【小江戸川越ぶらぶら歩き】
都心から電車で30分、江戸の情緒を今に残し、明治・大正・昭和・平成の四つの
時代を体験できる「小江戸川越」・・コロナで2年間、川越祭りが中止された為
出向く機会がなかったが、久し振りに川越の街を歩いてきた。
大きな鬼瓦の屋根に黒しっくいの壁と分厚い観音開きの扉、今も30数棟が残る。
震災や戦災により東京の蔵造りが姿を消したこともあり江戸の景観を受け継ぐ
重要な歴史的遺産として、平成11年重要伝統的建造物群保存地区に選定された。
蔵造りの家が、ピザ屋さんに・・・ちぐはぐだけど良いじゃない~
伊万里焼の大壺の前にお雛様が・・・
貝合わせ・・・平安時代の物合わせの一つ、左右に分かれて珍しい貝を出して
合わせ、その優劣を競う遊びだった。
現代のお雛様
長蛇の列・・・焼き鳥屋さんだった、ねぎ間に味噌を塗った焼き鳥で一本
170円だ!
炭火で焼く素朴な焼き鳥・・・休む間もなく小母さんの手が動く、美味しそうだ!
海運の町でもあった川越・・・ウナギ屋さんが目立った、こちらも店頭で待つ
人がジッと耐えていた。
オイオイ! 隣の爺さん認知症になっちゃったそうだ! ソリャ大変だ!
「五百羅漢」この羅漢さんは天明二年(1782)より文政八年(1825)の
約50年間にわたり建立されたもので十大弟子、十六羅漢を含め533尊者
のほか、中央高座の大仏に釈迦三尊など合わせて全部で538体が鎮座している。
生活困窮者に食糧支援 ”さ~お食べ”
”困ったもんだ~”頭を抱える羅漢さん。
ウクライナにロシアが侵攻?う~ん困ったもんだ!
お行儀の悪い羅漢さん。
「時の鐘」木造で三層のやぐらで高さは16m、午前6時・正午・午後3時・
午后6時の一日4回なる鐘の音は
小江戸川越の情緒をたっぷり味合わせてくれる。
着物姿で、お芋を食べたり、おみくじ引いたり、駄菓子屋の前で
物珍しそうに覗き込んだり・・・若いお嬢さんの姿が目に付いた。
「菓子屋横丁」30軒ほどの菓子屋などがひしめく川越名物スポットだ。
昔懐かしい味を今に伝える菓子作りの店が立ち並ぶ、昔ながらの手法で作られる
飴菓子、カルメ焼き、麩菓子など思わず”あっこれ!”と言ってしまう懐かしさだ!
意外と若い人たちに人気だ!
漬物屋さんも何軒か・・・玉ねぎの醤油漬け珍しいのでつい手が出たが止めた。
「江戸の母川越」江戸城を築いた太田道真は子道灌とともに川越城を築城した。
食糧や木材など多量に川越城管下から新河岸川の舟運と川越街道を利用して
江戸に運びその台所を賄った。更に江戸幕府の中枢たる江戸城内にあった書院式
建造物は今では皇居内に無く、その一部が川越喜多院に現存していることなど
まさに川越は江戸の母と言える。
コロナで2年続けて「川越まつり」が中止されている、川越城主松平信綱公が
川越氷川神社の祭礼に、神輿と獅子頭などの祭具を寄進し祭礼を奨励した、と
言われ「川越まつり」の始まりである。
今年こそ盛大な祭りを見たいと期待している。