風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

トマムの《雲海テラス》

2011-08-25 | 北海道の夏 4年目 (2011)
8月2日~8日までトマムに滞在
以前、写真で見たことのある《雲海テラス》に何としても行きたくてやってきた。

雲海を見られる確率は30%とか。
運の悪い人は何度行っても見ることが出来ないという話を聞いて、ちょっと心配。

霧は太陽が上がってくると消えてしまうので、雲海を見るためには早朝でなければならない。
朝4時に起床、ロープウェイが動き始める5時には乗り場に到着。
山の上からの情報では
「現在は見られるものの、ゴンドラ到着時にはどうなるか・・」と、
不安を煽るようなことが伝わってくる。
果たして、はたして・・・・


4人乗りのゴンドラに乗り込み、霧に包まれた山の上を目指す。



霧が切れた途端、下に広がる雲海に歓声があがる。



ゴンドラが上がるにつれ視界が広がり、その全貌が見えてくる。



雲の上の景色は飛行機から眺めたことはあるけれど、
それとはまた違った静けさと荘厳さに感動!

以前この一帯は冬のスキーシーズンだけしか集客できなかったらしいが、
社員の「この景色に感動してくれるお客さんもいるのでは?」のアイデアで始まった雲海ツアーに
思った以上の人気が出たという話だ。

「お客さんが来ない」「売れない」と嘆くばかりでは始まらない。
やる気、アイデア、努力で道が開けてくるという、いい例がここだと思う。
今ではこの雲海目当てに、夏休み最盛期には毎日ホテルが満室になるらしい。



《雲海テラス》と言う、素敵なネーミングのテラス。

軽食や飲み物を頂きながら雲海を眺められるなんて、そうそう出来ることではない。
おまけに登山の苦労もないのだから、人気がうなぎ上りなのも頷ける。



このゴンドラチケットは雲海写真の絵葉書になっていて、
《雲海テラス》に設置されたポストに投函すると、国内だけでなく海外にも無料で送ってくれる。

このシステム、観光客も喜ぶし宣伝にもなるし、まさに一石二鳥。
一度は経営が危ぶまれたものの、次に買い取ったリゾート会社の手法に「さすが!」と唸るばかり。



太陽が上がり、雲が消えるまでの2時間ほどを、海のような墨絵のような雲海を眺めて過ごす。

濃い雲海と、それが少しずつ消えゆく様をゆっくり眺めるのは初めて。
自然が創り出す見事なパノラマショーに酔いしれた時間だった。

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