クックの日記

犬の私が、パーキンソン病歴19年のご主人様と奥様の日常を書きとめました。そして奥様も・・・

認認介護 2

2008-05-31 18:42:08 | 管理人の挨拶
認認介護で奥様は思い出した。

ご近所に住んでいらした老夫婦。インテリの素敵なご夫婦だった。ご主人が先に認知症になられ、デイサービスに通っていらしたが、しばらくして特別養護老人ホームへ入居されたとか。お世話をされていた奥様もちょっと表情が乏しいと感じていたら認知症を発症、家族の方が代わり番こに泊りがけでいらしていたが、最近やはり特別養護老人ホームへ入居されたとのこと。ご主人とは違うところ・・・ちょっとかわいそう。
ご主人、お元気な時は市民菜園でよく大根を作っていらした。ある時お宅に伺うと、 「毎日大根ばかり食べているのよ」 と言われたことがある。
お二人とも認知症・・・大根ばかり・・・栄養のかたより・・・

奥様は自分が認認介護にならないように、バランスの良い食事、良質のたんぱく質の摂取を心がけなくてはと思ったんだって。
認知症になりにくいと言う‘りんご’、そして頭の体操になる本も買ってきた。パズルの本。これでしばらく家事はおろそかになるな。


認認介護

2008-05-30 15:38:10 | 管理人の挨拶
奥様はだんな様のいる施設へ。

食堂のだんな様のテーブルの近くにいつも70代と思われるご夫婦が座られる。ご主人は身体はご不自由ないがほとんどおしゃべりをされない。アルツハイマー型認知症らしく、スタッフの見守りが必要な方。ご婦人は、 「お父さんは何にもしゃべらなくて、ぼんやりして、寝てばかりなんだから・・・」 と言われる。「お父さんのことを気にかけてばかりいたら、私のほうがまいっちゃて・・・・。家を処分してここにお世話になることにしたの」 細身の身体で歩行器を使って移動される。
このご婦人、昼食後の服薬はないのに、いつも看護師さんやスタッフに 「私、お昼の薬あったかしら」 と聞いておられる。認知症の始まりっぽい。

昨晩8時からのNHK教育テレビの『福祉ネットワーク』で、最近は老人が老人を介護する老老介護だけでなく、認知症の人を認知症の連れ合いが介護する認認介護のケースも出てきたと言っていた。
ありえるなと思ったそうだ。 

採れたて野菜 2

2008-05-27 16:42:56 | 管理人の挨拶
奥様は昨日も又、畑からどっさり野菜を採ってくる。

大根3本、赤たまねぎ4コ、たまねぎ6コ、小松菜、葉大根。
夕食後台所で30分以上かかって野菜洗い。
どうやって食べるのだろうと思っていたら、今日、お世話になっている人たちのところへ持って行く。お台所の野菜くさいのがなくなった。やれやれ。

健康診断

2008-05-22 20:24:50 | 管理人の挨拶
奥様はだんな様のいる施設へ。

今日は年1回の健康診断の日だそうだ。
従業員と入居者全員。

1階のゲストルームや美容室、応接室などが心電図や採血などの部屋にあてがわれていた。
午後2時から4階の入居者から順番に受診。
2階のだんな様の受診の時間までいれない奥様はスタッフに頼んで帰ることに。
玄関ホールに下りていくと車椅子に座った女性陣が7,8人ほどお行儀良く並んでいらした。玄関横のリハビリルームでの医師の診察を待っている方たち。皆さんどこか楽しそうにおしゃべり。一年に一回のイベントを楽しんでいる感じ。皆さんお体は不自由でもお元気だからかもしれない。

月に2回お医者さんの往診があり、健康チェックは怠りなく、バランスの良い食事を摂り、スタッフから優しくされて・・・・・ 。
お母さんを施設にお願いした知り合いが 「施設に入ると長生きするわよ」 と言われたのを思い出すんだって。

認知症

2008-05-21 22:22:02 | 管理人の挨拶
奥様は1ヶ月に1度の介護者の集いへ。

今日は地域ケアプラザのスタッフが持っていらした 『徘徊高齢者・安心ネットワーク』 のパンフレットを参考に、認知症・徘徊老人の話が中心。
集まった介護者の方々、認知症の話題はエンドレス。いろいろな苦労話が続く。
道路に落ちている葉っぱをどこまでも拾い続けるおじいちゃん、悪気がなく堂々とした振る舞いなので駅の改札口などを不審がられることなく通り抜け、遠方まで電車を乗って行ったおじいちゃん、延々と早足で歩き続け付き添いが参ってしまう若年性認知症の方、徘徊老人一歩手前の方が車を運転して山形まで運転して行った・・・・・。
馬鹿力があって、どんな鍵でも壊して外に出て行ってしまう。歩けないと思っていたらすたすた歩いたり、予測できない行動をする・・・・・・。

