クックの日記

犬の私が、パーキンソン病歴19年のご主人様と奥様の日常を書きとめました。そして奥様も・・・

お母さん

2009-02-28 20:15:29 | 管理人の挨拶
奥様は旦那様のいる施設へ。

昼食の介助で食堂にいると、隣のテーブルの99歳のおばあちゃま I さんが 
「怖い!怖い!どうしたらいいの!」と言って奥様のところに近づいてこられる。
車いすに座る I さん、「怖い!怖い!」を連発する日と、眠ってばかりいる日と、元気一杯、話もしっかりしている日と周期的に回っている。
今日は「怖い」日。
奥様が 「何が怖いんですか?」と聞いても 「わからない!怖い!怖い!」と言って奥さまやスタッフの手をつかんで離さない。奥さまが 「どうしたらいいのかしら。100年間の経験からなんとかいい方法浮かびませんか?」なんて言ってもダメ。「・・家に帰りたい・・・」。奥さまが 「どうして?」 と聞くと 「・・お母さんがいるから・・・」
100歳になっても お母さんの存在は大きいんだ!!

若いケアスタッフ

2009-02-24 17:35:49 | 管理人の挨拶
奥様は旦那様のいる施設へ。

昼食後、旦那様は体も精神的にも絶好調。部屋に戻ると歩くと言う。若いがっちりした女性ケアスタッフと一緒に廊下を一周。部屋に戻っった頃ちょっと震えが来て薬がきれる兆候が。足の運びも悪くなる。若いスタッフ 「○○さん、私の肩に両手で捕まって!」 と対面でベットの方へ歩かせる。最後ぐっと抱え込んで(社交ダンス以上に身体を寄せて)方向転換、ベットに横にさせてくれる。奥さまは 「腰大丈夫! 無理しないで!」 と叫んでしまったくらい、迫力のある力仕事。
奥様も以前はやっていたけど、もう今はできない、若さに脱帽。感謝! 感謝!

ラグビー

2009-02-22 15:52:44 | 管理人の挨拶
奥様は旦那様のいる施設へ。

昼食を終えて部屋に戻り、ベットに横に。
今日は2時から旦那様の好きなラクビーの試合がテレビ中継される。日本選手権準決勝、リコー対三洋電機。
在宅の時は一生懸命、楽しみに見ていたラグビー、奥さまが 「見るんでしょ?」と聞くと 「ウン」 との返事。
テレビをつけて試合開始のころ、ドアをノックしてスタッフが 「2時から○○さんの好きなテレビ番組があるそうですよ」 と声をかけてくれる。旦那様のラグビー好きを知っててくれたよう。その心配りに感謝!感謝!
試合が始まって20分もしないうちに旦那様はねむりについてしまったが・・・・。

2009-02-19 19:27:26 | 管理人の挨拶
一年ごとの契約の市民菜園。
奥様は2月末でお友達と二人で借りていた一区画を辞退することにした。
腰痛であまり農作業はできないし、作っても食べきれないし・・・。
今日は返納するために畑の整理。

もう一区画(5mx6m)はそのまま続ける手続きを。無農薬の新鮮野菜、やっぱりおいしいもの。草ぼうぼうにならないよう祈ってる。

施設サービスの話し合い

2009-02-18 18:11:51 | 管理人の挨拶
奥様は旦那様のいる施設へ。

昼食後旦那さまをベットに横にさせ、別室へ。今日はケアマネージャー、ケアスタッフ、看護士さんとテーブルを囲んで旦那様の介護サービスについて話し合い。
奥さまは昼間以外の旦那様の様子を聞く。
夜はしっかり寝ているし、薬の拒否もないし、精神的にも落ち着いているとのこと。ケア側も旦那様の体調の変動が大きいことをよく理解してくれて、調子がいい時は館内でのレクリェーションに誘ってくれたり、歩行器で歩かせたりしてくれている様子。感謝! 感謝!
最後に何か希望することを聞かれたので 「スタッフの定着率をあげてほしい。よくわかってくれるスタッフがいなくなるのはつらい」 と言うと、「そうですよね」と言いながら苦笑い。今日のメンバーたちではどうしようもないテーマだった。でも言わなくては!

