風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

北原白秋の生まれた町 柳川

2016-12-13 | 小さな旅
水郷の町・柳川は、北原白秋が育った町であり、夫の祖父が生まれ育った町でもある(らしい)。
夫が祖父から聞いていたことは
「柳川では白秋の家の近くに住んでいた」と言うこと。

白秋は明治18年生まれと言うが、多分、祖父も同じくらいの生まれではないかと・・・
近所であれば、幼い頃には一緒に遊ぶこともあったのかもしれない・・・
などと、想像を膨らませる私だが、
私以上に、その昔に思いを馳せているのは夫のはず。
昔から時折「一度行きたい」と言ってたことを思い出し、行ける時に行っておこうと急に思い立った。

                                

有明海に流れる川を利用したお堀が、今なお残っている柳川。
その堀を小舟に乗る川下りを体験。

  
青い空や柳が映り込んだ川(堀)の中を手漕ぎの船で進んでいく心地よさ。
緩やかに進むので川からの眺めをゆっくり眺められるのもいいし、静かなのがいいな~


 
川幅の広い場所もあれば、こんな小さな橋の下をくぐる場所もある。
「手は中に入れて、かがんで下さい」の船頭さんの言葉で、一斉に体を小さく屈める。
松月文人館から御花までの1時間半の舟遊びを堪能した。

                        

 
町のあちこちで目にした綺麗な飾りは「さげもん」というらしい。
1本の紐に布で作った細工物を7つ付け、それを7本ぶら下げる。
7×7で合計49種類の細工物。
全て細工が違うので見ていて楽しいし見飽きない。

これは雛の吊るし飾りで、柳川では女の子が生まれると、雛壇は父方の実家から、さげもんは母方が用意するとか。
お雛様の横に「さげもん」が飾っていると華やかで綺麗だろうな。

                        

 
昼食後は、前もって予約していたガイドさんと待ち合わせ、白秋生家など、白秋にまつわる場所を案内していただく。
が、私達はその後、大分県の日田まで行く予定になっていたので時間に余裕がなく、
最後のほうは歩くコースを短縮したりの急ぎ足になってしまった
やはり旅程は余裕を持たせるべきと反省 

                        

祖父母はもちろん両親とも亡くなった今、昔の話を聞ける人はいないので、
祖父がどこに住んでいたかを探すすべは全くない。
結局、祖父に関することは何も得られなかったが、ここ柳川に来て、町の空気を吸い、
町の中に祖父の面影を探しながら歩くだけでも夫は満足したのではないだろうか

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