風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

夜高(ようたか)あんどん祭り

2017-09-18 | 北海道の夏 10年目(2017)
数年前から一度行ってみたいと思いながらも、帰りが夜遅くになってしまうので躊躇していたが
今回思い切って沼田町の「夜高(ようたか)あんどん祭り」行ってきた。

行燈は、高さ7メートル、長さ12メートル、重さ5トン。
竹細工で竜や御所車を形どり、電球を仕込んで和紙を貼り、ロウ引きして彩色。

大きな行燈が向き合って、お互いに夜高節を謡い合った後、
ぶつかり合って相手の行燈を壊してしまう豪快な祭りだ。

      

首都圏に住む者の習性で
「混むだろうから早めに行かなくちゃ」と午前中に出掛けたが、
駐車場はガラガラ 
同じく 「見えなかったら困るので有料観覧席を予約しなくては」と前もって買っておいたが、
有料席以外でも十分に見物できるので(平日だったこともあるのかもしれないが)有料席はガラガラ
あまりに空席ばかりで、その中で座っているのが却って恥ずかしい位・・
地元の人や何回も行っている人は、「何もお金まで払って席を確保する必要ないだろうに」と思っている(らしい)のがヒシヒシと伝わる・・・
(夫は「真ん前で見られて良かった」と言っているが次回は有料席は必要なし


 
町の中をブラブラ見学していると、早く行ったので最後の組み立てや仕上げをそばで見ることもできた。


 
夕方にはリハーサルの様子をテレビが生中継していて、その様子を眺められたのも面白かった。



夜になると、いよいよ本番。
昼間と違って行燈に灯りがつくと更に幽玄さが加わって美しくなる。
行燈の龍の口から白い息がボーっと勢いよく飛び出す装置もあり、ビックリした。

大人のチームは、自衛隊、市役所、商工会など・・・
子供のチームは、幼稚園、小学生、中学生など・・・
「よいやさー」の掛け声と共に町を練り歩くのだが、
チームによって「よーいーやさー」と優しく間延びしたものや、
反対に短く力強いものもあり、それぞれの味があって楽しい。

町の数カ所では各チームのあんどんが向かい合い、睨みをきかせ、
お互いに夜高音頭を謡い合って気勢を上げる。

夜高音頭の一部(5番まであり)
 「沼田乃夜高穂に穂が咲いてヨ~、石狩雨竜のササ名物ヨ~
  サッサドッコイサノサ~ ヨイヤサ ヨイヤサ~」

 「ことしゃ豊年嫁入りどきヨ~、一升かついでササ迎えゆく~」

 「清水の鯉のぼりゃ沼田の瀧ヨ~、 思い叶えばササどこまでも~」

 
伸びのいい声が夜空に響き、観客を巻き込んで気持ちが高まっていく頃に、
いよいよ大きな行灯がぶつかり合う。
こんなに綺麗に作っているので、ぶつかる格好だけかと思っていたら
本当にぶつかり合って相手の行灯を潰すのだ。
その迫力たるや、「本当にけが人が出るのでは?」と心配になるほど。
北海道の小さな町のお祭りにすぎないと高をくくっていたが、その認識は吹っ飛んだ。
恐るべし≪沼田のあんどん祭り≫

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