鼻かみ

2009-02-12 20:38:29 | 管理人の挨拶
奥様は旦那様のいる施設へ。

食堂で旦那様の昼食介助をしていると、ケアスタッフの長が来て、「昨日はありがとうございました」 とドーナツのお礼を言われる。そして隣でぼんやり半分眠りながら食べていた パーキンソン病で認知症の I さんに 「昨日のドーナツこちら(奥様)から頂いたんですよ!」と話しかけると I さん はっとした表情を示された。昨日の記憶があるのにちょっとびっくりする。

同じテーブルで旦那様の対面に座る80才過ぎた認知症のおじいちゃま、Kさん、言葉掛けがなかなか入らないし失行(道具の使い方がわからないなどの行動)が多い方。鼻水を垂らしながら立ち上がって歩き回ろうとされる。奥さまが周りを見渡すとスタッフが各自のお部屋にお連れするのに忙しく、食堂には少ない。
奥様はティッシュペーパーを持ってKさんを追いかける。ティッシュを渡して 「鼻をかまれたらどうですか」と言っても、ティッシュを見つめているだけのKさん。奥さまがKさんの鼻をちょっと触るとわかったらしくてご自分でティッシュをたたみながら鼻をかまれた。ずるずるとかなりの量。終わったら小さく畳まれた。その時気がついたスタッフが 「Kさん、ティッシュもらいますよ」ともぎ取ろうとするが、Kさんガンとして渡さず。奥さまのところにきて渡したんだって。ニッコリ笑いながら。お礼の気持ちがあったのだろうか。

ドーナツ

2009-02-11 16:39:35 | 管理人の挨拶
奥様は旦那様のいる施設へ。

食堂で昼食介助しているとケアスタッフが 「ご主人、午前中新聞のチラシ広告を見て 『ドーナツが食べたい』 って言ってました。」と報告される。
奥様は近くのドーナツ屋さんに買いに行く。ひとつだけ注文もおかしいので2つ購入。ひとつづつ袋に入れてもらう。ひとつはケアスタッフの長に頼んで I さんへ。

食堂のテーブルで隣に座るおじいちゃま、I さん、よくむせる方、パーキンソン病で認知症も発症、食べるのがお好きな方。奥さまが 「I さんもドーナツ食べますか?」と聞くと、いつもは会話も意思表示もない方なのに 大きくうなづかれた。食べ物への思いはすごいと思った。

迎え方

2009-02-08 21:10:47 | 管理人の挨拶
昨日の誕生会で101歳になられたおじい様、看護士さんの話によるとお薬は下剤だけで、あとは何も飲まれていない。野菜はお嫌いで食べられないとのこと。バランスの良い食事をしなくても長寿、すごい!

様子がわかるように廊下のドアがいつも開けれれていて、ベットにじっと寝ていられるおばあ様、点滴だけ(栄養剤が送られているのかもしれないが)で数か月同じ状態。ご本人も大変だろうなと思われる。

嚥下障害から肺炎になり入院、約1ヶ月、病院で亡くなられた95歳のおじいちゃま。


今日、奥様の伯母さまの訃報が入る。享年95歳。病院に入院するのも施設に入るのも拒否をされてひとり生活。お手伝いさんや家族に助けられて自宅で息を引き取られたとのこと。

人生いろいろ、最期の迎え方もいろいろ、考えさせられるんだって。

誕生会

2009-02-07 19:45:34 | 管理人の挨拶
奥様は旦那様のいる施設へ。

今日は2月生まれの方々の誕生会。
奥様も久しぶりに昼食の行事食を頼み、一緒に食べる。

テーブルへお料理をセットしたり、入居者の方たちがみんな着席し、2月生まれの方々を紹介するのに時間がかかり、ジュースでの乾杯の音頭が発声されたのは30分近くたってから。
認知症でない方々はその間お料理の出されたテーブルに座ってじっと待っていらした。旦那様は食事の仕方が遅いし、薬が効いている時間が限られているのでさっさと食べだす。行事食は「あんこう尽くし」
介助しながら奥さまが 「おいしい?」 と聞くと、はっきりした声で 「おいしい!」。箸の動きも口の動きも活発。隣にセッティングしてある奥様のお皿までお箸が伸びてくることも。そして 「ビール(が欲しい)」を連発。久しぶりにビールも注文。おいしそうに飲んでいた。

お品書き
   特選料理御献立  「如月御膳」
前菜   あん肝ポン酢
      あんこう柚庵焼
      ともあえ
刺身   鯛と甘海老の刺身
揚げ物  あんこう唐揚げ
鍋物   あんこう鍋
食事   ご飯・香の物
甘味   加賀屋特選和菓子


2月の誕生者は7~8人。ほとんどが大正生まれ。皆さんお元気そう。最高齢は明治41年生まれ、101歳のおじい様。しっかり歩かれ、今日の余興では郷土の山中節を歌われた。