クックの日記

犬の私が、パーキンソン病歴19年のご主人様と奥様の日常を書きとめました。そして奥様も・・・

選挙

2009-08-30 19:34:00 | 管理人の挨拶
8月30日

今日は総選挙の投票日。
奥様の家のすぐ裏が小学校で投票所になっている。
朝6時半から門が開き、係りの人の声がする。7時からぞろぞろと人が歩いて行く。
早い時間帯は初老の男性や年配の夫婦が多い。おばあちゃんと一緒の中年夫婦を見るとこの家族は仲がいいなとか、二人ずれの歩く雰囲気で仲の良さを推測したり、久しぶりの選挙に奥さまはちょっぴり興奮。

奥様達は・・・旦那様が元気な時は揃って出かけていたなと思いだす。旦那さまのバランスが悪くなったころは薬がしっかり効きだすまで家にいて動けるようになってから出かけたっけ。心配で奥様が旦那さまのそばにぴったりくっついていると立会人が不審な目つきで見ていたこともあった。
期日前投票所なら楽かなと思い2回ほど利用したが、住所名前をやたらと書かされたり、投票所入り口で 「病気でバランス悪いので」 と付き添おうとすると係りの人が 「お世話しますから」 と言って夫婦を強引に引き離したこともあった。夫婦と言っても投票の秘密を守るのが原則なのか。
それからは手続きをして『郵便などによる不在者投票(在宅投票)』を利用。選挙が公示されると選挙管理委員会からすぐに手続きの書類が郵送されてくるが1回利用しただけ。認知症が進み判断できなくなって選挙を棄権するのが妥当と言うこと。
今回奥様は・・・たまたま区役所に行く用事があったとき‘期日前投票’を済ませた。仲よく夫婦で投票に来る人たちと出会うのが嫌だったのかもしれない。

鍼治療

2009-08-29 20:03:29 | 管理人の挨拶
8月OO日

奥様は昨日の夕方から動きが変。風呂の準備をしている時お尻から太ももの裏にかけてピピピーと痛みが走る。風呂に入らずシップ薬を張って早くに寝る。
今日の朝、まだ変。動き出しの時「アイタタター」の連発。以前旦那さまを介護していた時腰痛が悪化のたびに通った鍼灸院に電話して夕方4時の予約を取る。
鍼の先生の診断は「軽いぎっくり腰」。あーーあ!

前日奥様にしては長い時間電車に乗ったからか、元気になったからとがんばりすぎたからか。

しばらくはじっとしているんだって、鍼治療通いが短くて済むように。

それにしてもほどほどの行動って難しいんだね。

気功

2009-08-28 18:27:08 | 管理人の挨拶
8月OO日

体力が少し戻ってきたし、気分転換に電車に乗りたくて、奥様は泊りがけで友人の家に。

友人が、近くに気功の先生がいて、娘の腹痛が治ったから試しにかかってみないと言われる。病気が治るなら何でもやってみたい奥様、料金もさほど高くないし訪れてみる。

治療院らしからぬ部屋の様子。隅に敷かれた布団の上にあおむけに寝ると治療開始。60前後のおじさん先生が横に立ち両掌を奥様の体の上にかざしてムニャムニャ・・・・、時々何か手に感じるのか顔をしかめて苦しそうな表情も。次に足の方から手を当てて行って、痛みを感じるところがあるとリズミカルに手を震わせながら押える。
頭までいったらまた手を上からかざしてムニャムニャ・・・終わり。あっという間に思えたが時計を見ると2時間半もかかっていた。奥様は初めて経験する治療法。

終ってから聞くと邪気が溜まっていたので取り除いたと言われる。邪気?
そう言えば奥さまがこわばりが気になる肩・首や胸回りを手当するとき苦しそうにされた。苦しくないんですか?と聞くと手からもらって口から出すから先生の身体の中には残らないそうだ。
終わって外に出ると肩周りが楽になっていた。不思議な体験。
パーキンソン病じゃないのでは? 邪気が溜まっていただけ?

半信半疑だが、夜はやっぱり医者からもらった西洋薬を飲んだんだって。



よかったね!

2009-08-24 18:14:47 | 管理人の挨拶
8月OO日

奥様は家庭菜園の畑へ。
隣の区画の友人に出会ったので、「私、主人と同じ病気と診断されたの」 と告白。友人は一瞬黙っていたが、すぐに 「よかったじゃない!」 と言う。奥さまは 「???」。畑だけのお付き合いだが奥様の腰痛や治療院をいろいろ渡り歩いているのを知っている友人、「病名がはっきりしてよかったじゃない!」 ということ。
これからの病気への対処の仕方がきちんと立てられるし、ご主人は働かなければならないという責任から無理をなさったけれど、あなたは、気ままに自分のペースで生活すればいいのだから・・・、すぐに悪化する病気でないから気長にいけば・・・・。

畑で採れ過ぎたゴーヤを持って病気を知っている家の近くの友人を訪れ、その話をすると、「そうよ!よかったじゃない!」 と言う。子供たちも独立し、ご主人も施設にお願い出来ているし、自分のペースで動ける環境、治療法もよく知っているし。

二人の友人から 「よかったじゃない!」 といわれると、奥さまも 「そうね!」 と思ってしまう。暗示にかかりやすい性格なのか?

