【ツツジ満開・根津神社】
根津神社は、1706年に、五代将軍綱吉が今に残る社殿を造営。拝殿・
唐門・楼門・透塀は国の重要文化財に指定され、江戸の神社建築としては
最大規模である。2000坪の敷地には、100種、3000株もの
色鮮やかなツツジが咲き誇り4月一ヶ月間を”文京つつじまつり”として
多くの人々を集めている。
楼門から、色とりどりのツツジが眼に入って来る。
小さな赤い鳥居が連なる「乙女稲荷神社」の千本鳥居、通り抜けると厄が払わ
れると言われる。知っているのか?外国人観光客がスマホを翳し珍しそうに
くぐり抜けていた。
紅白のツツジが交わる見事な光景。
市街地にある根津神社は民家に囲まれている。
家から鮮やかな景色を見下ろせる住人が羨ましい。
黄砂に注意との天気予報だったが、無風快晴!木々の新緑が目に染みる。
斜面に植えられたツツジを、遊歩道を使って鑑賞する。モコモコとした可愛ら
しい形や、赤やピンクなどとりどりのツツジを見乍ら、暫しの贅沢を味わう。
名は判らねど、ひと花ひと花が、可憐で美しい。
ツツジの花の上で寝てみたい・・・無理か。
ツツジの上に見える建物は「弥生正緑館」(文化庁登録有形文化財)で、
明治30年頃、輸入生地商を営む初代当主、渋沢庄吉氏によって建てられた。
当時、大倉喜八郎や渋沢栄一等の実業家がしばしば訪れていた。
一階が洋間、二階が純和風の造りで当時流行した和洋折衷の洋館である。
コロナ規制も無くなり、外国人観光客が目立った。
谷根千(谷中、根津、千駄木)と言われるこのエリアは、夏目漱石や森鴎外など
の文豪が住んでいた文士村で小説にもしばしば根津神社が登場する。
神社の上には東京大学がある。
9月には根津神社例大祭があり、山王祭・神田祭と並び「江戸三大祭り」の一つ
と言われており、4年に一度の行われる神幸祭では六代将軍が奉納した大神輿が
氏子町内を練り歩く、何年か前に見に行ったが東大赤門前を通り抜ける祭りの
列に気品を感じたことが思い出される。