【’21 青梅だるま市】
日本三大だるま市と言われる「だるま市」は、
①静岡・富士のだるま市(吉原・毘沙門天大祭だるま市)
・・・幼少のころ親父さんに連れられ何度か行った記憶がある。
②東京・調布の「深大寺だるま市」
・・・だるま市で小さなダルマを買った後、深大寺そばを食べるのが楽しみだった。
③群馬・高崎の「高崎だるま市」がある・・・まだ行ってない。
それに比べると些か小振りの「青梅のだるま市」ではあるが、近郷近在から
多くの人が子供を連れて、だるま市を楽しみに出かけて来る。
JR青梅駅前に鎮座する大ダルマ。
山上にある住吉神社の大鳥居前のお焚き上げ所では、古いダルマが火の中に
投げ入れられていた。
名物小父さん、今年は黄色のシャツ、前に見たときはピンクだった。
オッちゃん決まってるね~格好いいぞ!
無造作に並ぶダルマ達、時節柄合格祈願ダルマが目についた。
赤いジャンバーのおばちゃま、5才の時からここに立ち続けて63年だそうだ、
奮闘ぶりを意気に感じ、おばちゃまのダルマを買って、左目を入れて家に飾った。
青梅にはかって三つの映画館があったが、1973年までに全て閉館となった。
一方商店街には映画看板絵師”板観さん”手書きの映画看板を掲げ、昭和レトロ
の雰囲気を演出してきた。3年前”板観さん”が無くなり、老朽化した映画看板
が一部撤去された。
今では青梅駅ホームの地下道に、懐かしい映画看板が何枚か残されていた。
「映画看板のまち」に無かった映画館が半世紀ぶりに復活した。
地元商店主がミニシアター「シネマネコ」をオープンさせた。
その名にちなんだ「ネコ看板」が町のあちこちに掲げられた。
400年前の文禄5年頃(1596年安土桃山時代)に青梅で始まった六斎市が
だるま市の起こりと言われている。
六斎市は毎月2と7の付く日に、青梅の町での織物を主とした物々交換の市だった。
青梅の市は、正月2日と7日は松の内と言うことで市が開かれず、正月の12日
に年の初めの市が開かれた。その時に青梅周辺の産業の中心であった養蚕の
繁栄を祈って「まゆ玉」と言って、米粉を繭の形に団子にしたものを、つげの木
(通称・だんごの木)にいくつも付けたものが売られていた。
そして今から200年前ごろより縁起物として「だるま」も売られる様になった。
昭和に入り「まゆ玉」は段々と姿を消し、露店とともに「だるま」だけが残り
「青梅だるま市」として、年の初めの12日が冬の風物詩として現在に続いている。
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