→取り出し→カメラ店へ現像・プリントを注文→受け取り

というフィルムカメラの面倒くささをデジカメは省いてくれて、すぐに写りの出来不出来を確認できて、いいものだけを取り出してSNSなどに投稿という便利さがデジカメの流行りをもたらし、今や画質もコストもフィルムを凌駕する時代になったと思っていたのに、どうして今の若者はフィルムカメラに手を出したりするのだろう。

たしかに、柔らかな質感はフィルム固有のものであり魅力を感じるのも肯けるのだが。

だが、フィルムの値段が20年前の十倍ほどになった現代において、プラスの現像・プリント料などを含めると、もう贅沢はできない「年金不労者」には、フィルムカメラを手にすることはあるまいと、オイラは昨年までに、いくつかのフィルムカメラを売りに出して、残っているのはニコンF3くん(観賞用として)だけになってしまっている。

ただ、フィルムカメラを数万円で買ってくれるカメラ屋さんがあるということは、まだそれなりの需要があると思ってはいたが、まさか今さら新製品が出て、それが注文殺到になるなんて予想もしていなかった。

たしかに最近、街を歩くとおしゃれな若者が、首から往年のフィルムカメラをぶらさげているのを目にする機会があり、なにやら、そのスタイルがファッションのように見えていたのだが、今の若者がフィルムカメラの魅力に取りつかれ始めているとしたら、それはそれで大変興味深いなと思った。

リコーという会社は、「フィルムカメラプロジェクト」を立ち上げて、どうやら新しいフィルムカメラの需要を掘り起こそうとしているみたいで、すこし注目していきたい。

そして、そんなフィルムカメラが復活してきたら、オイラも家にあるF3くんを、もう1度フィールドに連れ出してみたくもなる。あのリバーシブルフィルムの名品「富士フィルム・ベルビア」(今は.もう1本3000円以上もしている・・)を装填してね。

ちなみに、今日しばらくぶりにF3くんを手にしたら、銀電池が切れているようで反応してくれなかった。まずは銀電池探してみようか・・売ってるかな・・・

 

 

ペンタックス17をめぐる報道

 

リコーのフィルムカメラプロジェクト

 

フィルムの価格現状(ヨドバシカメラ)

 

 

 

 

コメント