【秩父夜祭】
京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに日本三大曳山祭りに数えられる
秩父夜祭は秩父の総社、秩父神社の例大祭で、300有余年の歴史を
誇る祭りである。屋台や笠鉾に飾られた提燈の明りが、眩いばかりの
美しさを見せてくれる。夜空に上がる花火をバックに浮かび上がる屋台
の立ち姿が何とも言えず、祭り好きには心ふるえる瞬間だ。
この美しい夜祭を見るには相当の覚悟が必要だ。
秩父神社を出発した屋台や笠鉾が御旅所に行きつくまでは、警察官に
しっかりガードされ近寄ることも困難、ましてや写真撮影などは老体には
とっても無理な話だ、クライマックスは夜八時半過ぎ、それから帰りの
電車に乗るのは一苦労だ、特急電車は早くから満席で確保は困難、
そんなことで今年は昼間の祭風景を見て回った。
祭の当番町にだけ許される「屋台芝居」、今年の当番町は上町だ。
朝早くから舞台準備をする上町の男衆。
舞台整備が終わり、関係者一同舞台に上がり記念撮影だ・・・ご苦労さん!
屋台の両脇に張出舞台をつけて演じられる、地元小学生が練習の成果を集まった
観客に見せる・・・校長先生が心配そうに見ている中、堂々たる演技で大きな拍手を
貰っていた。
立派な男ぶりでしょう!
こりゃ驚いた!林家たい平とその仲間が、観客の笑いを誘いながらの御挨拶だ!
そーだ!たい平さんは秩父出身だ!
屋台町である中町の屋台では子供たちの「屋台曳き踊り」が披露されていた。
踊りも艶めかしく良く踊れてたよ!近くで見ても可愛いな~
宮地屋台の「ギリ廻し」、屋台の方向転換に梃子の応用で山車を浮かし軸を中心に
回転する、重さ12トンの屋台が大きく傾き、屋台の中では「玉入れ」という小太鼓
の曲目が演奏される。
屋台が大きく傾いた。
秩父神社本殿に向かい、奉納踊りを披露す宮地屋台。
秩父の銘酒「秩父錦」を振る舞ってくれる・・・私もいただきました。
秩父神社内で夜の準備に入る「中近笠鉾」・・・総体黒漆で、随所に金具を打ち
極彩色の彫刻を飾った宮殿風な備えで、まさに芸術品だ!
我ら自慢の「中近笠鉾」だぜ!
各町自慢の装いだ!
いたる所で聞こえる「秩父囃し太鼓」とりわけ屋台の中で叩かれる太鼓の音は
リズミカルで地の底から響いてくるような力強さを感じる。
夜に入った!当番町の上町屋台が秩父神社に向かう。
残念ながら老生はこの辺りでお帰りだ!