認知症の方々を見ていると、一部かもしれないが、病気になる前は怖くて亭主関白のような男性がおとなしいやさしい人になり、よく出来たやさしかった女性は気難しく怒りっぽくなるような人が多い気がすると言う感想も。

奥様は施設で認知症ウォッチングをしてみようと思ったんだって。自分の将来も考えて。

チョコレート

2008-05-20 17:08:41 | 管理人の挨拶
奥様はだんな様のいる施設へ。

部屋から外に連れ出そうと車椅子を押すと、だんな様の手がぐっとテーブルの上のお菓子のほうに伸びる。身体が動くといつも甘いお菓子、特にチョコレートを欲しがる。昼食後も部屋に戻ってお菓子を食べる。病気をする前はお菓子よりアルコール類だったのに。身体・脳が甘いものを要求しているのかもしれない。

先日、知人のお嬢さんが頭痛で数日寝込んだ時、やたらと食事を欲したとの話を聞く。脳が栄養を要求していたらしいとのこと。受験生にもチョコレートは好評とか。
奥様は、だんな様と同じ脳の病気の人たちの甘味の摂取状態を知りたいんだって。

パーキンソン病

2008-05-17 19:43:24 | 管理人の挨拶
最近ご近所のご主人が亡くなられた。60歳前半の方で病気は癌。入院闘病生活4ヶ月であまりにもあっけなく旅立たれた。
奥様はお見送りしながら考えさせられたんだって。

以前、パーキンソンの友の会で知り合った介護の先輩、病歴20年以上のご主人を介護していた奥様が言っていたこと。「もし主人に癌が見つかっても、ほっとくの。癌がどんどん進行して早くあの世からお迎えが来たほうが幸せよ。パーキンソンはもういや!」
進行性で現時点では治らない病気、調子がいい時と悪い時の差が大きすぎる、動けない、きつい、夢がもてない、みじめ、・・・・・・パーキンソン病は病歴が長いと本当にきつい病気。癌のほうが人間らしく死ねると言う。

奥様が最近読んだ本 『がんのひみつ』中川恵一著 に 「人は全員死ぬのだ」、「命には限りがあり、それゆえ尊い」 「どうせ死ぬならがんがいい」って書いてあった。
奥様もパーキンソンより癌がいいと思うんだって。認知症になれば周りの人はすごく大変だけど、本人は幸せなのかもしれないからそれもいいか・・・その時はだんな様のいる施設に入ろう・・・今から予約しておこうかなんて考えてるんだって。



来客

2008-05-15 21:20:36 | 管理人の挨拶
奥様はだんな様のいる施設へ。

昼食が終わりかけた時、だんな様のところへお客様がいらしたと知らされる。
1年前までお世話になっていたボランティアのミニデイサービスの主催者の一人。
近くまで来たので寄ってみましたとのこと。感謝!

お天気もいいので食後近くの公園まで一緒に散歩。途中おしゃべり。
だんな様に「デーサービスのこと覚えていますか?」と聞かれると、「覚えていたり、まっしろの空白になったり・・・・」との返事。
確かに記憶のいい時と悪い時がばらばらにある。

だんな様にとって気持ちの良いひとときだったのか薬の効いている時間がいつもより長かったんだって。うれしくて自らドーパミンが出ていたのかもしれない。

入浴

2008-05-14 20:30:45 | 管理人の挨拶
奥様はだんな様のいる施設へ。

昼食後、だんな様の調子がいいのでお風呂に入れてもらえるとのこと。
風呂場前で検温、血圧測定。見ていると3つある個別の風呂場でなにやら騒がしい。認知症のおじいさんをお風呂に入れるのにベテランスタッフたち3人が奮闘中らしい。途中で紙パンツをつけただけの状態で風呂場から出てくる場面も。スタッフたちは苦笑いしながらも大変そう。

おじいさんに手がかかるからか、だんな様は若い女性スタッフが一人で入浴介助の様子。薬が効いていても立たせたりするのに大変なだんな様、薬がきれ、身体が固まったらもっと大変。奥様は いつものように 「お願いしまーす」 と言って部屋に帰るのも悪くて風呂場に入り込んで手伝ったんだって。

やさしくよりもなるべく早く衣類を脱がせるほうがいいこと、「右足をもう一歩出してください!」といった指示をしても無理なこと、頭を使わせたり、難しい注文をすると薬がぷつんと切れやすいこと、冷たい水を誤ってかけてヒヤッとさせたり転びそうになってヒヤッとさせると薬が切れてしまうことがあること、家でやっていたやり方、いろいろ若い女性スタッフに指南。

風呂から上がって衣服を着せ、車椅子でエレベーターに乗るころ、手が震えだして薬が切れたんだって。やれやれ。