どうして、こんな些細なことをいつまでも覚えているのだろう。
1983年冬、当時暮らしていた北海道旭川から車を走らせて、十勝岳の麓の白銀温泉の駐車場に車を止めて、オイラは車のFM放送から流れてくる松田聖子さんの「瞳はダイヤモンド」を聴いていた。
聖子ちゃんの熱心なファンでもなかったのに、どうしてこの歌に魅かれただろう
Ah 泣かないで Memories
幾千粒の雨の矢たち
見上げながら うるんだ
瞳はダイアモンド
今思うと、松本隆さんのやや難解な詩を理解していたとは言えないが、詩に込められた失恋の辛さだけは理解していたかも。
でも、そんなことよりも、ダイヤモンドダスト舞うような極寒の地で、聖子ちゃんの歌に温められていたことはまちがいない。
まもなく、あれから40年近く立とうとしているのか。聖子ちゃんの穏やかな回復を祈る。