【秩父の氷柱】
秩父三大氷柱と言われる氷柱は
①「尾ノ内百景(ひゃっけー)氷柱」
両神山を源流とした尾ノ内沢から500mものパイプを引いて
人工的に造った氷柱である。
②「三十槌(みそつち)の氷柱」
③「あしがつぼの氷柱」
幅200m高さ30m幻想的な氷の世界が広がる。自然の中の玉手箱の
耀きが、西武線「蘆ヶ久保駅」に近く、国道299号線沿いにあり、
交通の便も良く最も多くの人を集める。ライトアップされる夕方からは
入場者は予約制になり入場を制限する人気スポットだ。
「尾ノ内氷柱」奥秩父両神山の麓にあるこの地区は特に寒い地区である。
入口の前では地元の人たちが、暖を取りながら訪れる人達に地元で採れた
山菜など売ったり、氷柱の説明をしていた。
周囲250m高さ60m・・・小鹿野を代表する観光スポットだ。
墨絵の世界に飛び込んだような気分にさせてくれる。
滝壺に流れ落ちる水音が寒々としていた。
流れ落ちる水がツララになり岩に絡みつく・・・寒い。
「あしがくぼ氷柱」はスポットライトに浮かび上がる夕方からが幻想的だ。
自然の中の玉手箱のような演出をする氷柱、
スマホをかざし写真に収める人影が、幻想の世界に溶け込んでいた。
小枝のツララが光を浴びてダイヤモンド流れ落ちるの耀きのようだ。
変化する色合いが、おとぎの国へ飛び込んだような気分にさせてくれる。
近くを走る西武線の車窓には人影がチラホラ見えた。
何年振りかの早い寒波の襲来に、地元の小父さんたちが喜んでいた。
寒さが長く続けば、町の財政を潤してくれる。
寒い中嬉々として愛想よく動き回っていた。
秩父の奥にある集落は自然豊かだ、とは言え生活するには不便なところが多い、
人口減も続き学校も廃校に追い込まれている、秩父夜祭で賑わう表顔とは
違う厳しさがある。私の娘夫婦は月に何回か秩父の限界集落に足を運び農家の
手伝いをしている、その関係で私も秩父に出かける回数が増えてきた。
自然の美しさを保ちながら、伝統文化を守り続ける秩父であって欲しいと
願って已まない。