人間、歳をとれば大なり小なり脳が退化、ドパーミンの出も悪くなるもの。動作も鈍くなるし手の動きも悪くなる。奥様はちょっと標準より早くドパーミンの出が悪くなっただけ。薬の力で補てんすれば何とかなりそう。なると思おう。

従姉

2009-08-23 15:32:32 | 管理人の挨拶
8月OO日

奥様はいとこの家へ。いつもは車を運転していく(40分ほど)が姉の助言もあってバスと電車を乗り継いで、おかげで一日3000~3500歩を目指している歩数が6000歩を超えた。
仏心豊かでいろいろ体験してきた従姉の話は心に響くことが多く、またいとこの毎日ご先祖様をおまつりするやり方を教えてもらう。やれる範囲で真似をしてみようと思ったんだって。
気を使わない中、楽しい話、懐かしい話をしているといつもの肩周りのこわばりがほとんどない。用心のためにシップ薬を肩に貼っていったがそのせいだけでないようだ。体の動きもいいのは不思議。

そう言えば、趣味の家庭菜園をやっている時や、ヨガを習っている時なども肩のこわばりがない。楽しいことをしていれば調子がいい! 気持ちの持ち方だ! 気合いだ!

気合

2009-08-21 09:35:28 | 管理人の挨拶
8月OO日

近くの友人二人から電話で「(奥様の病気への)決起集会と言うか、対策委員会と言うか、まあ、外で食事して気分転換しない?」 と昼食を誘われる。ありがたい電話。でも、外食で長いことイスに座っていられるか不安だし、ちょっとでも緊張する場面だと首回りが固まってくる傾向があるので、半分お断りしたい気分。奥さまの家で昼食を一緒にすることを提案するが、友人は、気分転換に外で。腰が痛かったら横になってもいい場所選ぶからと言うので参加。

話がはずむ中、心に残ったのは 病気は気合・気迫が大事、病気に負けない気力を持つこと。どうしようもない時はただただ祈るしかないこと。セカンドオピニオンを受けてもいいのでは・・・
ありがたいアドバイスが続いた。感謝!感謝!

知り合いに会いたくないので、あまり人が出歩かない時間帯に買い物に出たり、散歩に出たり、引きこもりがちの奥様にとって、外での食事も新鮮。感謝!感謝!

受診

2009-08-19 20:37:58 | 管理人の挨拶
8月OO日

奥様はクリニックを受診。
薬を飲みだしたら、歩行が少し楽になったと報告。肩・首回りのこわばりがなかなかとれなくてつらいことも。
夕方、特に夕食後は薬を飲まなくても楽になる。夕食後の薬は飲まなくてはいけないだろうかと聞いてみる。
先生は、一日平均同じような状態の方が脳のためにいいし、飲んだり飲まなかったりすると脳がどう反応していいか迷うし、自分で作り出しているドーパミンの出し方が狂うから定時にきちんと飲むように言われる。

こわばりに関しては先生の方から湿布薬をたくさん出しましょう。辛かったらマッサージなんかを受けるといい。同意書が必要なら書いてあげると言われる。感謝!
またこの病気はウツ傾向になりやすいが大丈夫かとも聞かれる。落ち込みが大きかったのは病気のせいでもあったのだ。

「それにしても夫婦でパーキンソンは僕も初めてだなー」と、笑いながら言われる。笑い事じゃないのに、奥さまもつられて、「友の会など参加していても聞いたことありません」と、笑いながら言ってしまったんだって。

ゴーヤ

2009-08-17 20:55:58 | 管理人の挨拶
8月OO日

和室の南側窓の前に植えられたゴーヤ。親指ほどだった実が大きくならないままオレンジ色になり気がついたら中から真っ赤な種がこぼれ出ていた。
日差しに恵まれなかったためか、肥料不足のためか緑のカーテンにはならなかった。

腰痛

2009-08-17 20:37:03 | 管理人の挨拶
8月OO日

旦那様が入会している「パーキンソン病友の会」から会報が届く。支部だよりの中の‘会員の近況’を読んでいると腰痛に悩まされている人が多い。知り合いの方も腰痛がなかなか治らないので整形外科に行ったら、神経内科に回されパーキンソン病と診断されたという。

奥様も1年以上腰痛に悩まされている。マッサージ、ハリ治療、カイロプラクティックと通ったがなかなかすっきりしない。薬を飲みだしたら少し楽になってきた。やはりパーキンソン病だったのか・・・。






電話

2009-08-15 22:01:24 | 管理人の挨拶
8月OO日

義兄からめずらしく電話。みんなで一緒に食事をしないかとのお誘い。奥さまは体調が悪いので・・・・とやんわり断る。「どうしたの?」 と突っ込まれて聞かれもしないので、パーキンソン病という病名は知らせなかった。
電話の途中から胸がどきどき、手ががくがく、ちょっとパニック状態.

病気を受け入れているとはいえ、まだ落ち込むことも多々。精神が不安定なのは確か。

電話を切った後気持ちを落ち着かせるために般若心経の一節を唱える。そしてテーブルに座り、書きかけの写経を2行書いたころ、少し落ち着いてきた。写経は精神安定剤の効果ありとみた。