【うそ替え神事】
”鷽(うそ)”は幸運を招く鳥とされ、毎年新しい”うそ鳥”に替えると、
これまでの悪いことが”うそ”になり一年の吉兆を招き開運・出生・
幸運を得られると信仰されてきた。
江戸時代は庶民が自作の”うそ”を彫り交換し合ったそうだ。
江戸時代の庶民の洒落を楽しむ遊び心が伝わってくる。
これが”鷽(うそ)”だ、檜を一体一体神職が手彫りして作るもので、
数に限りがあり、11種類3万体が二日間で売られる。
小さいものが500円大きいものは7000円もするそうだ。
「鷽」の字は「學」の字に似ていることから、学問の神さまである天神様
(菅原道真公)とのつながりが深いと考えられる。
また、大宰府天満宮のお祭りの時、人々が大量の害虫に困っていたところ、
鷽が駆除してくれたとの言い伝えがある、そんなことが天神さんと鷽との
出会いになったのだろう。
鷽3万対を買い求める人が3万人集まる、並んで買おうと思ったが行列の
最後に並ぶ闘志が湧かず、ミニチュアで我慢した。
去年買った鷽を納める人は少ない、縁起ものや飾り物として家に置いて
ある人が多数なのだろう。
今日ばかりは”鷽”に主役の座を奪われ、アオサギもしょんぼりと寂しそうだ。
下町に行くと何処からもスカイツリーが目に入る。
亀戸天神の社殿の上に覗き込むようにして賑わいを見ていた。