【平成の軌跡】報道写真展
平成の時代も終わりに近づいて来た。
30年間様々なニュースが飛び交った、平成が始まった1989年、
世界ではベルリンの壁が崩壊し、米ソ首脳会談で東西冷戦に終止符
が打たれた。国内政治は30年間に17人の首相が誕生するなど
混迷の時代だった。大震災をはじめ大災害が多発した時代でもあった。
一方、スポーツ界は世界で活躍するアスリートが目立ち、ノーベル賞
受賞者の晴れやかな姿が、私たちに自信と喜びを与えてくれた。
来年4月30日に今上天皇が退位し、新しい元号に移る。
どの様な時代が来るのだろう、期待と不安・・・期待をしよう。
様々な報道写真を通じ平成時代を振り返る「平成の軌跡」写真展を
見て来た。
1989年(昭和64年)1月7日、東京銀座のデパートの店内に飾られた
昭和天皇の遺影に手を合わせる女性。
皇居前の記帳所に列をなす人・人・人
お馴染みの写真、「平成」の元号を掲げる、当時の小渕首相。
平成4年10月24日、中国を訪問し万里の長城を見学される天皇、皇后両陛下。
国交正常化から20年目に天皇として史上初めて中国を訪問された。
平成5年6月9日、皇太子さまと雅子さまは「結婚の儀」を終え、皇居から
東京元赤坂の東宮仮御所まで約4.2㎞をパレード。沿道では約19万人が
祝福した。
東日本、阪神大震災や自然災害が多発した平成時代でもあった。
平成3年6月3日、約200年振りに噴火した長崎県の雲仙・普賢岳で、
山頂付近の溶岩ドームが崩落する大規模な火砕流が発生した。
手前は不安そうに見つめる住民ら。猛スピードで下って来た火砕流に
報道関係者、同行のタクシー運転手、消防団員ら43人が犠牲となった。
平成7年1月17日、倒壊した阪神高速道路の高架橋(西宮市)で、
辛うじて転落を免れたバス。高架橋は635mにわたり崩壊した。
阪神大震災は神戸市などで史上初の震度7を記録、死者6434人
重傷者1万人、被害家屋約64万戸。
平成23年3月11日、東日本大震災が発生、宮城県名取市を襲った大津波で
流された多くの家屋。
平成26年8月20日、土砂に呑み込まれた広島市安佐南区の住宅地。
局地的な豪雨で土砂崩れや土石流が発生した。
平成26年9月28日、すぐ近くで噴煙が上がる御嶽山の山頂付近の山小屋で
救助活動をする消防隊員と自衛隊員。
平成4年8月1日、名古屋の長寿双子姉妹として人気者になった成田きんさん(右)
と蟹江ぎんさんが満100歳の誕生日を迎えた。
きんさんは107歳、ぎんさんは108歳で亡くなった。
平成7年3月20日、地下鉄サリン事件が発生、都内日比谷線築地駅前の路上で
続けられる救護活動。
東京メトロ霞ヶ関駅を通る電車の中で猛毒のサリンがまかれた。間近に迫った
強制捜査を阻止しようと阪神大震災に匹敵する大惨事を起し、都心部を大混乱に
陥れるために企てた。
平成14年10月15日、北朝鮮による拉致被害者が政府チャーター機で
羽田空港に到着。拉致問題は未だ解決していない。
平成12年9月24日、シドニー五輪の女子マラソンで優勝!
両手を上げて笑顔でゴールする高橋尚子選手。
平成23年7月17日、サッカー女子ワールドカップ(w杯)ドイツ大会決勝で米国を
破り初優勝、トロフィーを掲げて喜ぶ日本代表「なでしこジャパン」
平成28年5月15日、北海道夕張市の夕張神社例大祭で、トラックに載せられ
巡回する神輿を見送るお年寄り。
平成時代後半、高齢化と人口減少が顕著になり大きな問題を次代に背負わせた。
「平成の軌跡」報道写真を見て・・・自身の心に刻まれた平成時代を振り返ると
次の時代がどのようになるのか・・・希望でもあり不安でもある。